2009/05/23(土)20:08
はじめてのセーラー万年筆 プロフィット21
今回レビューするのは「セーラー プロフィット21」。
セーラーの万年筆を購入するのは、これが初めてになります。
買ったお店:オフィスワン北浜店
買った商品:<美しいフォルムを継承した正統派>セーラー プロフィット21 万年筆 M(中字)
価格:14,700円(送料込)
実物はと言うと、結構、立派な化粧箱に入っています。
箱は、2重底になっており、下側に付属品が。
付属品は、説明書とカーリッジインク2本。
コンバーターは付属しません。
定価21,000円の万年筆なんですから、コンバーターが標準で付属しても良いと思うのですが・・・。
と言うことで、コンバーターを一緒に購入しておきました。
買ったお店:オフィスワン北浜店
買った商品:【メール便対応商品】 セーラー万年筆用インク吸入器コンバーター(一般用)
価格:472円(送料込)
このコンバーター、高級感は無く、少し透明度が低いので、スケルトン軸の万年筆と組み合わせた場合、今1つかもしれませんね。
お店からは、達筆な手書きのメッセージと入会すると色々と特典が受けられる「セーラー プロフィットクラブ」の入会葉書も一緒に送られてきました。
「セーラーフロフィットクラブ」の入会葉書には、既に50円切手が貼られています。
お店のちょっとした気配りですね。
黒のPMMA樹脂(アクリル)の軸に、ゴールドの金具と言う定番の組み合わせ。
デザイン自体も、モンブランタイプと言うか、如何にも万年筆といったデザインです。
昔は、こう言う地味なものは好きでは無かったのですが、最近は、コレもアリかなと思っています。
キャップのリングは2重で、尻軸にもリングが入っており、キャップの太い方のリングには「SAILOR JAPAN FOUNDED 1911」と刻印があります。
キャップは、螺子式で、1回転と10/12くらいで開閉できます。
約2回転ですので、多少、開閉にもたつく感もありますが、使用上、特に問題はありません。
首軸にもリングが入っており、値段以上の高級感があります。
いつも思うのですが、約1回転で開閉でき、気密性も非常に高い「ペリカン」のキャップって凄く優秀ですね。
螺子式のキャップの場合、開閉に要する回転数は、使い勝手を左右しますので重要です。
けして特大の万年筆ではないですが、軸もそれなりに長く、太いものです。
長さ:141mm
直径:18mm(クリップ含む)
重さ:21.6g
「モンブラン 146」とほぼ同じサイズらしいですね。
サイズを比較してみましょう。
手前から「プロフィット21」、「パイロット カスタム823」、「ペリカン M800」の順に並んでいます。
「パイロット カスタム823」ほど、軸は長くありませんが、それなりに大きく、軸もかなり太い方です。
キャップを尻軸に差した時のバランスは、中々良いですね。
私の手のサイズでは、ペンをやや立て気味に持つ場合は、丁度良い重心の位置です。
また、寝かせ気味に持って書きにくいということもありません。
ペン先は、21金で、現在販売されている万年筆の中でも、かなり高純度の金合金が使われています。
字幅は、M(中字)を選びました。
ペン先には装飾が施してあり、装飾の内側に、創業年を表す「1911」と「錨」のマークの刻印、金の純度を表す「21K」「875」の刻印、一番下に社名の刻印があります。
サイドの「H-M」は、字幅を表しています。
硬め(Hard)の中字(Medium)の略でしょう。
ペン先のサイズを比較してみましょう。
左から「パイロット カスタム823」、「プロフィット21」、「ペリカン M800」の順に並んでします。
メーカーの表現では「大型」のペン先ですが、他の2つよりやや小さめです。
しかし、けして小さいペン先ではありません。
14金の「パイロット カスタム823」、18金、一部ロジウムメッキの「ペリカン M800」のペン先と比較すると「プロフィット21」のペン先は、如何にも「金」と言ったゴージャスな色合いをしていますよね。
これは「プロフィット21」のペン先が21金だからと言うわけではなく、表面に24金メッキが施されているからです。
続いて、ペン芯を見てみましょう。
外から見る限り、樹脂製のペン先には、溝が多く刻まれており、凝った作りのようです。
この万年筆は、両用式です。
ボトルインクを使いたいので、一緒に購入したコンバーターを取り付けました。
最後に、恒例の汚い字の試し書きです。
インクは、パイロットの「色彩雫 松露」を使ってみました。
使用した紙は、ロディアのブロックメモです。5mm方眼が入っています。
M(中字)ですが、日本のメーカーらしく、やや細めの字幅。
欧米メーカー基準では、やや太目のF(細字)と言った感じですね。
これくらいの字幅なら、手帳の筆記にも十分使えます。
ペン先は「ペリカン M800」や「パーカー ソネット」に匹敵するほど柔らかく感じますが、適度にコシがあるので、確りと筆記する事ができます。
インクフローは、そこそこ良く、M(中字)なので書き味もかなり滑らかです。
若干、紙との摩擦を感じる程度ですね。
「パーカー ソネット」は、ペン先が柔らかいためか、筆圧によってペンポイントが開き、字幅が安定しないような印象を受けますが、「プロフィット21」の場合は、安定しています。
日本語を書くことを前提とした場合、ペン先が単に柔らかいだけではダメで、コシを持たせる部分は、きちんとコシを持たせないといけないのかもしれません。
セーラーもパイロットもそうですが、とても日本語が書きやすいですね。
しかし、セーラーもパイロットも、書き味が良く似ていると言うわけではなく、パイロットのほうが、ボールペンのように安定した確りした線が出るような気がします。
そう言う意味では、セーラーの方が万年筆らしいかも。
さて、次の狙いはどうしよう。
のFAに興味アリですが・・・。