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MARUYAMAYA まるやまや Blog

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恒例!木曜ブラインド!
(見ちゃったけど)
ヴィーノ・ダ・ターヴォラ
ロッソ[N.V.]マッサ・ヴェッキア 
店頭価格 3680円

「ア~ッ写真撮るのにこんなに少なくなっちゃったあ~、いつの間にか空になってるう」

...とかって家に帰ってまたブログに書くんでしょ。
と鼻にかかった声で肩をすぼめてパソコンを打つフリをするSちゃん社長。

ムカッ...。
確かにボトルはほぼ空に近づいている。だだだだからってそんなに甘ったれた声でなんて文章書かないよ、わたしわあ!!

うちの社長は誰かのセリフを引用する際かならず物マネしながら話す。
そしてそれがまたいちいち腹が立つほど似ているのだ。あの、人をおちょくったような物腰!!誰か他人の物まねをしているのを見ている分には面白い、正直にいうならば死ぬほどおかしい(実際うちの福江クンはよく涙まで流してお腹を押さえている。時々筋肉痛になるらしい)のだが、いざ自分がやられてみるとかなり感じが悪いのである。

かなりムカついたので腹いせに彼に真似されたまんまを引用した出だしにしてみたのである。

過去最高のヒットはダリオ・プリンチッチの奥さん、フランカの物マネなのだが、わたしがあまりに受けすぎてしまったためにリクエストしても二度と繰り返してくれない。
...どうやら恥ずかしいようである。あれはぜひダリオ本人に見せたいものだ。

本当は今日はブラインドDayだったのですが、わたしがどうしても飲みたいワインがあったのでオープンで飲みました!
まあ、3日前から毎日毎日「マッサ・ヴェキアが飲みたい~」「ファブリツィオ~」「ねえ開けていい?待ちきれないよお~」などと騒いでいたので、心優しい福江クンのこと、たとえブラインドで頼んだところでコレが出てきたに違いないのだ。

火曜日にマッサ・ヴェッキアの新着ヴィンテージが一式届き、そわそわし通しのわたしに「大丈夫だって、ちゃんと飲ませてあげるから」と言いきかせながらもなかなか楽天にもアップせず「何本とって置こうかなあ」などとしらばっくれていた社長。

たまたま今日営業中に市内のリストランテSのシェフがワインを買いにやってきたので「あ、リストランテSのMさんが来たことだしアレ開けちゃおっかなあ~」「あ、そういえば今日は木曜日だった!」と社長に聞こえるような大声で福江クンに話しかける。そういう時には行動が早い福江クンだ。

他にも色々と楽しいイタリアワインを購入してくださったMシェフがカウンターでお会計をしている間、きゅきゅきゅとコルクを抜きラディコングラスでサーヴィスする福江クン。わたしは他のお客様(なんとこのブログを読んでくださっているという貴重なお客様だった。感謝。)とセラーでお話をしたいたので、ちょっと遅れて出てゆくとすでに

「わ!これ好き!すげーウマイ」と大きな声を出しているMシェフ。

「待って待って~わたしもわたしも......わあホントーだ」

「これおいくらなんですか?」無言で電卓を見せるSちゃん。

「じゃあコレ1ケースください」と間髪いれずに答えるMシェフ。

「早っ...」同時に驚く店長サノと福江クン。

「いやこういうワインはもういくらでも。ホント、うまいですね。」とニコニコしているMシェフにただ「ホントにおいしいね、ホントにおいちいねえ~。」と繰り返すだけの能のない店長サノ。しかし他に言葉がでてこないのである。

Mシェフは「やばい、夜営業間に合わなくなっちゃう!」と急いで消えてしまったので彼にはこのワインの由来というか詳しいことはなにも説明しないままだったのだが、本当ならばここで(このブログ上で)このワインがいったいどんなものなのかを説明するのがベターなのでしょうね。

しかしこのワインに関してはもう既にかなり話題になっているのと、輸入元ヴィナイオータ社長O氏が彼のブログできっちり説明しきっているので、あえてわたしがいまさら語るまでもないでしょう(このテはメルマガで使ったばかり)。
マッサ・ヴェッキアフアンには堪えられない情報満載なのでぜひ見てください。
→ → http://vinaiota.exblog.jp/6624117/

「即決だったねえ、Mシェフ!見ていて気持ち良かった。うれしいよね。ああいう反応。」ほんとうに素敵だった。爽快爽快。

12本売れたから言ってるんじゃないんですよ。何が気持ちいいって、彼は我々販売員がゴタゴタ言う前に一口飲んで「僕コレ好きです!」と言い切ったのです。飲食業をやっている方、特にソムリエの方々にこのような反応を見るのは結構稀なのです、実は。

「へええ~」とか言いながら(そしてグラスをぐるぐる回しながら)誰か他の人がなにかしらコメントするまで自分がどう感じるかをはっきり言わない人が多いのです。もちろんみんながみんなそうじゃないですけれど。そして幸いなことにわたしの知っているサーヴィスマンにはそういうタイプのひとがいないですけれど。

あくまで一般に、ということでいえばワインを一口飲んで"好きか嫌いか(ワインの出来が良いか悪いか、じゃないですよ)"を断言するひとというのは、非常に少ないです。「きれいですよね~」「割とボディはしっかりしてますね」「結構酸がシャープですね」うんぬん...。イタリアにいる頃出会った日本のソムリエ修行中のひとたちの多くに対してよくこういうストレスを感じました。「好きか嫌いか言ってみい!」と。生意気に聞こえると困るのですけれど。

でもよく考えたらわたしも最初はそんな感じだったかも...。
「間違えたくない」症候群とでもいおうか。すでに他人が下した評価を聞いてからじゃないと「美味しい」と判断する勇気がない、ということだったのだと思う。まだワインをお勉強してる、という風にとらえていた時期だなあ。

よく先のO氏に諭されたっけ...。「サノヨーコもまだまだ固いなあ」と。頭でワインを飲んでるよって何度もいわれたものです。

...それにしても、こんなワインを造れてしまうファブリツィオってスゴイなあ。
しみじみそう思います。

美味しいんです、すごく美味しいんですよ。でもそれだけじゃないんです。

店長サノがこんなにも浮かれてしまう、新着ヴィンテージが届いたくらいで3日間仕事も手につかない、ただひたすら「飲みたいなあ」と願うあまり店舗の業務までおろそかにしてしまう(普段からおろそかにしてるじゃん、と突っ込まないで!Sちゃん!)程のマッサ・ヴェッキアのワインたち。

世の中に偉大なワインは色々ある。もの凄く偉大なワインは、まあ数はそれほど多くないにせよ多々あると言ってよい。

だけど、こんなにも飲む人を楽しくさせることができるのワインというのはそれほどないのではないかと思う。
ふっと浮かぶのはシュレールのワインくらいか。

アンジョリーノのワインもすごいが「楽しくさせる」というのとはほんのちょっと違う。いやもちろん楽しくなるのだけれどファブリツィオのそれとは違うのだ。「安心する」といった方がむしろしっくり来る(改めて尊敬してしまうことも多いけど)。素晴らしいバローロのいくつかはどちらかというと「感動する」というニュアンスだし、他には「圧倒される」というのもあるなあ。

まあ今わたしが思い浮かべてるラベルの数々は、どれもが超一級に"スゴく美味い"という点で共通しているのだけれど。でもこれはその先の話です。

ワインという飲み物を通して、世の中のひとをこんな気持ちにすることができてしまうなんて、やはりファブリツィオとパトリツィアはすごい人たちなんだなあ。

フランクがよく「ワインは農業界のハリウッドだ」といっていた。

畑で働くということはすべからず尊いことだけれども、やはりジャガイモを作ってたんじゃこの充実感は得られないだろう、と。また畑やセラーを見るために遠い外国からひとびとが訪ねてくることもないだろうし、哲学的な議論を交わす機会もあまりないだろう、と。まあ彼がいうハリウッド、という言葉にはそこにからむマネーゲームの方により含みを持たせていたのだけれど。

ああ、このワインのブレンドということにからんで、ファブリツィオの直感的判断力・才能についても書きたいと思っていたんだけれど、そしてそのことについて共通点を持つフランクについても言及したかったのだけれど、どうも疲れてしまいました。

最近遅くまでパソコンに向かっていることが多くて、肩こりがひどいのです。
明日お店で「肩こった~」なんてつらそうにしようものならまたS社長に「くだらないブログなんて書いてるからだ!」と怒られそう。

でもS社長、昨日まであまり仕事に気合が入っていなかったのはマッサ・ヴェッキアのせいです。このV.d.Tが悪いのです。

ああ、でもまだアリエント、あ違ったビアンコの2004年も飲んでないんだよねえ。
あれ飲まないことにははじまらないよ...ね。

 

 

 

 

 






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Last updated  2007年08月10日 01時24分31秒
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