波風の逢瀬

”波風の逢瀬”

風染まり

波にささやき

波に触れ

波はその身を

風に澄ましむ（染む）

波風を

ただ惹き寄せむと

乱れ舞ふ

刹那の逢瀬と

知り尽くしてか

刹那とは

久遠の欠片

さにあらば

波は飛沫（しぶ）きて

風と連れ合ふ

己（おの）が身を

時に透かして

眺むれば

われは風なり

われは波なり

Namikazeouse (700x351).jpg

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