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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:マスコミ試写
【25%OFF】[Blu-ray] ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト デラックス版 映画の話 ザ・ローリング・ストーンズの熱狂的ファンであるマーティン・スコセッシ監督は、彼らのみなぎるエネルギーをとらえるべく世界一の撮影チームを率いてライブ撮影へと挑む。舞台となるのは、2006年秋にニューヨークのビーコン・シアターで行なわれたライブ。18台以上ものカメラを駆使し、コンサートの全体像から舞台裏まで映し出していく。 映画の感想 ストーンズ・ファンは狂喜乱舞の作品であるが、マーティン・スコセッシ・ファンから見るとちょっと物足りない作品だ。 映画は白黒映像でコンサート前の舞台裏から始まる。マイペースにコンサート準備を進めるストーンズ・メンバーとは対照的に、完璧な撮影を目指すスコセッシ組はストーンズの態度にイライラ気味だ。コンサートの曲順を示すセットリストがコンサート直前まで上がってこないスコセッシが爆発寸前なのが可笑しい、とにかくオープニングは出たがり監督・スコセッシの姿が楽しい。 コンサートにはクリントン元アメリカ大統領やVIP客ら多数来場していて、ストーンズ達はVIP客の挨拶にヘキヘキしている様子が映し出される。そしてコンサートが幕を開ける。コンサート会場の舞台からは3本の花道がせり出しているのだが、大勢の男性客が会場を占める中、なぜかカメラに写る最前列から花道にかけては若い美女たちが占めているのが作為的で気になる。映画には貴重なストーンズの過去のインタビュー映像が随所に挿入される。 コンサートは18曲の楽曲が演奏され、曲によりゲストのクリスティーナ・アギレラ、バディ・ガイ、ジャック・ホワイトとのセッションになる。印象的だったのはバディ・ガイと競演したキース・リチャーズが自分の使っていたギターをバディにプレゼントしようと差し出すのだが、その意味が判らず困惑するバディの姿が印象に残った。楽曲はほぼフルコーラスで演奏されるのだが、何故かキースのソロは曲の途中でフェードアウトしたり、インタビューが挿入されたりで不甲斐無い扱いが気になる。スコセッシはキースが嫌いなのかな? それにしても平均年齢64歳のストーンズ・メンバーの中でミック・ジャガーの身体能力と粘りのあるボーカルには圧巻である。本当にこの姿はCDでは楽しめないライブ映画ならではの醍醐味であろう。それとは正反対にドンドン老成化して化石のようなチャーリー・ワッツのドラムが年を取るごとに下手になっていくように感じる。インタビューの中でキースに「あなたとロニー・ウッドとはどちらがギター演奏が上手いですか?」との問いに、キースが「俺とロニーは二人共演奏は下手だが、二人揃うと最強になる!」と豪語してたのがザ・ローリング・ストーンズと言うグループの本質を突いているように感じた。 コンサート映像は意外に真面目な作りで面白みは無いが、ラストの数秒間にスコセッシらしいギミックが挿入されているのがスコセッシ・ファンとして嬉しかった。 映画「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」の関連商品はこちら 「シャイン・ア・ライト」オリジナル・サウンドトラック 《送料無料》ザ・ローリング・ストーンズ×マーティン・スコセッシ/「シャイン・ア・ライト」オリジナル・サウンドトラック(初回生産限定日本独自企画盤/SHM-CD)(CD) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.01.15 00:19:48
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