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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:マスコミ試写
【20%OFF!】スルース 【探偵】(DVD) 映画の話 ロンドン郊外の邸宅に住むベストセラー推理小説家ワイク(マイケル・ケイン)の元に、彼の妻の愛人ティンドル(ジュード・ロウ)がやって来る。「奥さんとの離婚に合意してほしい」と言うティンドルに、ワイクはあることを提案。それは、ワイクが所有する高価なネックレスをティンドルに盗み出してほしいというものだった。 1972年「探偵スルース」のリメイク版です。オリジナルはローレンス・オリビエとマイケル・ケインの主演で作られたそうですが未見です。本作はオリジナルでマイケル・ケインが演じた妻の愛人役をジュード・ロウが演じ、オリビエが演じた老作家役をマイケル・ケインが演じると言うキャスティングが面白い。監督はケネス・ブラナーだ。 映画の感想ややネタばれあり。 ほぼ映画全篇が老作家ワイクの豪邸内の話で、出演者もケインとロウだけで舞台劇を見るような感覚の濃密な作品で、大きく分けて2部構成と言った構成だ。 照明も原色重視の青、緑、赤と一歩間違えばダリオ・アルジェントのホラー映画のような照明の中、2人の心理戦が繰り広げられる。 物語はアンソニー・シェイファーが70年に書いた戯曲「スルース」が元なのだけれど、私は個人的に昔テレビで放送していた「ロアルド・ダール劇場」の一遍を見るような気がした。映画前半は主導権がケインが演じたワイクにあるのたが、後半立場が逆転した後のケインの演技が光る。この辺は下手な役者が演じていれば白けてしまうのだが、さすがマイケル・ケインと唸らされる。ジュード・ロウも前半のオロオロする男にしては、ちょっと年を食いすぎのような気がした。もう7~8年前のロウが演じていれば妻の愛人役にはピタリと言った感じであるが、後半のサディスティックな役も旨い。 上映時間はたったの89分、まったく無駄の無い構成でだれる事もない。最近は役者としての活躍が多かったケネス・ブラナーの演出も冴えている。音楽のパトリック・ドイルもシンプルでよいスコアを書いている。ワイクの豪邸の室内セットも斬新なデザインで面白かった。 この作品は面白いので伝統的に継承を続けて30年後位に、今度は年老いたジュード・ロウが老作家ワイクを演じてリメイクを作ったら面白いのでは?それからビデオメーカーさん72年の「探偵スルース」をDVDでリリースしてくれないかなぁ? 映画「スルース」の関連商品はこちらをクリック。 《送料無料》パトリック・ドイル(音楽)/オリジナル・サウンドトラック SLEUTH(CD) マイケル・ケイン/アルフィー(1966) ジュード・ロウ/アルフィー スペシャル・コレクターズ・エディション お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.17 13:04:20
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