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masalaの辛口映画館

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2007.01.18
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カテゴリ:試写会
 16日、科学技術館サイエンスホールにて、周防正行監督の11年ぶりの新作、そして初のシリアス作品の「それでもボクはやってない」を鑑賞した。客入りは7~8割くらい。
 映画の話 フリーターの金子徹平(加瀬亮)は会社の面接のため、通勤ラッシュの満員電車に乗った。ホームに降りると女子中学生から「痴漢したでしょ?」と声を掛けられ、駅事務室に連れて行かれ、そのまま警察署へ。「ボクは何もやってないんだ」そんな訴えに耳を貸してもらえず、いわれもない罪を着せられた徹平の長い闘いが始まる。

 まず東宝のロゴが写り、タイトルの前にいきなり「周防正行監督作品」とデカデカと画面に映し出され唖然とする、相当な自信の表れかと勘ぐりたくなる。

 映画は導入部から二つのシーンが平行して描かれる、実際に電車の中で痴漢を行い逮捕される中年男と、痴漢に間違われ連行される金子。警察での取調べで早々と容疑を認め帰路に着く中年男に対して、容疑を否認して拘留される金子、対照的に二人の人物を描く事により、監督が日本の警察や法律に対して異議を申し立てているように感じる。それにしても役者の演技が皆オーバー気味で周防演出の健在ぶり感じさせる。

 金子は留置場に入れられるのだが、留置場には先客の中年の詐欺師が金子の面倒を見てくれるのだが、この詐欺師を演じている本田博太郎が旨い、ネットリとしたイャらしい役柄を楽しそうに演じている。金子は当番弁護士からも容疑を認め罰金を払った方が楽だと勧めれるのだがそれも拒否し、高圧的な警察の取調べに耐えながらも、検察庁の横暴な検事から起訴されてしまう。

 事件を知った母親と友人の協力を得て、ベテラン弁護士の荒川を主任弁護士にたてて無罪判決を信じて金子は裁判を受ける事になる・・・。
 映画の感想周防監督の社会派作品という事で覚悟をして見たのだが、ここまで重たい内容とは思っていなかった、見た後は正直疲れた、それでも心地いい疲れである。映画は監督が徹底したリサーチに基づいて作られているらしく、警察の高圧的でアバウトな取調べと見込み捜査、留置場での生活、横暴な検察庁検事、判例主義で被告を信じない裁判官など、現在の日本の警察、検察、裁判に対して一石を投げ入れる内容で、同じ社会派エンターティンメントの先駆者伊丹十三監督の意思を継承しているように感じた。実際に周防監督は伊丹監督の「マルサの女」のメイキング『マルサの女をマルサする』を監督しているので影響は受け継いでいるはず。きっと天国にいる伊丹監督もこの作品を見たら『良くやったぞ!」と誉めてくれるのでは。新生、周防正行の誕生に拍手を送りたい。

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Last updated  2008.07.06 00:31:41
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hoshiochi@ Re:映画「NEXT -ネクスト-」@よみうりホール(04/24) こんにちは。私もこの映画を先日見てラス…
マサラ0517@ roseさんへ なんか、楽天ブログはトラックバックを廃…
rose_chocolat@ ブログ運営終了。 その可能性は大いにあると思います。 Twi…
マサラ0517@ ミストmistさんへ もう、本当に楽天ブログさんは訳判らない…

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