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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:劇場鑑賞
31日「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」@TOHOシネマズ川崎スクリーン6。
客入りは映画の日の前日と言う事で非常に悪い。335席のキャパに若い女性客を中心に30人弱。 スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 特別版 / ジョニー・デップ 映画の話 19世紀のイギリス。無実の罪で投獄され、その首謀者に妻も娘も奪われた男(ジョニー・デップ)が、名前も姿も変え、ロンドンのフリート街へ戻ってくる。 15年ぶりに理髪店を再開した彼は、理髪師スウィーニー・トッドとして腕を振るい始めるが、彼は目に狂気を宿らせながら、かつて自分を陥れた男への復しゅうに燃えていた。 ブロードウェイ・ミュージカルの巨匠スティーブン・ソンドハイムのミュージカルの映画版で、ティム・バートンとジョニー・デップの6度目のコラボレーション作品。 映画の感想 うん、これは面白かった!でも、結構スプラッター満載で観た人によって好き嫌いが分かれる作品かも・・・。まず、ミュージカルと聞いていたがオープニングから歌で始まるとは思っていなかった、っていうかこんなに全篇歌で綴られるとは想像していなかったので、ちょっとビックリした。それにしてもジョニー・デップは歌も旨いし声がイイ!ジャック・スパロウもいいけど、個人的にはスウィーニー・トッドの役のほうが好きだ。両手に剃刀を持ち街を歌い歩くシーンは「シザー・ハンズ」へのオマージュと見た。 映画のカラーもティム・バートンのダークカラーが全開で、現在は色の無いモノトーンの世界で過去と夢の世界は色鮮やかな美しい世界に色分けされているのが面白い。登場人物のトッドとラベットの白塗りに目の周り真っ黒の骸骨風メイクに変な髪形は「コープス・ブライド」の人形のメイクにソックリで、夢の世界でトビーの顔まで白塗りになってしまったのは笑ってしまった。本当にティム・バートンの世界観は一環している。一時期「猿の惑星」や「ビッグ・フィッシュ」の時はもう駄目かと思われたが、「コープス・ブライド」以降、絶好調と言えるだろう。 トッドと共にフリート街に入港した青年ホープを演じたジェイミー・キャンベル・バウアーがミラ・ジョボビッチにソックリで是非、近い将来ジョボと姉弟役を演じて欲しい。それから本作はワーナーブラザーズ映画という事で「ハリー・ポッター」の出演者が主要人物を演じていてアラン・リックマンに始まり、ヘレナ・ボナム=カーター、ティモシー・スポールと「ハリポタ」組が主要キャストを占めている。それにしてもボナム=カーターはデビュー当時はアート系のコスチューム・プレイ作品が多かったのに、ティム・バートンと交際してからは変な役ばかりで、この人は付き合う男によってガラリと人格を変えることが出来る人なのだと関心するばかりです。それとアラン・リックマンのこもった声は歌には不向きと感じた。 復讐の鬼と化したトッドが理髪店の座席を改造して、地下室に直結の仕掛けを施してから映画は血しぶき満載のスプラッターに変貌する。このシーンのいい所は、理髪店に来た客の首筋をトッドの剃刀でスパッと切られた後に、椅子が倒されて地下に落下する行が、一人漏らさず落下シーンが入ってる事で、普通の映画だったら割愛されるシーンを全て絵で見せる所にバートンのこだわりを感じたが、かなり派手なスプラッターシーンの連続で血の駄目な人には辛かったみたいで、私の前に座った女性は怖いシーンになると、頭からスッポリと着ていたジャンパーを被って画面を見ないようにしていました。 まぁ唯一難点を挙げると、ラストがミュージカル的にはあれでいいのかもしれないが、ホープとジョアナの若いカップルの行方が気になってしまったのは私だけ?だけどティム・バートンの作り出したダークワールドを堪能出来て大満足な作品でした。ミュージカル作品なので出来るだけ最新の音響設備を備えた映画館をチョイスする事をお勧めします。 映画「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」の関連商品はこちらをクリック。 『スウィーニートッド /フリート街の悪魔の理髪師』ポスター/待望のジョニーデップ新作映画グッズ◆ Sweeney Todd, The Demon Barber of Fleet Street, The Motion Picture Soundtrack『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』 スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師オフィシャル・メイキングブック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんばんは。
私もコレは試写で観ました。 出だしから、歌でビックリですよね(笑) もう少しファンタジーっぽいのを想像していたので、延々と続く殺人シーンにアラアラ・・でした。 ラストは私も気になりました。 箱の中から逃げだしたとは思いますが・・・ (2008.02.03 19:38:27)
コメントありがとうございます。
みやどんふぁんさんは試写会で見られたそうでラッキーです、私は本作の試写会はハズレました。 スプラッター満載は女性から見てどうなんでょう? ラストに関してもジョアナとホープの二人に希望を持たせて締める手もあったかも。 (2008.02.03 21:37:10) |
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