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2010.08.02
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カテゴリ:劇場2010
 「プレデターズ」を上映する76席のプレミアスクリーンには、日曜日のファーストデイと言う事で満席だ。それも男女比9:1と言う圧倒的男ばかりの熱気に包まれて映画を見た。

   
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 映画の話
 ある惑星にやって来た傭兵(ようへい)のロイス(エイドリアン・ブロディ)。ロイスをはじめとする囚人や軍人、工作員などから成る集団は、地球外生命体に選ばれた戦闘のエリートたちだった。しかし、実は自分たちが新種のプレデターに狩りの獲物として呼ばれたこと知り……。

 映画の感想
 シリーズ3作目、「AVSP」シリーズを含めるとシリーズ5作目となる本作は、密林ジャングル物にシンプルなストーリーと言う1作目のプロットに原点回帰した事により「プレデター」シリーズの面白さが復活した傑作である。一応「プレデター」の続編の様な、リメイクな様なポジションである。この手の手垢の付いたシリーズ物は、いかにして観客の期待を裏切らずにアッと驚く仕掛けを施すかがポイントになってくる。

 以下ネタばれ注意

 映画は起承転結で言う“起”の部分をバッサリと切り捨て、観客を登場人物と共に未知の世界に放り込む。次々とパラシュートで未確認の土地に落下してくる人々は各国の兵士、傭兵、用心棒、殺人犯、医者、ヤクザなど、何の接点も無い人々が同じ場所に落下して集められた設定に観客は判らない。しかしダニー・トレホ演じるクッチーロが「白い光に包まれて、ここにやって来た」と言う台詞で直ぐに観客は「プレデターに“アブダクション”されたんだ」と判り、SF心をくすぐる脚本の上手さを感じる。

 本作は所々に「プレデター」シリーズをリスペクトするデジャヴな描写や台詞が多々盛り込まれている。パラシュートで最初に落下したエイドリアン・ブロディとダニー・トレホが携帯型ガトリングガンで集中砲火を浴びせさせられるシーンは、正に携帯型ガトリングガンが映画初登場した「プレデター」へのオマージュであろう。そして、本作でヒロインを演じるアリシー・ブラガも「プレデター」に出演した女性兵士と通じるラテン系の女性と言うのも良い。ジャングルに落下した兵士たちが最初に原始的な罠にはまり危機一髪の状況も「プレデター」でアーノルド・シュワルツェネガー演じるダッチがプレデターに仕掛けた罠をリスペクトしたものだろう。兵士たちが遠くを見渡せる高地で見る想像絶する光景は「猿の惑星」の自由の女神像とならぶショッキングなシーンである。

 猟犬をかわして初期型プレデターが捕獲されていた場所には、人間やプレデターの骨と混じってエイリアン頭部の骨が燃えていたのもご愛嬌である。この場所にあった檻の中から逃げた生物はどうやら「エイリアン4」に出たニューボーンエイリアンと同じ、人間とエイリアンのハーフエイリアンだったようだ。

 台詞にも注目したい。捕獲されていた初期型プレデターを見たイザベルが「1987年に特殊部隊が南米グアテマラで遭遇した生物に酷似する」と言う台詞を聞くと、どうやら本作は一作目と地続きに繋がった続編のようだ。それから、自分達が地球とは違う惑星にプレデターの「ハンティング用に集められた生物」と言う事を気づいたロイスが、プレデターが乗ってきたスペースシップを奪い地球に帰ることを思いつき、スペースシップを操縦する為に捕獲されていたプレデターを使う事を決意する時に言った台詞が「敵の敵は味方」は「エイリアンVSプレデター」の中で、最後に生き残った主人公がプレデターと同盟を組む時に言った台詞だ。

 台詞ではないが変わった所で、惑星で生き残った軍人を演じたローレンス・フィツシュバーンが鼻歌まじりで口ずさむのがワーグナー作曲「ワルキューレの騎行」だ。彼のデビュー作「地獄の黙示録」で象徴的に使われた楽曲を口ずさまさせたのは監督から彼へのオマージュなのだろう。本作はキャラクターも個性的である。特に日本人から見るとヤクザを演じたルイス・オザワが良い。ジャングルの中でグレースーツ姿が違和感バリバリで可笑しいが、結構美味しい役だ。最終的にはプレデターと日本刀で一騎打ちするシーンはゾクゾクとしてしまった。

 映画のアクションもデジャヴを感じる。兵士たちが崖を滑り落ちて水の中に着水は「プレデター」でも同じようなシーンがあったし、クライマックスのボスキャラのプレデターと主人公の一騎打ちは完全に一作目のデジャヴであり、一作目が泥によってプレデターの熱感知装置を回避したのに対して、本作では泥と火の熱で回避していた。それにしてもプレデターの装置は相変わらずアナログ方式であり、シリーズが進んでも進化していない所が可笑しい。

 エンディングも実に面白い。エンディングがまた映画のオープニングとループする悪循環がSF的で良い。映画が暗転して掛かる楽曲が「リトル・リチャード/ロング・トール・サリー(のっぽのサリー)」と言うのも実に粋な計らいである。この曲は一作目で任務に出陣する兵隊達の乗るヘリコプターのラジカセから流れていた曲である。

音楽について
 本作音楽を担当したのはジョン・デブニーだ。本作の製作総指揮ロバート・ロドリゲス作品「スパイ・キッズ」「シン・シティ」で手腕を発揮した作曲家だ。本作の音楽は基本的に「プレデター」1&2を担当したアラン・シルベストリの書いたスコアを叩き台にしてシルベストリ風のパーカッションを交えたダイナミックなスコアが鳴り響く。映画前半は「シルベストリに似ているなぁ」程度だったのが、後半では「プレデター」のテーマやら劇中曲をアレンジしフィーチャーしたスコアが実に心地よい。エンディングタイトルには「プレデター」エンドテーマ曲にロックビートを交えたスコアから始まり、最終的には一作目のエンドタイトルと同じ曲になると言う音楽デジャヴを味わった。これも「プレデター」ファンとして実に気持ちよかった。

 追記0810
 文中、「檻の中にいた生物はニューボーン・エイリアン」と書いてしまいましたが、どうやら違ったみたいです。あの生物が未だに何かは不明ですがDVDが発売したら再度確認してみます。

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Last updated  2010.11.02 23:50:13
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hoshiochi@ Re:映画「NEXT -ネクスト-」@よみうりホール(04/24) こんにちは。私もこの映画を先日見てラス…
マサラ0517@ roseさんへ なんか、楽天ブログはトラックバックを廃…
rose_chocolat@ ブログ運営終了。 その可能性は大いにあると思います。 Twi…
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