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元海外在住夫婦のお買い物日記

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2010年01月28日
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カテゴリ:万年筆
これも昨年末にオークションで落札した1本ですが、以前から欲しかった1本でもあります。


何やら古めかしい箱に入ってきました。

パーカー 51 箱

外側もそうですが、内側にも染みが沢山あります。


何が入っているかと言うと、


パーカーの名作「パーカー 51」です。

特に豪華な仕様ではなく、樹脂軸と金張りのキャップの組み合わせ。

パーカー 51

緑色の軸と金色のキャップの対比が個人的には気に入っています。
緑と言っても、鮮やかな緑ではなく、灰色がかった緑ですね。

色は、「Navy Gray」と呼ばれる色に似たものがあるので、それではないかと思いますが、良く分かりません。


「パーカー 51」は、1941年から70年代中頃まで販売されたロングセラーで、驚異的なセールスを記録したモデルでもあります。

  


何といっても最大の特徴は、首軸のデザインで、ペン先は首軸に殆どが隠れたフーデッドになっています。

パーカー 51 キャップを外した状態

軸は、リング意外には変化に乏しく、同じ素材の樹脂が全体に使われた「のっぺり」としたデザインですが、独特のシルエットが魅力的です。

「パーカー 61」、「パーカー 41」、「パーカー 21」にも、同様のデザインが採用されていました。




オークションに「未使用品」と言う形で出品されていたものですので、それなりに競り合いにはなりましたが、14,050円で落札できました。

見ての通り、状態は非常に良く、軸もキャップも綺麗です。
おそらく、出品者の言う通り未使用かそれに近い状態のものでしょう。

ただし、インクを吸入したことがあるのではないかと思います。
吸入機構内部を洗剤で洗浄した形跡がありました。


軸上には、穴が開いてますが欠陥や破損ではなく、呼吸穴。
時代によって、穴の位置が違うようです。

パーカー 51 軸上の呼吸穴

「パーカー 61」にも同じ様な呼吸穴が見られますね。


実に30年に渡って販売されたモデルですので、キャップにも様々な種類があるのですが、私の物は、12金張りのキャップ。

縦縞模様が入っています。

パーカー 51 キャップ

矢羽のデザインのクリップは、やや短めのサイズ。

金色キャップと言うのは、一見派手そうですが、組み合わせる軸によっては、嫌味も無く、落ち着いて見えるので、最近は、結構好きになりました。


キャップには「MADE IN U.S.A.」、「1/10 12K GOLD FILLED」と刻印があり、その上には楕円に矢の「Halo logo」があります。

パーカー 51 キャップ上の刻印

こう言った特徴は製造時期を特定する手がかりとして重要です。


天冠には、ストーンが取り付けられています。

パーカー 51 天冠

おそらく樹脂製でしょうが、透明感のある白っぽいストーンは、中々綺麗です。


ペン先の大部分は、首軸に隠れてしまっているので、外からは細部は分かりませんが、14金のペン先が使われているはず。

パーカー 51 ペン先

「パーカー 51」は、基本的に金ペンですが、「パーカー 51 スペシャル」のペン先は、オクタニウム製で金合金ではありません。

ペン芯も殆ど首軸に隠れてしまっていますが、エボナイト製のように見えました。


吸入機構は、「Aeromatic Filling System」。
「パーカー 51」としては、第二世代の吸入機構です。

サックには、30年以上の耐久性を見込んだデュポン社製の「Pli-Glass」が使われています。
中押し式のコンバーターに見えますが、取り外しはできません。

パーカー 51 吸入機構

吸入機構も様々で、初期のものは、バキュマチックと同様の「Vacuum Filler」が採用されていました。

両用式のものも作られています。


吸入機構のフレームには、モデル名を表す「PARKER "51"」と言う刻印の他、結構な長文も刻印されています。

パーカー 51 吸入機構上の刻印

私のものには、

TO FILL
PRESS RIBBED BAR
FIRMLY 4 TIMES
HOLDING PEN POINT
DOWN, WIPE POINT
WITH SOFT TISSUE.
USE PARKER INK.
THE PARKER PEN COMPANY
MADE IN U.S.A.

とありますが、時代により文面が異なるので、製造時期を特定する手がかりになりますね。


「パーカー 100」が廃盤となった現在では、「パーカー 51」のデザインを継承するモデルは存在しませんが、中国の「英雄」と言うメーカーが、「パーカー 51」タイプの万年筆を現在も製造しています。

これらと比較してみましょう。

パーカー 51 英雄の万年筆と比較

手前から、「英雄 100」、「英雄 616」、「パーカー 51」と並んでいますが、「英雄 616」は良く似てますね。


キャップも「英雄 616」は良く似ています。

パーカー 51 英雄の万年筆と比較 キャップ

クリップが矢羽である点までそっくりです。


3つ共にフーデッドですが、やはり「英雄 616」が特に似ています。

パーカー 51 英雄の万年筆と比較 首軸

ただし、「英雄 616」のリングに見えるものはインクビューです。


「パーカー 51」は、その特徴により、MARK 1~MARK 4の4つに大別できます。

私のものは、1948年から1972年にかけて販売されたMRAK 2。
そして、MARK 2の中でも1950年以降の製造品であるMARK 2 TYPE 2になります。

更に絞り込むと、

・キャップに「Halo logo」がある。
・軸の横に呼吸穴がある。
・「51」の刻印がキャップにない。

などの特徴から、1960年代前半の製造品ではないかと思われます。


最後に、いつもの如く、汚い字で書いてみました。

使用した紙は、ブロックロディア。5mm方眼が入っています。
インクは、モンブランのロイヤルブルー。

比較は、

・パーカー 75 XF(極細)
・パーカー デュオフォールド インターナショナル XF(極細)

です。

パーカー 51 筆記サンプル

筆記線は細めで、字幅は、XF(極細)くらいではないかと思います。

見た目は、硬そうな感じがするのですが、ペン先は思ったより撓るようで、けして硬いペン先ではありません。
今時のペン先と比較すれば、むしろ柔らかい部類になると思います。

ただし、未使用である分、馴染んでいないと言う違和感を少し感じますね。
それに、インクは素直に紙の上に乗ってくれるのですが、フローが微妙に安定しません。

実を言うと、ペン先が見えないフーデッドは、あまり得意ではないんです。
それが違和感の一番の原因かもしれませんが。

形は好きなんですがね。

まぁ、このまま少し使い込めは、いい感じになるのではないかと思います。


「パーカー 51」は、相当売れたはずなのですが、時代がやや古い事や樹脂軸のモデルが多かった事が影響するのか、探すと、意外に良い出物がありません。

今回、状態が非常に良いものが手に入ったのは、とてもラッキーでした。


「パーカー 51」に関する情報ページとしては、英語サイトですが「Parker51.com」が情報量が豊富です。
ただし、上手くまとまっていないのが難点。

PARKERPENS.NET」の方が読みやすいかもしれません。







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Last updated  2010年03月04日 05時25分54秒
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