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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:劇場鑑賞
109シネマズは毎月19日に「ポイント会員感謝の日!」を開催していて「ポイント会員は¥1000で映画が見れる」と言う事で345席のシアター6は平日にかかわらず5割ほどの客入りだ。
![]() 天使と悪魔 コレクターズ・エディション 映画の話 宗教象徴学の権威、ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は、秘密結社・イルミナティの復活を探るべくローマへ旅立つ。17世紀、ヴァチカンの科学者への弾圧の陰で結成されたイルミナティが、今にも教皇候補の暗殺を計画しているという。ラングドンと科学者ヴィットリア(アイェレット・ゾラー)は、ガリレオの暗号コードの解明に乗り出すが……。 映画の感想 私は原作は未読ですがエンタメ性を重視したテンポ良い展開が良い。しかし、かなり突っ込みどころが多い作品でもある。 以下ネタばれ注意 本作は一般的に難しい宗教絡みの物語をサクサクと展開させて、観客に考える余地を与えない点が上手いのだが、どうしても映画はヴァチカン寄りで秘密結社イルミナティがほぼ描かれていないのが不満だ。このイルミナティの存在が本作の肝だと思うのだが、その部分が曖昧すぎて本作だけで見ると実行犯が単独で動きまっているようにしか見えないのが難点だ。 そして本丸となるキャストが登場シーンから胡散臭さがプンプンで「こいつが犯人だな」と思ったらまんま本丸で、一旦フェイントを掛けて「あれっ?」と思わせるところは上手いが、最終的には「やっぱりそうだよな」って展開で本丸を演じた役者は完全にミスキャストである。それに本丸の行動が凄い!「おいっ!そんな物操縦できるのかよ!」とか、まさかの脱出方法など多くの観客が映画を見ながら突っ込みを入れたであろう。この辺の荒唐無稽なシーンをフォローする為に、本丸を軍隊経験者などバックボーンを入れておいた方が良かったと思う。 そしてミスキャストと言うと言いすぎだがヒロインを演じたアイェレット・ゾラーに華が無く、前作のヒロインを演じたオドレイ・トトゥと比べてしまうと地味な印象が否めないのが難点である。まぁ、これだけのキャストが揃うとギャラのバランスで彼女が選択されたのかもしれない。そんな中、中々良かったのがヴァチカンの警備を担当した役者が個人的に高感度が高く、主人公と共にヴァチカン資料室に閉じ込められて窒息死寸前に陥るのだが、主人公と一緒に生死を彷徨った間柄だけにラストに主人公と目配せ程度の労をねぎらうシーンがあるとより映画に深みが出たように感じた。 それにしてもすっかりロン・ハワード監督も巨匠の域に近づいてきた印象で、先ごろ公開された「フロスト×ニクソン」での会話劇とはまったく違うエンタメミステリーを難なく作り上げてしまう手腕は大したものである。 追記 文中にあの人がヘリコプターを操縦する件に突っ込みを入れていましたが間違いです。先日、ブルーレイで本作を再見した所、あの人が台詞で「軍で負傷者を運ぶヘリのパイロットだった」と言ってしました。間違ったツッコミを入れて失礼しました。 ![]() 映画「天使と悪魔」の関連商品 ![]() 天使と悪魔(上) ![]() 天使と悪魔(中) ![]() 天使と悪魔(下) ![]() 【20%OFF!】ダ・ヴィンチ・コード 【CINE STYLE @ SONY PICTURES 「天使と悪魔」劇場公開記念キャンペーン】(DVD)
Last updated
2010.06.16 14:01:34
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