masalaの辛口映画館

2011/03/10(木)19:09

映画「アンストッパブル」@よみうりホール

試写会2010(38)

 試写会の主権はラジオNIKKEIさんと東京建物さんだ。映画上映前に篠崎菜穂子さんの司会で前説と、宿泊券、ウォークマン、クオカード、プレスシートが当たる抽選会が行われた。客入りは8~9割くらいだ。    【27%OFF】[Blu-ray] アンストッパブル ブルーレイ&DVDセット〔初回生産限定〕  映画の話  操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備ミスによって走り出す。大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した777号を止めるべく、鉄道会社と警察は手を尽くすが、列車はさらに加速していく。事態を察知したベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)は、この日初めてコンビを組んだウィル(クリス・パイン)と共に、決死の覚悟で暴走列車に立ち向かう。  映画の感想  まさかトニー・スコット監督作品を見て涙が出るとは思わなかった。映画は実話を元に脚色した再現映像番組「奇跡の生還者」系の超拡大バージョンと言ったところで、同じような作品にヴォルフガング・ペーターゼン監督「パーフェクトストーム」と同系列の作品だ。本作の元ネタは2001年5月15日アメリカ、オハイオ州で起こった無人暴走列車事件を題材にしているそうだが、だいぶ映画用に派手に脚色されたようだ。本作はトニー・スコット監督とデンゼン・ワシントン5度目のコラボ作品である。  映画は冒頭にサラリと人物紹介をして、何気ない運転手の人為的ミスで貨物列車が無人で走り出す経緯が描かれるが、私は電車の事は良く判らないが、映画のように勝手にギアみたいなレバーが動いてしまうのだろうか?まぁ、とにかく太った駄目運転手のせいで貨物列車は無人で走り出してしまう。はじめは運転手も同僚達も「何とかなるだろう」みたいな雰囲気で冗談交じりの笑いと共に列車を停めようとする。同じ頃、同じ線路の反対側からベテラン機関士フランクと新人車掌ウィルが貨物列車を走らせていた。    以下ネタばれ注意  本作は何処まで事実かは不明であるが、相当脚色をしているように私は推測する。同じ線路に社会科見学の子供達乗せた列車が走っていたり、ウィルの夫婦間トラブル、線路に立ち往生してしまった馬を運ぶトレーラー、別機関車を列車の前に走らせ別機関車のブレーキで停める、「エアポート75」みたいにヘリコプターから機関士を乗り移す、警察が射撃により外付けの列車停止ボタンを押す、ウィルの負傷など、色々と映画用に元ネタを脚色しているのだろう。実際の事件は2時間くらいで、映画の登場人物名で言うとフランクとウィル、溶接工ネッドの3人だけで列車を停めたそうだ。  映画は出足こそ、かったるい演出に、普通のシーンなのにドキュメントタッチを狙った小刻みなカメラのズームイン&アウトでイライラするが、暴走列車が加速しだして、馬を乗せたトレーラーに列車が激突するシーンをスタート合図となり画面に釘付けになる。スコット監督らしい早いカット割りをバンバンいれ、TV中継映像を旨くインサートさせて緊迫感を作り出したりで、スコット監督の職人技が冴えまくる。話が至ってシンプルなのも良かったのだろう。物語も旨く脚色され、まったくウマの合わないベテラン機関士と新人車掌が事件に遭遇して力を合わせて事件を乗り越えようとする姿を主軸に、ウィルの夫婦間トラブルが事件を通して再生する姿や、機関士と指令センターが2人3脚で大惨事を回避しようとする奮闘ぶりや、馬鹿な会社上層部なんかは「ダイ・ハード」シリーズを参考にしているようだ。  映画クライマックスは暴走列車を後ろ向きで追いかける機関車が追いつき、連結させるスリリングな演出や、溶接工ネッドの活躍など良い演出がガンガン決まりまくる。ネッドの車が暴走列車に追いつく寸前に無駄にパトカーが横転する演出には笑ってしまったが、最後には感動して不覚にも涙が出てしまった。映画は美談の様に締めくくられるが、物語中盤に機関車のブレーキで暴走列車を停めようとして命を落とした機関士に触れられなかったのが惜しい。まぁ、それでも実話を題材にした作品でも自分のカラーで押しまくったトニー・スコット監督の職人技が冴えまくった作品だ。  映画「アンストッパブル」関連商品    【25%OFF】[DVD] クリムゾン・タイド 特別版(期間限定)    【送料無料】マイ・ボディガード【Blu-rayDisc Video】    【23%OFF!】デジャヴ 【Blu-ray disc 専用】    Bungee Price Blu-ray 洋画サブウェイ123 激突 【BLU-RAY DISC】  

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