サラセニアの栽培サラセニアの栽培に関するページです※食虫植物の栽培は、栽培している地域や環境などにより、違いが出るものです。 そのため、私の栽培に関する内容も、ひとつの情報程度と考えてください。 落とし穴式の有名な食虫植物ですね。 私は丸っこいS.プルプレアがお気に入りです。 自生地 北アメリカの湿地です。 日本には自生していません。 サラセニアの原種 原種は8種類と少なめです。 どの品種も似たような条件で栽培できますが、 S.オレオフィラだけは高地に自生しているのでやや気難しいです。 背が高くなる品種 S.フラバ S.レウコフィラ S.アラタ S.オレオフィラ S.ルブラ S.ミノール 背が低い品種 S.プルプレア S.プシタシナ サラセニアの栽培 基本的には乾燥に弱い種類なので、水を切らさないように腰水(こしみず)で管理します。 しかし、あまりにも水が多いと根や地下茎が腐ってしまうので1~2cmくらいにします。 (鉢のサイズにもよります) ※腰水:鉢を受け皿等に溜めた水に浸けておくこと 私も栽培しているサラニアは全て腰水にしています。 用土(コンポスト) 現状の私のところではミズゴケと鉢底の軽石です。 かつては砂利系用土を使っていましたが、諸事情により使用できなくなり、変更しています。 過去の私の用土は川砂+パーライト+鹿沼土+小粒軽石+鉢底石(大粒軽石)でした 日光 サラセニアは日光をとても好むので直射日光で大丈夫です。 葉が痛むときは軽く遮光してあげた方が良いみたいです。 虫など、餌(えさ) サラセニアは高い捕虫能力を持っているので、基本的には必要ありません。 大きくなるとひとつの葉で何十匹もの虫を捕えます。 屋外で栽培していて特に何もしていなくても、捕虫しているようなら必要はありません。 私のところでは餌がいないので、2000倍程度に薄めた液肥を 餌代わりに数滴葉の中に入れています。 餌やり(液肥の滴下)にはこの注射器を使用しています。便利です。 冬の管理 サラセニアは冬は生育を停止して休眠します。 地上部は枯れますが生きていますので、乾燥させないように注意してください。 増殖方法 増殖は実生(種子)・株分けで可能です 植え替えの時に長く伸びた地下茎を折って埋めておくと1~2ヶ月で発芽します。 これがサラセニアの種子です。 つるつるしていて水をはじきます。 水に浮かんで滑っていくので水やりや雨で流出しないように注意してください。 管理 よく日光が当たる場所においています。 毎朝根元にたっぷりと灌水して、その後にミストシャワーで葉水を行っています。 冬季は休眠するので、小さな実生苗以外は外にそのまま置いています。 (暑い時期は朝夕の2回灌水、休眠中は2~3日に1回腰水を足しています) 7月初めの様子。 捕虫葉の口と蓋の部分は蜜たっぷりで甘い香りがしますよ。 私が砂利系用土で行っていたサラセニアの植え替え方法です。 使用していた用土の種類・用土の撹拌洗浄・配合用土などを紹介します。 使用する用土(現在、諸事情で川砂は廃止) サラセニアの植え替えの時に用意する物・あると便利な物 用意するもの 1:小さめのシャベル(根堀り) 2:用土撹拌・配合用のバケツ(小さめ) 3:サラセニア避難用の受け皿またはバケツ(根は常に水に浸しておきましょう) 4:よく切れる園芸用のハサミ(殺菌・消毒できていれば更に良い) 5:植え替え先の鉢・用土 あると便利な物 1:ピンセット(小さな株を扱う時に便利です) 2:ヘラ(狭いすき間等に用土を入れるのに便利です) 3:ゴム手袋(植え替えは寒さが厳しい季節です) 4:網またはザル(パーライト等の流れやすい用土の洗浄に便利です) 植え替え サラセニアの植え替えは基本的に冬場に行います。 植え替えるのは用土が劣化した場合や写真の株のように成長点(地下茎の伸びる方)が鉢の端にまで達した時に植え替えます。 まずは鉢から株を抜きます。 株を抜く時は地下茎からできるだけ遠い場所から順にシャベルを入れて用土と鉢の隙間を作っていきます。 その後、ゆっくりと株を鉢から引き抜きます。 (株の根元を軽く押さえ、鉢を逆さにし鉢の外側を軽く叩くと出しやすいです) → 使用する川砂の撹拌洗浄をします。 バケツに使用する分の川砂を入れ、水を入れてかき混ぜます。 これを水がほとんど濁らなくなるまで繰り返します。 撹拌洗浄を続けると写真のようにほとんど濁りがなくなります。 軽石、パーライト、鹿沼土も微粒子を洗い流す為、ネットやザルに入れて上から水をかけて洗浄します。 (管理人は熱帯魚用のネットを使用しています) 洗浄した軽石を鉢の底に敷きます。 一番下には「銅底網」を一枚入れてあります。(ナメクジ対策) 軽石の上に洗浄したパーライト、川砂を敷きます。 (この工程は飛ばしてもかまいません) 鉢に株を入れて用土(川砂+パーライト+軽石+鹿沼土)を満たします。 高さの調整をしながら隙間無く詰めます。 サラセニアの地下茎は完全に埋めず、上半分から1/3程出るようにしましょう。 |