カニ24510:マニアックな電源車
カニ24510:マニアックな電源車以前『カニ24510:寝台特急「北斗星トマムスキー」』でご紹介したカニ24510。この車両、その時代を知っている方からすれば非常に違和感を抱く車両であることが想像できます。平成5年11月28日 大宮工場(大宮総合車両センター)にて カニ24510写真を撮った当時は、その違和感が何かが分かりませんでしたけど。その人気から電源車の予備車がイッパイイッパイだった時代、「カートレイン北海道」が新設されることになり、その際に増備された2両のうちの1両がこの510番。※運転開始当初は、借入れで対応していたそうです。その510がほぼ3年後に新車のように展示されていた経緯は不明ですが、もしかしたらこの時に貫通扉の埋め込みなど改修が行われて出場したタイミングだったのかな?と想像しました。カニ24510のマニアックさマニアックその1・・・特異な顔つきに変身!形式名は「カニ24」を名乗りますが、実際には24系25形100番台の増備に伴って不足する電源車として誕生したもので、荷物室の拡大により車体長が19.5mと、カニ24より長くなっており、さらに平妻貫通型という、「カニ25」としてもおかしくないようなスタイルとなっていました。そんな経緯で誕生したカニ24113を種車に改造を施行。この車両は100番台の特徴でもあった貫通扉を埋められて非貫通化されました。マニアックその2・・・なぜ白帯?北斗星用の車両は24系白帯や25形銀帯を剥がして金帯3本の設定となりましたが、何故かこの510は白帯となっています。多分、500番台で白帯車はこの車両だけではないでしょうか?マニアックその3・・・実は、姿を変えて生きています北海道人気のために新たに誕生した「カシオペア」編成ですが、1編成のみで予備車がないため、電源車の故障に備えて予備車を設定することになりました。その予備車になったカヤ27。カヤ27501は、実はこのカニ24510だったんです。随分と姿が変わってしまいましたが、あまり出番はないものの、唯一のブルートレイン族現役車となっています。