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前回に引き続き、「『悪魔のいけにえ』ドキュメンタリー・パック」より「ショッキング・トゥルース」を見た。
この作品は2000年にむイギリスで製作された「悪魔のいけにえ」のドキュメンタリー。 内容は、トビー・フーパー監督をはじめとするスタッフのインタビュー、続編のメイキング映像やコンベンションの模様。 「ファミリー・ポートレイト」では、ソーヤ一家のコック、ヒッチハイカー、レザーフェイス、じい様のインタビューを中心として構成されていたが、本作では監督のトビー・フーパー、キム・ヘンケルのほかスタッフ、キャストのインタビューが収録されている。 まず、このドキュメントの出来が良い、構成や編集が巧みで見ていて飽きさせない。 キャストから紹介すると、コック役のジム・シード、前作でもかなり老生化していたが、もう完全に老人、声にもハリが無く、撮影時の苦労話を淡々と語る姿は別人そのもの、苦労したのはサリー役のマリリン・バーンズをホウキで叩くシーンで、トビー・フーパーから本気で叩けとの指示で、なかなか本気で叩けず7テイク目でOKになったなど、本人の真面目な性格が伝わる。 レザー・フェイス役の、ガンナー・ハンセンは前作での黒々とした髪の毛と髭は真っ白になるが、眼光の鋭いギリシャ彫刻顔は健在、しかしこの人は金に執着していて、その後製作された「悪魔のいけにえ」シリーズでレザー・フェイス役のオファーがあったが、ギャラを映画会社に吹っかけすぎてオファーを断られたそうだ。 いけにえのメイン、サリー役を演じたマリリン・バーンズも、すっかりオバちゃんになってしまったが顔は綺麗、本当に流血しながら窓からのダイブも本人が演じたそうで、その時の着地に失敗して足をくじいたらしくラストショットの引きずる足は、その為だそう、ラストの高笑いも撮影終了後のリテイクで本心から高笑いらしい。 この3人は、現在でもヒッチハイカー役のエドウィン・ニールと、じい様役のジョン・デュガンと共に、各地で行われるコンペンションに呼ばれて小銭を稼いでいるみたいな様子が収録されている。 その他、車椅子の兄ちゃんや、いけにえになった面々がインタビューに答えている、みんな中年になってしまい役名が出ても誰が誰だか状態。 スタッフでは監督のトビー・フーパー、やっぱり監督だけあって自分のビジョンを明確に葉巻を燻らせながらのインタビューは威厳を感じる、「悪魔のいけにえ2」のメイキング映像の中で、フーパーの演出シーンも収録。 フーパーの相方の脚本のキム・ヘンケル、彼も1995年にシリーズ第4作目『悪魔のいけにえ/レジェンド・オブ・レザーフェイス」を監督する事になり、その時のメイキング映像も収録、若き日のマシュー・マコノヒー、レニー・ゼルビガーの姿も見れる。 フーパーとヘンケルは、現在公開中の「テキサス・チェーンソー ビギニング」でもプロデュースで名前を連ねている。 その他、小道具、メイク、撮影、音響を担当したスタッフのインタビューが入ってるが、スタッフ、キャスト共々苦労した話はこぞって晩餐会のシーン、26時間ぶっ続けの撮影で、照明でテーブルに置いた食材が腐り初めて異臭を発するは、レザーフェィスの衣装が撮影中一度も洗濯が出来なく悪臭を発したなど、地獄のような撮影現場の様子が語られる。 その中でも注目すべきは、1989年製作のシリーズ3作目「悪魔のいけにえ3/レザーフェィスの逆襲」を監督したジェフ・バー、撮影後映画会社に編集権を奪われズタズタに編集され、自分の映画ではないと映画会社に抗議をし、クレジットから自分の名前を消してくれなどの、怨みツラミが語られる。 日本版の特典として、オーディオコメンタリーに黒沢清監督(『CURE』『回路』『ドッペルゲンガー』)と篠崎誠監督(『忘れられぬ人々』『おかえり』)が担当する。 しかし製作され30年以上経つのに、この様なドキュメンタリー作品が発売されたり、リメイク作が制作されるなど、今でもレジェンドは現在進行形であるが肝心な『悪魔のいけにえ』本編のリリースが待たれる状態だが、来年デックスエンターティンメントより再発が決定したそうだが、発売して店頭に並ぶまでは何ともいえない。 「『悪魔のいけにえ』ドキュメンタリー・パック」のDVDと、「悪魔のいけにえ」関連商品はコチラ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.24 18:56:52
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