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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:劇場鑑賞
映画の話 “アニメーションの世界”に暮らす心優しいプリンセスのジゼル(エイミー・アダムス)は、夢にまで見た王子様との結婚式の当日、意地悪な魔女に騙されて魔法をかけられてしまい、世にも恐ろしい世界へ追放されてしまう。そこは“おとぎの国”とは正反対の刺激的な“現代のニューヨーク”で、ジゼルはパニックに陥ってしまう。 映画の感想 まず、ディズニーが自虐的な作品を作ったのには驚いたが、映画はファミリームービーとして良く出来ている。オープニングはシネスコの画面で幕を開けて、飛び出す絵本からアニメの世界に変わったらビスタ画面に変わり、ディズニーが作り上げた世界をセルフパロディ的に描き、ジゼルが魔女に騙されて実写の世界に変わるとシネスコの画面に戻るという心憎い演出が良い。 ジゼル姫を演じるエイミー・アダムスは、先日鑑賞した「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」で、トム・ハンクスの秘書を演じていた女優で、私は先にコチラを見ていたので姫役をかなり無理をして演じているように見える。彼女を追って実写の世界にやって来るエドワード王子を演じるジェームズ・マースデンは最近良い仕事している。「ヘアスプレー」でも感じたが二枚目も三枚目も演じられる器用な俳優である。更に姫を追ってやって来るナサニエルを演じるティモシー・スポールも絶好調である。「ハリー・ポッター」「スゥィーニー・トッド」と、特異な容姿を生かした役で、本作は正に彼は影の主役とも言える。それから、スーザン・サランドンも凄いね。あの凄い眼力で「イーストウィックの魔女」以来の極悪魔女になってしまい最後にはあんな姿に・・・・。 本作の良いのは楽しい物語に加えて、多くのディズニー作品の音楽を担当しているアラン・メンケンの作り出した楽曲が素晴しい!どの曲も素晴しいクオリティなのだが、中でもセントラルパークのミュージカルシーンは、楽しい映像と共に胸躍るメロディで久しぶりにミュージカル映画の良さを堪能した。 最近のディズニーはCGアニメも苦戦気味でピクサーや、「シュレック」のドリームワークス(映画の中でエドワード王子を「シュレック」のチャーミング王子といい間違えるシーンを作るぐらいにディズニーは気にしているみたいだ)に押され気味で元気が無い所に現れた本作は、ディズニーの新しい方向性を示した一本になるだろう。 映画「魔法にかけられて」の関連商品はコチラ。 魔法にかけられて 【ポイント2倍★7日am9:59まで】魔法にかけられて オリジナル・サウンドトラック/サントラ[CD] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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