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カテゴリ:万年筆
記録によると2011/2/27に、某オークションにて落札した商品。
ケーキじゃないですよ。 な、なんと26,500円で落札しています。 その昔、モンブランの代理店だったダイヤ産業のリーフレットが入っていますので、日本向けの商品だったようです。 レトロなインク瓶を満たしているインクは「KINGS BLUE」。 別の珍しいものではなく、モンブランの定番モデル。 シンプルなデザインですが、道具として完成度が高く、多くのメーカーがよく似た商品を販売していることも理解できます。 軸にはニブのサイズを表す「B」の文字がプリントされたシールが貼られています。 インクビューは、縞模様はなくクリア。 インクビューの仕様は、年代特定の手掛かりになります。 モンブランのクリップはシンプルで美しいデザイン。 シャツの胸ポケットにもスムーズに固定でき、意外に機能的です。 これを見ていると、某メーカーも、玉は無い方がいいなぁと思います。 クリップの付け根は平らになってます。 このあたりも年代特定の手掛かりになります。 写真では見えませんが、クリップリングには、「GERMANY」の刻印。 キャップリングは3重になっており、中央の一番太いリングには「MONTBLANC MEISTERST?CK NO.146」と刻印があります。 生きの長く、沢山の国で販売されてきたモデルですので、刻印にも複数のバリエーションあり、マニア泣かせ。 引っ張りましたが、現行品では「モンブラン Meisterst?ck Le Grand」相当するモデル、所謂「146」です。 これは80年代のものですね。 「146」の歴史は古く、登場は1949年まで遡ります。 60年代から70年代始めまでは、ラインナップから外れますが、現在も149と並んで人気の高いモデルとなっています。 じっくり落ち着いて書ける149も良いのですが、146は取り回しやすいサイズで持ち運びやすく、どちらが良いか比較が難しいところですが、結局のところ、149も146も欲しいというのが正解かと。 天冠のホワイトスター。 実は、写真を撮っている時点では未使用品なので、ホワイトスターも綺麗です。 吸入機構は、勿論、ピストン吸入式です。 やはり、モンブランにはピストン吸入式が一番似合うと思います。 ペン先は14金で、ペン芯はエボナイト製。 やはりペン芯は、気分の問題でエボナイト製が断然好きです。 プラチナ装飾はなく、金一色の仕様のペン先です。 モンブランの標高を表す「4810」の刻印。 万年筆コレクターは、モンブランの標高を間違えて覚えている確率が高い。 下の方には「14K」、「MONTBLANC」、「585」の刻印があります。 最後に汚い字で試し書き。 インクは「モンブラン ロイヤルブルー」。 ペンポイントが平らに面取りしてあるため、縦横の線の太さの差が出ます。 面で紙の表面をとらえる必要があるため、筆記角度の許容が少なく、正直、書きやすいとは言えません。 特に書き出しは、高確率で失敗します。 インクフローは悪くないのですが、ロディアはダメとか、紙との相性も顕著に出ます。 とりあえず、インクフローを良くする方向で調整しておきました。 ペリカンのBニブも最初は書きにくいと感じ、使っているうちの慣れたので、暫くは使いながら様子を見ることにします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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素晴らしい。よく入手できましたね。モンブラン146は、憧れの万年筆ですね。私も149と一緒に両方欲しい人です(笑)。
(2012年05月06日 16時38分47秒)
私も同じ某オークションで全く同じ物を3万円で即落しました。やはり穴場でしょうね(^^)
(2012年05月06日 23時12分21秒)
僕も同じセラーさんから○天で落としました。とても綺麗な状態で使うのが勿体無かった位でした。インク瓶も良い感じですよねぇ。
(2012年05月23日 18時38分55秒)
こんにちは、楽しく拝見させていただきました。146いいですよね。私も今年約40年ぶりに146を買い求め使っております。ニブがやけに硬くなっていて驚きました。昔はすごく軟らかかったのをはっきりと覚えております。想定筆記角度も少し高目になっているようですね。ニブの性格が分かれば大分扱い易くなってきました。近頃巷ではいろいろと言われているようですが、146はやはり、ルグラン(偉大)ですね!言い得て
妙也。 (2016年07月22日 15時05分41秒)
龍の尻尾さん
コメントありがとうございます。 149と並んで万年筆の王様と言っても過言ではないモデルですから、時代が変わっても偉大であり続けて欲しいですね。 (2016年07月24日 22時46分35秒) |