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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:マスコミ試写
![]() ストリングス 愛と絆の旅路〈ジャパン・バージョン〉(DVD) ◆20%OFF! 映画の話 父の敵を討つために、旅に出たヘバロンの若き王子・ハル。民族間の争いが絶えず、裏切りが支配する世界に絶望しながら、深い森を抜け、雪原を歩き、砂漠をさまよい、やがて意外な場所で敵の正体を発見する。悲しい宿命を負った女戦士との出会いと、初めての恋。愛する喜びを知った王子は、悲しみの連鎖を断ち切り、故郷に平和をもたらすことができるのか? デンマーク発のドールムービーに日本語吹き替え版を『エヴァンゲリオン』の庵野秀明が監督、長塚圭史が脚色をして日本では『ジャパン・バージョン』と名づけられ公開される。声の出演に草なぎ剛、中谷美紀、優香、劇団ひとり、香取慎吾など豪華キャストだ。 映画の感想 映画はタイトルバックに、スタッフが人形を操る舞台裏の映像が流れる大胆な構成。その大胆さが人形にも現れている。人形の体から無数の糸が付けられているのだが、この糸が太い黒い紐が使われ、あえて糸を見せる仕組みで、この糸が人形たちの生命線で頭の中心から出ている太い糸が命を左右する大事な生命線だ。戦闘の時は相手の糸に向かって襲い掛かってくる仕組みだ。映画の話はシェイクスピアの『ハムレット』などの古典悲劇にファンタジーの要素を取り入れた話。 まず日本版のボイスキャストがいい。木彫りの人形顔の草なぎ、凛とした中谷、そして優香と劇団ひとりがバラエティとは違う一面で役を好演している。若手をサポートするように伊武雅刀、市村正親、戸田恵子、小林克也など皆好演している。映画は4年の歳月を掛けて作られただけあり、人形がかなり複雑な動きをして、水に飛び込むシーンもある。CGで何でも描ける時代にあえてドールムービーを作るデンマークは職人の国らしい。人形の材質もキャラクターに合わせて木、粘土、陶器など使い分けていて面白い。話は典型的な善悪物なので子供が見ても楽しめるのでは。 ![]() 映画『ストリングス 愛と絆の旅路』の日本版主題歌はコチラをクリック。 ![]() ![]()
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