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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:試写会
客入りは上々1階席は満席だ。客層は大人に混じり小さなお子さん達も多数来場している。
パコと魔法の絵本 通常版(DVD) ◆25%OFF! 映画の話 昔々、大人の俳優に脱皮できなかった元有名子役や、消防車にひかれたまぬけな消防士など、患者だけでなく医者や看護師も変わり者ばかりが集まる病院があった。中でも一代で自分の会社を築いた超ワガママ老人の大貫(役所広司)は、一番の嫌われ者。ある日大貫は、1日しか記憶を保てない少女パコ(アヤカ・ウィルソン)に出会う。 映画の感想 これは駄目でした、とても苦手な作品です。 ファンの方には申し訳ないが、私の苦手な阿部サダヲのハイテンションな演技が映画冒頭から炸裂して「舞妓Haaaan!!!」の悪夢が再び蘇ってしまった。 MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人 2008年版(DVD) ◆20%OFF! 映画は「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」という舞台劇を原作にしているそうですが、私は原作がある事を映画を見た後に知りました。 ハイコントラストの絵作りは中島哲也監督の「嫌われ松子の一生」と共通するもので、話の語り口も過去を振り返る「松子」の作風と似ている。濃厚な色使いにオールスタジオワークにCGをミックスした作風は一見ティム・バートン風なのだが、アニメの効果音を使いアニメの世界観を映像化した作風は映画「トワイライトゾーン/超次元の世界」の第3話で見せたジョー・ダンテ監督のアプローチと共通するものだろう。 先にも書いたが映画は冒頭からハイテンションで、舞台劇の発声法を用いて役者が大声でカメラに向かってくる暑苦しい演出にテンションがどんどん下がる。映画は大画面に大音響で上映しているのに舞台演出をそっくり導入するのは如何なものかと思う。役所宏司演じる大貫は終始怒鳴りまくっているは、阿部サダヲを筆頭に役者の演技が異常にハイテンションで、小池栄子に至っちゃグラドルだったことを忘れさせる怖いメイクと演技で恐怖を覚える。せっかくのオールスターキャストもメイクが凄すぎて誰が誰だか状態だし、とにかく台詞が目茶苦茶うるさい! 以下ネタばれあり そんな中、主人公のパコが登場してやっと映画が落ち着きだすのだが、パコは「ガチボーイ」と同じ1日しか記憶が無い設定なのだが、病気に対して徹底していた「ガチボーイ」に比べると、パコの記憶は基本設定が判らないはずなのに大貫だけに初対面状態で、他の周りの医者や看護婦や患者には前から知っていたように振舞っているのに違和感を持ち、演出の詰めの甘さが気になってしまう。 そしてある出来事をきっかけに大貫がパコに対して心変わりして善人の道を突き進む後半は、パコが読んでいる絵本「ガマ王子対ザリガニ魔人」を演劇として演じるのだが、ここからは実写とフル3DCGのミックスとなる。この中のCGのキャラクターデザインは結構好きであるし、実写とCGの融合も上手い。 ただパコの病気が突然発症してしまうのが難点だ。事故の事は途中で語られていたが病気に対しては伏線が無く、呆気に取られている間に映画は幕を閉じてしまう。後半はなかなか良かっただけに残念である。 映画は「チャーリーとチョコレート工場」の「ウィーリー・ウォンカ」の歌にそっくりなエンディングテーマと木村カエラの歌で映画が終わると会場から自然と拍手が上がりました、なんか、一人だけ疎外感を感じながら会場を出ると雷と大雨だ!見に来るんじゃなかったと後悔しながら会場を後にした。 映画「パコと魔法の絵本」の関連商品はこちら パコと魔法の絵本 メイキング オブ パコと魔法の絵本 と いつもワガママガマ王子(DVD) ◆20%OFF! パコと魔法の絵本フォトストーリーブック ポニーキャニオン 伊藤英明/長谷川京子/PARCO+RICOMOTION PRESENTS MIDSUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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