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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:マスコミ試写
「デッド・サイレンス」@東宝東和試写室
デッド・サイレンス / ライアン・クワンテン 映画の話 ジェイミー(ライアン・クワンテン)とリサ(ローラ・リーガン)夫婦の元に差出人不明の小包が届く。開けてみると、そこには腹話術人形が入っていた。人形を部屋の片隅に置き、ひとりで外出したジェイミー。その間、部屋に残った妻は舌を抜かれ死亡していた。ジェイミーは腹話術人形と妻の死につながりがあると直感するが……。 映画の感想 うーん、「SAW」のスタッフが製作と言う鳴り物での作品だが何か地味だ。 映画のスタイルは最先端な「SAW」とは正反対のクラシカルスタイルなのだが、オープニングタイトルとエンディングは「SAW」と同じスタイルを取り入れたものだから、何か非常にバランスが悪い。 以下ややネタばれあり。 映画のキーワードとも言える“腹話術人形のビリー”が「SAW」に出てくる人形にそっくりで顔だけがすげ変わった印象である。ただショックシーンの演出は流石に上手い。その部屋で鳴っていた音のピッチがドンドン下がってゆき無音となったところで恐怖がやってくる。それから、いくつかのシーンでジャパーニズホラーの「呪怨」と似ているシーンがあり、暗がりから白い手がニューっと出て来たり、ドバっと悪キャラが画面に迫ってくるなど「呪怨」の影響を強く感じるシーンがあった。 映画全体を見ても盛り上がりそうで、盛り上がらないジレンマを感じてしまうし、何よりも作り手が「SAW」の呪縛から抜け切れていないのが気になった。特にラストの謎解きが、いつもの「SAW」のスタイルでやってしまったものだから、映画を見ている観客を置いてきぼりにして、サッサと自分たちだけ店じまいしてしまった印象である。監督のジェームズ・ワンと脚本のリー・ワネルの「SAW」コンビのこれからの課題は、いかにして「SAW」の呪縛を乗り越えることだろう。 映画「デッド・サイレンス」の関連商品はこちらをクリック。 ソウ DTSエディション(DVD) ◆20%OFF! ソウ2 DTSエディション(DVD) ◆20%OFF! ソウ3 DTSエディション(DVD) ◆20%OFF! ソウ4 DTSエディション(DVD) ◆20%OFF! ソウ×4 バリューパック【初回限定生産4枚組】(DVD) ◆20%OFF! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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