国鉄 交流型電気機関車:ED71(その2)
国鉄 交流型電気機関車:ED71(その2)ED71は、東北本線交流電化用として誕生した交流電気機関車で、国産の量産としては北陸本線電化用として誕生したED70に次ぐものです。誕生当初から重連運転が考慮されていたため貫通扉を設置しており、その姿は新性能直流電気機関車の奔りであるED60・61(後のED62)に非常に似たスタイルとなっていました。形態は、大きく分けて1~3号機の試作車(それぞれに大きな特徴がある)、4~44の1次形量産車、45~55の2次形量産車となります。晩年の運用となっていた一ノ関以南において、南福島~金谷川間に連続勾配が存在し、上りの貨物列車に限って後補機の運用が残っていました。これには最晩年となるまでED71が運用されていました。今回は、枚数は少ないですが、この後補機の運用に就いていたED71をご紹介いたします。昭和55年8月14日 福島駅にて ED7145補機仕業のため連結のタイミングを待つ45号機・・・ですが、この写真じゃただ単なる単機ですね。昭和55年8月14日 金谷川~南福島間にて ED7146単機回送金谷川で開放された後補機は、単機でゴロゴロと坂を下りてきては、また福島駅から別の貨物列車に繋がって押し上げていきます。せっかく300mmを付けて構えていたのに、やってきたのは単機回送でした。昭和57年6月22日 福島駅にて ED7130今まさに貨物列車の後補機に連結するため、入換信号によって誘導されてきた30号機。単なる単機でも操車係が添乗していることで、味わいのある写真になりました。昭和57年6月22日 福島駅にて ED7130上の写真と下の写真は別々の列車への連結シーンです。1台のカマが何度も行ったり来たりしているので、何回か同じようなシーンを撮ることができました。こちらは後補機として連結が完了し、出発を待つシーン。このような時間に特急列車の退避を行ったりします。本当は駅間で先頭と後補機が見えるようなシーンが撮れれば良かったのでしょうが、勾配区間は山肌を走っており、足場が無かったですね。しかも本線級の貨物列車は編成が長いので、本務機と後補機を1枚の写真に入れ込むのまず不可能だったのではないかと思います。国鉄 交流型電気機関車:ED71(その1)