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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:劇場鑑賞
平日の夕方、客入りは悪く40~50名程。
[DVDソフト] ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛 2-Disc・スペシャル・エディション【2P16Mar09】 映画の話 白い魔女に勝利してから1年。現実に戻ったペベンシー4兄妹は、角笛の音に導かれ再びナルニア国へと舞い戻ってきた。しかし、この国の時間ではすでに1300年が経過しており、平和で美しい魔法の国は暴君ミラースに支配されていた。荒れはてたナルニア国を目にした4兄妹は、この国の王位継承者であるカスピアン王子(ベン・バーンズ)と出会う。 映画の感想 ボチボチの出来である。 まず前作の予習は必至です。本作は何のおさらいも無くいきなり物語が始まってしまうので、私のように前作を見たけど忘れてしまったような者には、かなり辛い導入部でした。まして前作も見ないでいきなり本作を見ようなんてチャレンジはやめてください。 映画はディズニーが作ったファミリームービーにしてはかなり暴力的です。冒頭の主人公達の地下鉄ホームでの殴りあいに始まり、あっという間にナルニアの世界に行けば、剣で刺す&斬る、弓を撃つ&撃たれるなど色々書いたらきりが無いくらい暴力のオンパレードには絶句です。小さなお子さんと見るには注意が必要な作品です。 それにしても1300年後のナルニアの世界が人間に支配されてしまったのだが、そこまで行く過程のシーンが見たかったなぁ。あまりにもエピソードを割愛しすぎて現在の世界観が良く判らなかった。そして本作初登場のカスピアン王子、活躍シーンも少なくあまり魅力を感じなかったなぁ。演じたベン・バーンズが悪いのか、演出が悪いのか結構バカ面でカリスマ性の無い人物だった。 物語全体を見るとアニメ作品の実写版のようなテイストは否めない、と思ったら監督が「シュレック」シリーズのアンドリュー・アダムソン監督なんですね、知らなかった。時々カスピアン王子がチャーミング王子に見えてしまったり、動物の使い方が「シュレック」に似ている。 映画後半のピーターとミラースの剣による一騎打ちはシンプルながら好感を持ったシーンで、戦いの合間に休憩を入れるところは騎士道精神が満ち溢れていて面白かったのだが、その後のナルニア軍対テルマール軍の大決戦は「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」の決戦に似ている。本作は「二つの塔」の決戦シーンの昼間バージョンみたいで、最後に木まで出てきた時には唖然としてしまった。とどめは川に登場したポセイドンかな?結構間抜けでCGの出来もイマイチだ。 なんだかんだ自分的にはイマイチ乗り切れない作品でしたが、何故か主人公達がナルニアの世界から元の世界に戻ってきた時には不思議な安堵感で不覚にも涙が出てしまった。知らず知らずに感情が揺さぶられていたのだろう、これこそ映画のマジックである。潔いエンディングも良い。 映画「ナルニア国物語 第2章カスピアン王子の角笛」の関連商品はコチラ ★初回限定特典:「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」の特典ディスク付!ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛 オリジナル・サウンドトラック 【NDSソフト】 ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 「ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女」をパロディにした映画「鉄板英雄伝説」はコチラ 鉄板英雄伝説 特別編 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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