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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:試写会
13日、内幸町のワーナーブラザース試写室にて『ラブソングができるまで』を鑑賞した。
今回の主権はHMV。この数ヶ月、私も数々の試写室に通ってきたが、こんな立派な試写室は初めてだ。客席数は60席ほどたがスタジアム形式でスクリーンも大きい、椅子もワーナーマイカルと同じ椅子と思われるが試写室は飲食禁止なのでカップホルダーが無い。ちょっとした中規模のシネコンの小屋と同程度の試写室。但し、空調の音が気になる。 客入りは30名ほどで男は3名、後は全て女性。 映画の話 すっかり人気のなくなった80年代のポップスター、アレックス(ヒュー・グラント)。そんな彼のもとに、人気絶頂の歌姫からデュエット曲の作曲と収録のオファーが舞い込む。絶好のカムバック・チャンスを得るアレックスだったが、彼に作詞の経験はない。そこで、彼は作家志望のソフィー(ドリュー・バリモア)を巻き込むことに。 最近、軽いタッチのラブコメ作品に出演し続けているヒュー・グラントとドリュー・バリモアの初競演作。ヒュー・グラントも年のせいか、顔に細かい皺が目立つ、時々、寺島進に見えてしまうのは気のせい? ヒュー・グラントの役の設定が80年代に活躍した”POP”という人気グループのメンバーという役なので、随所に80年代の音楽話が出てきて、その時代を生きてきた私としてはニヤニヤしっぱなしで、アレックスが尊敬するアーティストが、ビートルズ、ボブ・ディラン、スティービー・ワンダー、スモーキー・ロビンソンだったり、テレビの番組で80年代スターの対決番組の出演者が名前だけだけど、ティファニーVSデビー・ギブソン、アダム・アンツ、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドなど懐かしい名前が沢山出てくる。映画の中に使われる楽曲も80年代のテイストを旨く汲み取った曲が流れワムのジョージ・マイケル風の物から、オープニングの”POP”のプロモーションビデオなんか、昔見たMTVのビデオにそっくりで可笑しい。ビデオの中で使っている楽器も”シモンズ”のエレクトリックドラム、”スタインバーガー”のベース、”ローランドのD-50””ヤマハのDX-7”シンセサイザーなど懐かしい名機も登場。 映画の感想 うん、ボチボチって感じかな。弾け方がイマイチでヒューとドリューの組み合わせも悪くないのだが、ドリューの役をもう少しアクの強い女優(例えば、過去に競演済みのジュリア・ロバーツ、サンドラ・ブロック)だったらもっと面白かったかも。音楽業界の話なので、その時代のバックボーンを知っていればいるほど楽しめる作品である。 カリスマ歌手コーラを演じたヘイリー・ベネットが面白く、普段は殆ど無表情なのだが踊りだすとクネクネ動く姿が面白いし、可笑しな宗教観と、とてもカリスマに見えない容姿の不思議な役者。 それから、ヒュー・グラントの腰振りダンスも必見、バラードでも何でも無駄に腰を振っています。 作品的には、デートムービーなのかもしれないけど、80年代をリアルタイムで経験した音楽ファンも必見の作品である。 映画『ラブソングができるまで』の関連商品はこちらをクリック。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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