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カテゴリ:試写会
築地のソニーピクチャーズ試写室にてスティーヴン・セガール主演の「沈黙の奪還」を試写会で見た。
この作品は「沈黙」シリーズ15周年記念作品で、シリーズ第12作目となるが、承知のとおり『沈黙』シリーズは第一作目の「沈黙の戦艦」と、第三作目の「暴走特急」だけで他の作品は何の関係もなく、日本の配給会社が勝手にセールス面の為に「沈黙」シリーズと称している、この作品も原題は「SHADOW MAN」である。 映画の話は、元CIA捜査官のジャックは引退後、企業家として成功を収めていた。今度の休暇は娘のアマンダらと共に、ルーマニアへ旅行する予定だ。しかし仕事の都合で同行できなくなったジャックは、義父のジョージやアマンダとは1日遅れでルーマニアに入る事に。ルーマニアに降り立ったジャックは、空港で二人に迎えられる。しかしその直後、ジョージの乗る車が突然爆発。さらにアマンダも何者かに連れ去れてしまい…。 しかしセガールの作品が次から次へと公開され、日本独自の「沈黙」シリーズと称され、私も全てを見た訳ではないが題名だけで、どれがどれだか見当も付かない状況のままシリーズは12作目、近作の「沈黙」は何故かヨーロッパ圏を舞台にした作品が多い。 今回の舞台はルーマニアでオープニングからリムジンの爆破に始まり、カーチェイスになるのだが、いまどきスクリーンプロセスを使った合成での役者の運転シーンが緊張感ゼロだし、撮影もかなりアバウト、ズームもズルッズルッという感じにズームイン&アウトで意図してやっているのか判らないけど雑な画面構成。 今回のセガールは、気功を使って相手の体の内部に損傷を与える技も披露するけど、セガールが大分太ってしまいアクションに切れが無いのが気になる、向かってくる敵の悪役を小手先で倒すパターンが多く、体を大きく動かすシーンが殆ど無い。ガンアクションシーンでも敵の弾が大量に撃たれても、図体のでかいセガールに一発も弾が当たらないのも不思議。 それから表情も一本調子で、目の前の爆破にも無表情を決め込むスタイルもリアリティを感じられないのが痛い。 それにしてもセガールの作品は子供が娘っていうのが多いね、今回の娘役のスカイ・ベネットは子供の頃のナタリー・ポートマンに似た子供で、何時もながら子役の人選はお目が高い。 映画の感想、さすがにもう飽きた。出て来る俳優もセガール以外知らない人ばかりで敵役にも魅力を感じられない、15年も同じパターンで映画を作っていればネタも尽きたと思うし、セガール自身の体のシェイプアップも必要、そろそろセガールには次のステップに進むべきだと思うのだが、セガール本人は聞く耳持たずに我が道を行くのだろう。 12月19日鑑賞。 [追記] 12月24日付けの、インターネット新聞「JANJAN」に、私が試写会記者として投稿した『沈黙の奪還』の記事が掲載されています。よかったら読んでみてください。 この際、年末年始を使って「沈黙」シリーズを制覇してみませんか?上段左から一作目~下段右へと順番に並んでいます、お好きな作品をクリツクしてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.27 14:15:25
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