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カテゴリ:万年筆
ご存知の通り、現在、中国万年筆を攻略中ですが、次は「PICASSO ART COLLECTION」の万年筆を買おうと思っていたのですが、ちょっと別のブランドに手を出してしまいました。
市の中心ではないのですが、近所の繁華街に買い物に出て、文具店に寄ったのがいけなかったんですね。 買ったのは、「鰐魚(Crocodile)」と言うブランドの万年筆ですが、ファッションブランドの「クロコダイル」とは別物です。 このブランドは「上海欧鰐文化用品有限公司」という会社の製品ですが、HPを見ると「Europe Crocodile (HongKong)International Groupからライセンスを与えられた、中国地区の総代理である。」と書かれています。 万年筆の箱に貼られたシールにも「欧州鰐魚国際集団 授権」となっているのですが、他の国では見ないので、実質、中国ブランドと考えて良いと思います。 こんな手の込んだことをしたのは、おそらくヨーロッパのブランドのように見せたかったのだと思います。 まあ、中国でしか見かけないような、一見欧米風ブランドの頭に付く、法国(フランス)、徳国(ドイツ)、美国(アメリカ)とかは、多少、割引いた方が得策です。 それから、この会社の関連会社の「上海藝想文化用品有限公司」は、「法国畢加索家族国際集団有限公司」と「畢加索国際開発有限公司」からラインセンスを与えられて「畢加索藝術金筆シリーズ(PICASSO ART COLLECTION)」の中国地区代理を勤めていると書かれていますが、実は「PICASSO ART COLLECTION」の代理を名乗る会社は、もう1社あります。 この会社なんですが、不思議な事にこちらは「美国畢加索創意公司」から権利を与えられた中国で唯一の「PICASSO ART COLLECTION」の合法的な代理と主張しています。 どうなってるんだろう? 「PICASSO ART COLLECTION」の万年筆も買う予定なので、その時に解決できるかも。 「鰐魚(Crocodile)」同様に、ワニのマークの「CARTELO 鰐魚」と言う万年筆も中国で売られていますが、こちらはシンガポールのブランドで、全く別の会社です。 すっかり、一人中国万年筆ブームの私ですが、日本での「中国万年筆」の人気はどうだろうかと調べてみました。そもそも日本では中国万年筆を取扱うお店が少ない。 一応、Yahoo!オークションにも出品されていますね。 店舗では、 日本唯一(?)の中国万年筆専門店「萬佳」 があります。ただし九州・・・。 通販ですが笑竜堂も結構充実しています。 楽天市場でも売っているところはありますが、 雑貨全般を取扱うバラエティーショップ的なお店だったり、 ・shop 405 -> PICASSO ART COLLECTION、CARTELO 鰐魚 ![]() ![]() ・ムーンフェイズ -> 公爵(DUKE)※オークションのみ なぜ、置いているのか理解できないお店だったり、 チャイナドレス繋がり? ・ミスピリーボ -> 公爵(DUKE)、金豪(JinHao)、SZ.LEQI その他と言うカテゴリにあります さて、話を買った万年筆に戻しましょう。 今回行った文具店には「英雄」、「公爵(DUKE)」「鰐魚(Crocodile)」、「CARTELO 鰐魚」ブランドの万年筆が置いてありましたが、「鰐魚(Crocodile)」の万年筆はペンポイントが肉眼で見ても大きな物が多く、普段使いするにはどうかなと思ったのですが、違うブランドを試してみたかったので殆ど勢いで購入。 同じデザインで、色んなペン先サイズのものを揃えて欲しいですが、作らないメーカーも多いし、あったとしても店が置かないんでしょうね。 書き易さで言えば「英雄」の10Kニブのモデルが、値段も2,000円もしないし、お買い得だったんですが・・・。 結局、買ったのは「鰐魚(Crocodile) 316 盧森堡琥珀藍」と言うモデルです。 買ったお店:シンセン友諠書城 買った商品:鰐魚(Crocodile) 316 盧森堡琥珀藍 価格:75元(約987円) 紙箱ながら質が悪いものでは無いのですが、箱のデザインが安っぽいですね。 箱の作りは「PICASSO ART COLLECTION」で使われているものと同じですね。 ![]() 箱を開けてみると意外に豪華! ![]() リーフレット、合格証、ブラックのカートリッジインク3本が付いています。 ただし、カートリッジインクは、超ミニサイズ。 ![]() リーフレットには、取扱い説明の記述は無く、殆ど自社製品のカタログ状態。最後の方に保証等の記述があり、2年間の国際保証が受けられるそうです。書いたもの勝ちみたいな保証内容。 これが、万年筆本体です。 ![]() 軸は樹脂製で、色は盧森堡琥珀藍(ルクセンブルグ琥珀ブルー)と言うよく分からない名称が付いています。大げさな名前が付いている割に、よく見かける色合いですね。 ちょっとゴールド色の部分がうるさい感じのデザインです。 サイズは、比較的コンパクト。 パーカーのソネット(下)と比較してみました。 ![]() 長さ:135mm 直径:12.5mm クリップは、ベースがゴールド色で一部シルバーが使われています。勿論、ワニのロゴ入り。 ![]() キャップを外してみました。首軸の一部もゴールド色ですね。 ![]() キャップは、パチンとはめるだけのタイプですが、小気味良く音を立てて閉まります。 キャップを尻軸に差すと、こんな感じです。 ![]() キャップ部分に金属が多く使われているため、重心が尻軸へ偏り気味ですね。 ペン先を10倍ルーペで拡大してみました。ここにもワニのロゴがあります。 例によってペン先のサイズは不明。 ![]() 材質はステンレスでしょう。 刻印はありませんが、ゴールドの部分は22金メッキです。 首軸を取り外すと、ゴールド色の縁取りの派手な回転式コンバーターが顔を出します。 ツマミはグリーンとカラフルです。 ![]() 首軸とコンバーターに貼られているシールは、本物、偽物を見分ける「800防偽」シールです。 本物かチェックしようとしたのですが、電話番号は本物なのに、なぜか繋がりません。 12/18 繋がりました。 800防偽についての関連記事 それから、このコンバーター、インクの吸いが今1つで、たっぷり入りません。 最後に、汚い字で試し書きです。 比較のため、1行空けて「公爵(DUKE) D2-1」、「パーカー ソネット(ペン先サイズ:F)」、「英雄 373」でも文字を書いています。 「英雄 373」のみパイロットのブルー。後はすべて、パーカーのクインク ブラックを使用。 用意した紙は、システム手帳用のリフィール。 ミニ6穴サイズ(127×80mm)のものです。 ![]() 線がすごく太いですね。線の幅が0.6mmくらいあります。 Bくらいあるんでしょうか? ペンポイントが大きく、インクフローも良いので書き味は滑らかです。 サインとかには良さそう。 鉄ペンですが、書き味が滑らかな事もあり、ペン先の硬さはそれ程感じません。 でも、硬いですよ。 問題は、この万年筆を何に使うかと言う事。 この線の太さでは、日本語で手帳とかの記述は無理です。 どうしよう。 ここまで「英雄」、「公爵」、「鰐魚」の3つのブランドの低価格ラインを試してみましたが、使いやすさと言う点では「英雄」が一番良いように思います。 逆に見た目に重点を置きすぎて筆記用具として今1つなのが「公爵」。 「鰐魚」は、ここまで字幅を太くしましたで賞で、細かい欠点は許します。(笑) 「英雄」は、殆どの製品で複数のペン先サイズを用意していないようですが、比較的ペンポイントのサイズが小さく、漢字も書きやすいですね。 インクの出が良いので、インクがたっぷり乗った確りとした字が書けますが、反面、味が無いとも言えます。 低価格ラインのデザインがオーソドックスとは言え、今1つなのも国営だから仕方ないかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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