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2024.12.27
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テーマ:鉄道(23708)
国鉄 キハ22:広尾線


広尾線は、根室本線の帯広駅から南下し、終点の広尾駅まで84.0kmを有する比較的に距離の長いローカル線です。昭和4~7年にかけて開業・全通しました。
計画では日高本線の様似駅と結ばれ苫小牧~帯広間を直通することになっていたようですが、様似~広尾間は鉄路が敷設されることは無く、国鉄バスがその接続を担っていました。
森進一さんが一世を風靡した「えりも岬」も、本当は鉄路が直ぐ近くまで通る予定だったんですね。

※撮影は、昭和56年3月16日です。




昭和56年2月当時の時刻表を見ると、5往復設定されているすべての列車が帯広~広尾間を直通運転しており、途中折り返しの設定はありません。片道の所要時間は約2時間で、2本の列車が行ったり来たりしていたようです。



終着 広尾駅にて

終点の広尾駅で撮った記念写真です。北海道では珍しく、車体前面にナンバーが付いていないキハ22形です。
この時点ではまだ貨物営業もしており、ホームの途切れた向こう側には何両もの貨車が留置されています。




愛国駅の駅名板。本数の少ないローカル線ゆえに途中下車するにも行かず、ただ通過するのみの同駅でしたが、偶然にも座っていたボックスシートの脇に駅名板が止まったので、なんとかコレだけでも撮ることができました。

『愛の国から幸福へ』というキャッチフレーズで全国的にも有名になり、切符は売れるわ、歌は発売されるわの一大ブームを巻き起こしました。私が未だ小学生の頃だったかもしれません。ちなみに、歌を唄っていたのは「芹 洋子」さんです。




おそらく、芹洋子さんがこの曲を発売した当時に作成されたと思われる切符入れです。
私も小学生の頃、特に朝の番組とかで良く聴いた記憶があります。今でもそのメロディー、歌詞は覚えていますね。




こちらは袋を開いたところです。「話題の新曲」となっていますので、発売されて間もなく作成されたものでしょうか?この曲に対し、国鉄の息が掛かっていたのかまではわかりませんけど・・・。
いずれにしても、この曲が当時それなりに流行、語呂合わせや縁起切符の話題性を先取りし、ローカル線ブームの火付け役になったことは間違いありませんね。




JR北海道釧路支社発行のオレンジカードです。
題目は「なつかしの 愛の国から幸福へ」で良いのかな?
裏面の記号を見ると1987年(昭和62年)になっていますので、まだそれほど「なつかしい」時代にはなっていないように思うんですけど(笑)。

単に観光用のD型入場券・乗車券を並べただけの図柄なんですけど・・・この記念乗車券の日付も当日を示しており、単純ながらも密かにこだわりを感じることが出来ます。


国鉄広尾線は、全国的にも有名な路線にはなったわけですが、やはり赤字であることから第2次特定地方交通線に指定され、昭和62年2月1日をもって惜しまれつつも廃止されてしまいました。


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最終更新日  2024.12.27 06:02:37
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