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凡声庵閑話:南正邦の覚え書き Minami Masakuni

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2021.04.06
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カテゴリ:彫刻指南
その修練の第一歩として「面(マスク)」の模刻は、非常に大切なことなのであります。
「面(マスク)」は、ほとんど彫塑的に必要な要素のみから構成されています。
しかも、これは非常に平面的に見えやすく、また先に言った文学絵画などの影響から、そう見るような傾向を初心者は多分に持っているものなのでありますから、まずこの眼を矯正していく上に、立体的の諸要素を具備している「面(マスク)」の模刻から始めるのは、この後、平面的に、煩わされることなしに、直接立体に関する観念を喚起して、知らず知らずのうちに彫刻道に踏み入ることができ、その本道を歩むことができるようになるので、非常に有意義なことであります。
で、こうして、彫塑道に踏み入る第一歩の心がけを整えて、さて、それから今度は、用土及び器具のことを説明いたしましょう。

制作用土及び器具

用土
彫塑のためには、粘土、油土、型蝋、漆喰など種々の用土があります。



例えば、
「油土」は、オリーブ油、酸化亜鉛、蝋、硫黄などの混合物がありまして、白色、淡赤色、暗赤色、緑色、ネズミ色などがあります。
そして、その特徴に乾燥しないこと、弾力があり粘着力の強いことで、心棒が簡単に済むことなどがあります。しかし、一定の柔らかさから、どうすることもできないので、作者自身の好む柔らかさが求められないこと、油からなっているため着物や何かに付着した時、不快であり、洗い落とすに困難なこと、また、何しろ、イタリアから来る専売特許品のことでありますから、非常に高価なことなどのため、大抵、小品を作る時ぐらいに用いられるのみで、もう二三尺になると用いられず、かつ一般から行っても、油土を珍重しありがたかった時代は過ぎ去ったようであります。

「漆喰」は、これは粘土の原型を石膏に仮定するに困難なような大作をなす場合に用いられます。
例えば博覧会場用などの非常に莫大な一時的の塑像などのために用いられるものであります。
が、何といっても、普通には、ほとんどすべての場合、粘土が用いられます。





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Last updated  2023.10.29 09:21:45
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