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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:試写会
客入りは空席が目立つ6~7割ほど。
【23%OFF!】真夏のオリオン 【Blu-ray disc 専用】 映画の話 第二次世界大戦末期、日本海軍はアメリカ海軍の燃料補給路をたたくためイ-77をはじめとする潜水艦を配備していた。イ-77の艦長・倉本(玉木宏)や同作戦に参加する海軍兵学校からの親友、イ-81の艦長・有沢(堂珍嘉邦)はアメリカ海軍駆逐艦パーシバルを迎え撃つが、同駆逐艦は大胆で周到な知略で日本側の防衛ラインを切り崩してしまう。 映画の感想 「潜水艦映画に駄作無し」と言う言葉をよく耳にするが、本作はちょっと趣旨が違ったように感じる。本作は第二次世界大戦での日本海軍と米海軍のファイトマンシップを描いた寓話と言える作品で、好戦的な高揚感を求める方には不向きな作品で、どちらかと言うと戦争映画なのに淡々とした低体温系な作品と言えるだろう。 映画の導入部は現代で主人公の孫がアメリカから届けられた手紙と一枚の楽譜の秘密を知る為に、祖父の元で部下だった老人を訪ね64年前の真実を探る物語で、この導入部は故人の辿った道を親族が知る「マディソン郡の橋」や「男たちの大和」などと共通する、現代から過去に回想することで本筋へと繋がる構成がされている。主人公の孫・いずみと祖母・有沢志津子を演じるのは北川景子が一人二役を演じていて、いずみの声は別人がアフレコをしたようだ。映画の舞台は倉本艦長が指揮する潜水艦艦内と倉本の回想が差し込まれる。 本作の見所は何と言ってもイー77潜水艦艦長・倉本を演じる玉木宏に尽きるだろう。潜水艦艦内という密室劇の中で、カメラも役者に接近して撮影がされていて、「これでもか!」と言わんばかりに寄りで玉木宏のアップを捉えている。そして倉本の友人でイ-81潜水艦艦長・有沢を演じるのはケミストリーの堂珍嘉邦で、女性観客にとっては“いい男祭”状態であろう。イ-77には機関長として吉田栄作も乗員していて、玉木宏とは「ミッドナイト・イーグル」繋がりである。 イ-77には人間魚雷“回天”も積まれ、潜水艦に搭乗する回天乗務員達は我先に出撃を艦長に願い出る姿がとても印象的である。回天乗務員を描いた近作に「出口のない海」があり本作の予習として観れば、より回天乗務員達の気持ちが理解できるかもしれない。そして回天乗務員たちは「お国の為に戦死する」と言う美学を叩き込まれた若者達の悲しい心理も描かれている。 しかし本作のポイントは先に書いたとおりに“ファイトマンシップ”であり、「敵が負傷者を救助中は攻撃しない」と言った暗黙の紳士協定が日米双方で成立しているのが本作の要であり、理想と現実のギャップが終始感じられ、戦争映画としては若干絵空事のように感じてしまう。この辺が本作の好き嫌いの分かれるところであり、好戦的高揚感を求めた私はモヤモヤとした気分が残ってしまった。 映画「真夏のオリオン」の関連商品 真夏のオリオン 真夏のオリオン プラモデル 1/700 米海軍駆逐艦 DE-766 パーシバル[ピットロード]《予約商品06月発売》 真夏のオリオン 塗装済み完成品 1/700 日本海軍潜水艦 イ-77[ピットロード]《予約商品06月発売》 真夏のオリオン 塗装済み完成品 1/700 米海軍駆逐艦 DE-766 パーシバル[ピットロード]《予約商品06月発売》 映画「真夏のオリオン」オリジナル・サウンドトラック/サントラ[CD]
Last updated
2010.08.17 00:33:33
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