ヒビノハッケン
Lo que encuentro en la vida
~ヒビノハッケン~
日々のよしなしごとを書き綴っていきます。
其の壱 ワラについて
プロフィールの欄でも書きましたが、あたしを動物に例えると
こんな感じらしいです。エルサルの航空会社Tacaのマスコットもワラです。
お正月にスチトトへ行ったときの1枚です。
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中米に来てから、トロピカルな鳥を見ることが多いのですが、私が一番
見たいのは、なんといっても火の鳥のモデルにもなった、ケツァール。
今年は中米旅行する予定です。ケツァールに出会う日も近いかも。
其の弐 エルサルでみつけた仏蘭西
近頃、エルサルバドルではトリコロールが静かなブームを呼んでいます。
電柱もみんなトリコロール。
車も、こんな、路肩までも。
ここ3月までは、トリコロール大流行の兆しです。
気分はまるでパリです?!
実はこの色、エルサル与党ARENAの色なんです。
来週、3月21日はエルサルバドル大統領選挙が
おこなわれます。そのため、今は選挙合戦
(ていうか、街のペンキ塗り合戦?!)の応酬が激しくなっています。
去年の10月頃のこと。
朝、いつものようにバスに乗って(このバスが、たまに殺人的な運転の荒さ)
窓から景色を眺めてると、なんか違和感を感じる。
「・・・・?」
電柱が、みんなトリコロール色・・・・?
歩道の路肩まで、トリコロール色。
それから今まで、ARENAの雇われ人のみなさんが、
サンサルバドル市内中の電柱をフランス色に塗りたくっています。
それに対抗する勢力が、内戦時には軍事独裁への反対勢力として
武装闘争を続けた歴史をもち、形を変えながらも今は野党第1党となっているFMLNです。
この党の色は赤。共産主義だからということもあるのでしょうか。
トリコロールに対抗して、彼らFMLNは次々と電柱を赤に塗り替えていきます。
ARENAのトリコロールの赤以外の2色部分を赤に塗る、という
経済的な?やり方もやっているみたいです。
ARENAは自由開放政策をとりました。エルサル通貨も3年前からドルに変わり、
サンサルバドル市内では、SUBWAYにバーガーキング、KFCなどの米系ファーストフード店が軒を連ねています。
そして、この政策の下で、農業を中心とする地場産業は破綻寸前と言われています。
FMLNはこの経済政策を厳しく批判し、農村部を支持基盤に活動を展開しています。
出張で農村部へ行くと、よく見かけるのはこんな景色です。
あと1週間で選挙。FMLNの推すシャフィック候補は、
世論調査では一時期ARENAのトニー・サカ候補を上回ったこともあります。
エルサルでは、FMLNがもし勝てば、キューバのような社会主義国になる可能性もある?
との見方もあります。果たしてどうなるのでしょうか。
こちらでは選挙結果の国民の生活に及ぼす影響が大きいです。
とりわけ国家機関で、(日本で言えば公務員として)働いている人達にとっては、
選挙結果によって、省庁機関であろうと人員総入れ替えです。
(または、選挙が無くても、人間関係・コネの有無によって、公務員であろうと、クビになることもあります。)
安定して働く権利が保障されません。
FONAESの仕事で、過去プロジェクト評価で地方の役所に行ったときにも、
選挙後に人員が入れ替わってしまって、現職員はプロジェクトの存在自体知らなかった。
引継ぎなんて行われていませんでした。
一応、「選挙による人員交代があっても、職務は引き継ぐように」という決まりはあるらしいのですが、
それを守るかは個人の裁量という感じなのでしょう。
大統領選挙後、この国がどう変わるのか。
またとない機会なので、じっくり見守ってみようと思います。
ちなみに、この電柱。選挙に勝った政党が元通りに塗りなおすそうです・・・。
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