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masalaの辛口映画館

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2008.06.29
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カテゴリ:マスコミ試写

歩いても 歩いても(DVD) ◆20%OFF!
 映画の話
 ある夏の終わり。横山良多は妻・ゆかりと息子・あつしを連れて実家を訪れた。開業医だった父と昔からそりの合わない良多は現在失業中ということもあり、気の重い帰郷だ。姉・ちなみの一家も来て、楽しく語らいながら、母は料理の準備に余念がない。その一方で、相変わらず家長としての威厳にこだわる父。今日は、15年前に不慮の事故で亡くなった長男の命日なのだ…。

 映画の感想
 とても静かな映画なのに心を動かされる作品だ。
 映画は台所で年老いた母と娘が他愛の無い会話を楽しみながら料理をする描写で幕を開ける。それを横目に散歩に出かける年老いた父は一通りのコースを歩いて海に抜ける歩道橋を見てUターンしてしまう。

 以下ややネタばれあり
 横山家に長女と次男の一家が揃い話が動き始める。テレビで流れる水難事故のニュースを嫌がる母。家に着くなり仏壇に手を合わせる次男・良多、段々話が見えてくる。今日は15年前に亡くなった長男の命日だ。その理由も見えてくる。この場所に場違いな若者がせわしなく食事をしている。長男は15年前に海で彼を助ける為に亡くなったのだ。バイト生活をして全うに生きていない若者に怒りを表す父とは対照的に、母は笑いながら「また来年もいらして下さいね」と若者に念を押す姿が怖い。次第に取り繕っていた登場人物にほころびが見えてくる。

 廊下の壁に付けられた介護用の手すり、風呂場の剥がれたタイル、監督は多くを語らず年老いてしまった両親を静的に見せ、部屋に迷い込んだ黄色い紋白蝶を長男だと取り乱す母の姿、向かいのおばあさんが倒れ救急隊に助言をする元開業医の父のプライドが崩れ去る瞬間など老いてしまった両親の姿を克明に捉える。

 いがみ合っていた父と息子の確執も良多の妻・ゆかりの連れ子・あつしが入ることで緩和される。映画最後の父、息子、孫の3人で砂浜を歩くシーンを見ると、多分父は長男の亡くして以来初めて海に辿り着いたのだろう。

 映画最後のの階段を上る父と母の姿は良多にとって最後の二人の姿を暗示させる素晴しいショットである。ラストもジメジメとしたものではなく、何かすがすがしい印象を残す。静かな作品を彩るゴンチチの音楽も良かった。

TREview

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映画「歩いても 歩いても」サウンドトラック

 ブルーライト・ヨコハマ~いしだあゆみリサイタル1974 / いしだあゆみ






Last updated  2009.07.20 14:33:04
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hoshiochi@ Re:映画「NEXT -ネクスト-」@よみうりホール(04/24) こんにちは。私もこの映画を先日見てラス…
マサラ0517@ roseさんへ なんか、楽天ブログはトラックバックを廃…
rose_chocolat@ ブログ運営終了。 その可能性は大いにあると思います。 Twi…
マサラ0517@ ミストmistさんへ もう、本当に楽天ブログさんは訳判らない…

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