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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:ブロガー試写会
試写会の主権はyahoo!映画さん、客入りはほぼ満席。映画上映終了後に荻上直子監督と観客のティーチインが行われた。
【25%OFF】[Blu-ray] トイレット 映画の話 プラモデルオタクのレイ、引きこもりピアニストのモーリー、エアギターを生きがいとする女子大生リサの3兄妹は、お互いに干渉せず、それぞれマイペースに暮らしていた。しかし、母親の死をきっかけに家にやってきたナゾの祖母“ばーちゃん”との交流により、家族のきずなを取り戻していく。 映画の感想 まず本作の設定ははカナダで暮らす孫3人の前に、母の死をきっかけに日本人の祖母“ばーちゃん”がやって来て、孫3人とばーちゃんの奇妙な共同生活が始まる・・・、といった物語であるが、どう見ても外国人の孫3人とばーちゃんが家族に見えないという設定は映画としてどうなんだろう?荻上監督曰く「もたいさんがいなければ、この映画は成り立たない」とまで発言しているのだけれど、私は逆にその荻上監督の固定観念が映画をダメにしているように感じる。 どう見ても人種の違う俳優たちを集めて“家族”と観客に押し付けるのはあまりにも乱暴だ。監督がもたいまさこを中心にキャスティングしたいのなら、孫役は日系俳優を使うべきであり、別にロケ地をカナダにしなくっても同じ話を日本でも出来たはずである。どうも監督はロケ地を海外にして、駄目な映画を雰囲気で誤魔化し煙に撒いているにしか私には見えない。 以下ネタばれ注意 物語もとりたてて「これはっ!」と言う目新しさも無く、何処かで見たような老人と若者が心を通わす内に前向きに歩き出す、みたいなありがちな物語で正直退屈極まりない。そしてばーちゃんをはじめ孫3人、どいつもこいつも妙に癖のあるキャラクター設定で、誰一人感情移入出来ないのは映画として致命傷であろう。特にもたいまさこ演じるばーちゃんは何を考えているのかサッパリ判らない。孫たちの家に引っ越して来てから一言も言葉を発せず自分の部屋に引きこもり状態のばーちゃんは、エアギター好きなのか?孫を理解する為なのか?エアギターのビデオをいつも見ている。エアギターも「今更?」的な旬なネタで無いのも痛い。 孫とのコンタクトを全く取らないばーちゃんであるが「ここはっ」と言う瞬間になるとしたり顔でノコノコ現れて孫に気を使う。私の一番嫌いな偽善的設定にイライラは募る。ばーちゃんのバックボーンは全く描かれないが、ばーちゃんは相当な金持ちらしい。ばーちゃんの財布にはゴッソリと札束が入っており、孫たちの金銭要求にはすんなりと大金を渡してしまう。まったく私にはこのばーちゃんと言う人物像が見えてこない。ただ物をしゃべらない不気味な老人にしか見えないって言うか、大体もたいまさこではばーちゃんと呼ぶには若すぎないか? 本作のポイントとなるのは朝、ばーちゃんのトイレ後のため息問題なのだが、その理由が「まさかっ!」の某日本企業の商品とのタイアップとエンドロールで判った瞬間に絶句してしまった。本作の表の姿はいかにも海外を舞台にした小洒落たドラマを装っているが、裏の姿は某日本企業商品とタイアップしたあざといトンデモ作品である。荻上監督も「かもめ食堂」の成功で海外舞台作品で調子に乗っているようだが、日本人監督であるのだから本国日本を舞台にした作品で勝負するべきである。 映画「トイレット」関連商品 【送料無料】映画「トイレット」オリジナルサウンドトラック 【CD】 【23%OFF!】バーバー吉野 スペシャル・エディション(DVD) 【23%OFF!】恋は五・七・五!全国高校生俳句甲子園大会 【LOVE!シネマ2500 第4弾】(DVD) かもめ食堂 【サマーセール】めがね(DVD) ◆25%OFF! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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