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masalaの辛口映画館

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2008.02.27
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カテゴリ:試写会
 試写会当日はアカデミー賞授賞式で各賞が発表されて「ノーカントリー」が作品、監督、脚色、助演男優賞の4部門を受賞の報告が入っての鑑賞となった。客入りは意外と普通の8割ほどでアカデミー賞の影響はまだ出ていないようだ。
 
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 映画の話
 狩りをしていたルウェリン(ジョシュ・ブローリン)は、死体の山に囲まれた大量のヘロインと200万ドルの大金を発見する。危険なにおいを感じ取りながらも金を持ち去った彼は、謎の殺し屋シュガー(ハビエル・バルデム)に追われることになる。事態を察知した保安官ベル(トミー・リー・ジョーンズ)は、2人の行方を追い始めるが……。

 映画の感想
 これは面白い!
 私は予備知無しで見たのだけれど、映画導入部から異常な乾いた緊張感で、これと言った説明も無く淡々と物語が進行して行くのは初期のコーエン兄弟らしい作風である。あれこれシーンをセリフで説明する作品と違い、全て絵で語る作風なのが実に良い!最近の駄目な監督はシーンをセリフで説明して絵で見せない監督が多い中、コーエン兄弟は映画の作り方を熟知している。話も至ってシンプルで判り安いのも良い。

 以下ネタばれアリ
 登場人物の説明も、まず殺し屋シガーの恐怖を観客の頭に刷り込むオープニングが旨い。そして、順番に登場人物が追われる男モスへと変わり、今、目の前で起こっている事件を観客が目撃して状況を把握してゆく。この構成も良く出来ていて、最初モスは動物を狩るハンターとして登場するが、ヤバイ金に手をつけた事により、今度は自分が狩る者から狩られる者へと変貌して行く展開も面白い。
 モスが映画冒頭で撃った弾が当たった黒い犬?が、これから始まる悪夢の暗示だったのかもしれない。モスを演じたジョシュ・ブローリンも、この役は決定的な代表作になるだろう。時代設定も1980年という事は頭の片隅に記憶しておいて欲しい。ベトナム戦争経験が逃げるモスの行動をつかさどっているように見える。

 殺し屋シガーを演じたハビエル・バルデムが不気味だ。独自の理論に基づいて殺す相手と殺さない相手を選別する過程がスリリングで、下手なホラーより怖く凍りつく恐怖を感じる。使う武器も銃だけではなく、特殊な面白い武器が出てくるのでお楽しみに・・・。
 
 映画は緊張感を強いられる息詰まる追跡戦の中、トミー・リー・ジョーンズが演じる保安官がいいガス抜きになり物語のバランスが良い。少しだけ出演するウッディ・ハレルソンの絡んでくるエピソードは、何処か“ローテンションのタランティーノ作品”の様だし、映画には随所にコーエン兄弟らしいシニカルなユーモアも散りばめられている。映画後半は“コーエン兄弟版『ターミネーター』”みたいになるのが面白い。演出にもブレが無くブラックな着地点も運命の皮肉さを感じた。

 映画全体を見て「アカデミー賞も随分と傾向が変わったんだな」って言うのが頭をよぎったのと、これだけ饒舌なクライム・サスペンスを作ってしまうコーエン兄弟の底力を感じさせられてしまった。

TREview

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血と暴力の国






Last updated  2009.09.09 10:44:20
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hoshiochi@ Re:映画「NEXT -ネクスト-」@よみうりホール(04/24) こんにちは。私もこの映画を先日見てラス…
マサラ0517@ roseさんへ なんか、楽天ブログはトラックバックを廃…
rose_chocolat@ ブログ運営終了。 その可能性は大いにあると思います。 Twi…
マサラ0517@ ミストmistさんへ もう、本当に楽天ブログさんは訳判らない…

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