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試写会2010

2010.12.24
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カテゴリ:試写会2010
 客入りは7割くらい。青山ベルコモンズの顧客を集めた試写会だ。フラットなスペースに可動式の椅子が並べられ、フロント2chのスピーカーにスクリーンだけというかなり寂しい上映方法だ。

   
【送料無料】犬とあなたの物語
 映画の話
 翻訳家の一郎(大森南朋)は、小さいころに飼っていた柴犬が車にはねられたショックが原因で、犬が嫌いになってしまった。しかし妻の美里(松嶋菜々子)は、自分が世話をするとラブラドールレトリバーのラッキーを勝手に引き取ってしまう。一郎は、毎日静かに自分を見守ってくれるラッキーと、少しずつ心を通わせていくが……。

 映画の感想
 88分の上映時間に短編、中篇、ショートショートなど、様々なドラマを盛り込んだオムニバス映画だ。上映時間が短いだけに、もう一押し出来る余白を残して幕を閉じる作品もあるがなかなか良い作品だ。プロデュースは「リング」「呪怨」などジャパニーズホラーを牽引してきたプロデューサー一瀬隆重と言うのも驚きの作品だ。

   以下、各ドラマの簡単な感想を若干ネタばれ気味に書いてゆきます。

 「あきら!」
 俳優の中尾彬をフィーチャーした楽しい作品だ。


 「愛犬家をたずねて」
 TBS青木裕子アナが、各地の愛犬家をたずねてレポートする4本のショートショートだ。AKB48の篠田麻里子小倉智昭生瀬勝久らがフィーチャーされた犬の飼い主の奇行振りを描いた楽しいコントドラマだ。


 「DOGNAP」
 愛犬誘拐事件を通した犬好き誘拐犯と刑事の爆笑必至のドラマだ。注目すべきは犬好き刑事を演じる内野聖陽の熱血ぶりだ。彼はこんな短編でもまったく手を抜かない、役者バカぶりが可笑しい、流石である。個人的にツボにはまった作品でした。


「お母さんは心配性」
 息子の結婚式で留守宅に愛犬を残してきた母親が、愛犬にいらぬ心配をして結婚式を混乱させてしまうドラマだ。花婿の母親役の高畑淳子の顔芸が炸裂する。


 「犬の名前」
 本作で一番長い中篇で監督は「西の魔女が死んだ」の長崎俊一だ。主人公の少年時代と現在が綺麗にリンクする、悲しく美しい2部構成のドラマだ。前半は少年時代の主人公が犬との楽しい出会いから悲しい別れまでがつづられる。ここで終わりかと思ったら、現在の主人公につながる意表をついた構成である。少年時代からバトンを引き継ぐのは大森南朋松島菜々子夫妻の物語になる。

 少年時代に事故で愛犬を亡くした一郎は犬を飼うことを避けてきたが、妻・美里が強引にゴールデンリトリバーのラッキーを知り合いから貰ってくる。はじめはラッキーを疎ましく思っていた一郎であったが、ラッキーは一郎になつき、一郎もラッキーを愛するようになるが、一郎の病が発病してしまう・・・、と言った悲しいドラマであるが、改めて人間と犬との関係を考えさせられる良い物語である。


 「バニラのかけら」
 愛犬を亡くした北乃きいと、彼女が飼っていたそっくりな犬を散歩させる芦田愛菜と出会い、愛犬との思い出を噛みしめ一歩前進するまでがスナップ映像のようにつづられる作品だ。犬を飼っている方には涙なくして見れないドラマかも?しかし、先の作品「犬の名前」が重圧な重みを持った作品だっただけに、短すぎるドラマに物足りなさを感じてしまった。


 総論
短いドラマを積み重ね、人間にとって欠かせぬ存在となった愛玩動物の犬を物語に大々的にフィーチャーし、笑いと涙をバランス良く配分した構成は実に心地よい。最後の幕引きは呆気ないが、親子で見るには丁度良い長さであろう。それにしても、この手の短いドラマで構成された日本映画って珍しく、私はなぜかジョン・ランディスが監督したオムニバスパロディ映画「ケンタッキー・フライド・ムービー」を思い出してしまった。流石、一瀬プロデューサーらしい柔軟な感覚を持った作品である。

 映画「犬とあなたの物語 いぬのえいが
   
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Last updated  2010.12.25 00:56:45
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2010.12.19
カテゴリ:試写会2010
 客入りは8割くらい、客層は未就学の幼児から低学年くらいのチビッ子を中心に、その親御さんといったファミリー層で客席は埋め尽くされた。

   
【送料無料】ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国 オリジナル・サウンドトラック
 映画の話
 ウルトラマンの故郷、M78星雲を攻撃した敵を追い、宇宙空間へと旅立ったウルトラマンゼロ。巨大なロボット兵団と戦う青年ラン(小柳友)に共感したウルトラマンゼロは、ランと一体化。そして、かつてウルトラ戦士に倒されたウルトラマンベリアルが“銀河皇帝カイザーベリアル”として復活し、宇宙制覇をたくらんでいることを知る。

 映画の感想
 人間ドラマをバッサリ切捨て、ウルトラ兄弟と往年の人気怪獣が総出演し、カンフー&ワイヤーアクションを投入し、大人も大満足だった「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」の次の作品と期待をしたが、また子供向け怪獣映画に逆戻りしてしまい大味な作品に成り下がってしまった。前作がウルトラマンゼロ登場篇だったのに対して、本作は活躍篇といったところか?

 物語は前作で初登場したウルトラセブンの息子ウルトラマンゼロを大々的にフィーチャーして、ウルトラ兄弟の生まれ故郷のM78星雲 光の国、及び全宇宙を乗っ取ろうとするウルトラマンベリアルが「銀河皇帝カイザーベリアル」と名前を変え、再びウルトラ兄弟の前に立ちふさがる、と言った文字にすると判りやすい話なのに、何だかガチャガチャした構成の為かテンションがあがらない。

 物語の設定はハードだった前作の反省なのか、あえてウルトラシリーズの王道に立ち返り、事故により命を落とした青年ランの体にゼロが乗り移り、人間の体を借りながらピンチになるとウルトラマンゼロに変身すると言う設定だ。ただし、今回は変身できるのはウルトラセブンから貰ったブレスレットのエネルギー分の3回と言う制限が付けられている。

   以下ネタばれ注意

 前作はウルトラ兄弟と人気怪獣総出演だったのに対して、本作は往年の円谷特撮ヒーローをアレンジしてフィーチャーしている。エメラナ姫を守るミラーナイトは「ミラーマン」で、一度、敵との戦いに敗れ挫折から復活する時には「ミラーマン」のテーマ音楽が一瞬流れる。ウルトラマンゼロと喧嘩仲間の様なグレンファイヤーは「ファイヤーマン」にオマージュが捧げられているそうだが、顔は全然似ていないがボディはオリジナルに似ている。エメラナ姫が乗る宇宙船ジャンバードがクライマックスにトランスフォームして、巨大戦闘ロボットジャンボットに変身する辺りは「ジャンボーグA」へのオマージュだろう。このジャンバードがはじめに登場したときから「随分と厳ついデザインの宇宙船だなぁ」と思っていたら、最終的に変形マシーンだったと判り変に一人で納得してしまった。

 まぁ、それにしても本作は随分と人間ドラマに変に力が入っていた。主人公ランを演じるのは小柳トムの息子・小柳友、ランの弟・ナオを演じるのは日本テレビ怪物くん」でヒロシを演じた濱田龍臣、エメラナ姫には土屋太鳳なのだが、この3人の衣装を見ていると不思議に東映特撮映画「宇宙からのメッセージ」を思い出してしまった。ドラマシーンは何となく東映特撮っぽく、平泉征、きたろう、ベンガル演じる海賊も非常にチープで「宇宙からのメッセージ」みたいで笑ってしまう。それから、最近の「ウルトラ」シリーズ劇場版恒例となっていたハヤタ隊員役の黒部進、モロボシダン役の森次晃嗣が声のみ出演なのも寂しい。

そして、本作は悪役にも魅力を感じなかった。対戦怪獣は基本的に同じ形をした戦闘型ロボットと、それを操る大型宇宙人や、ウルトラマンゼロと同じ形をしたアンドロイドが登場するが、どいつもこいつも初期「ウルトラ」シリーズのデザインを担当した成田亨氏の思想とは遠いものになってしまったのが駄目である。ベリアルに至っては、前作でウルトラ兄弟相手に素晴らしいアクションを披露して大暴れしたキャラだったのに、本作では体が巨大化した怪獣に成り下がり、クライマックスでは口からビームを吐く荒業を見せる。カイザーベリアルの造形は、何処か「ゴジラVSデストロイヤー」のバーニングゴジラデストロイヤー永井豪作品のキャラクターデザインを足して作ったような造形になってしまい駄目である。

 映画全体もウルトラ兄弟を大々的にフィーチャーして一本筋を通した前作と比べると、本作はゼロと仲間達なのでキャラクターに統一性が無く散漫に感じた。作り手も「低年齢の子供向け」と割り切り、作品のハードルを下げてしまったのが映画の致命傷になってしまったように感じる。子供は意外と難しい作品も感覚的に受け止めて真剣に作品に感情移入をすると思う。本作の試写会場でウルトラマンや怪獣が絡まないシーンになると、泣き出す子供や、ぐずる子供、しゃべり出す子供たちが多く居た事を考えると「映画に飽きちゃったのかな?」とかんぐってしまった。まぁ、とりあえず「ウルトラ」シリーズ&円谷特撮作品ファンにはお勧めな作品だ。

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Last updated  2010.12.27 23:37:23
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2010.12.17
カテゴリ:試写会2010
 試写会の主権はラジオNIKKEIさんと東京建物さんだ。映画上映前に篠崎菜穂子さんの司会で前説と、宿泊券、ウォークマン、クオカード、プレスシートが当たる抽選会が行われた。客入りは8~9割くらいだ。

   
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 映画の話
 操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備ミスによって走り出す。大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した777号を止めるべく、鉄道会社と警察は手を尽くすが、列車はさらに加速していく。事態を察知したベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)は、この日初めてコンビを組んだウィル(クリス・パイン)と共に、決死の覚悟で暴走列車に立ち向かう。

 映画の感想
 まさかトニー・スコット監督作品を見て涙が出るとは思わなかった。映画は実話を元に脚色した再現映像番組「奇跡の生還者」系の超拡大バージョンと言ったところで、同じような作品にヴォルフガング・ペーターゼン監督「パーフェクトストーム」と同系列の作品だ。本作の元ネタは2001年5月15日アメリカ、オハイオ州で起こった無人暴走列車事件を題材にしているそうだが、だいぶ映画用に派手に脚色されたようだ。本作はトニー・スコット監督とデンゼン・ワシントン5度目のコラボ作品である。

 映画は冒頭にサラリと人物紹介をして、何気ない運転手の人為的ミスで貨物列車が無人で走り出す経緯が描かれるが、私は電車の事は良く判らないが、映画のように勝手にギアみたいなレバーが動いてしまうのだろうか?まぁ、とにかく太った駄目運転手のせいで貨物列車は無人で走り出してしまう。はじめは運転手も同僚達も「何とかなるだろう」みたいな雰囲気で冗談交じりの笑いと共に列車を停めようとする。同じ頃、同じ線路の反対側からベテラン機関士フランクと新人車掌ウィルが貨物列車を走らせていた。

   以下ネタばれ注意

 本作は何処まで事実かは不明であるが、相当脚色をしているように私は推測する。同じ線路に社会科見学の子供達乗せた列車が走っていたり、ウィルの夫婦間トラブル、線路に立ち往生してしまった馬を運ぶトレーラー、別機関車を列車の前に走らせ別機関車のブレーキで停める、「エアポート75」みたいにヘリコプターから機関士を乗り移す、警察が射撃により外付けの列車停止ボタンを押す、ウィルの負傷など、色々と映画用に元ネタを脚色しているのだろう。実際の事件は2時間くらいで、映画の登場人物名で言うとフランクとウィル、溶接工ネッドの3人だけで列車を停めたそうだ。

 映画は出足こそ、かったるい演出に、普通のシーンなのにドキュメントタッチを狙った小刻みなカメラのズームイン&アウトでイライラするが、暴走列車が加速しだして、馬を乗せたトレーラーに列車が激突するシーンをスタート合図となり画面に釘付けになる。スコット監督らしい早いカット割りをバンバンいれ、TV中継映像を旨くインサートさせて緊迫感を作り出したりで、スコット監督の職人技が冴えまくる。話が至ってシンプルなのも良かったのだろう。物語も旨く脚色され、まったくウマの合わないベテラン機関士と新人車掌が事件に遭遇して力を合わせて事件を乗り越えようとする姿を主軸に、ウィルの夫婦間トラブルが事件を通して再生する姿や、機関士と指令センターが2人3脚で大惨事を回避しようとする奮闘ぶりや、馬鹿な会社上層部なんかは「ダイ・ハード」シリーズを参考にしているようだ。

 映画クライマックスは暴走列車を後ろ向きで追いかける機関車が追いつき、連結させるスリリングな演出や、溶接工ネッドの活躍など良い演出がガンガン決まりまくる。ネッドの車が暴走列車に追いつく寸前に無駄にパトカーが横転する演出には笑ってしまったが、最後には感動して不覚にも涙が出てしまった。映画は美談の様に締めくくられるが、物語中盤に機関車のブレーキで暴走列車を停めようとして命を落とした機関士に触れられなかったのが惜しい。まぁ、それでも実話を題材にした作品でも自分のカラーで押しまくったトニー・スコット監督の職人技が冴えまくった作品だ。

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Last updated  2011.03.10 19:09:09
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2010.12.15
カテゴリ:試写会2010
 試写会の主権はムービープラスさんとカルピスさんだ。映画上映前にDJの藤本えみりさんの司会で前説があったが、無駄にこれから見る作品のあらすじを語ってしまいテンションが下がってしまった。客入りは大混雑の満席だ。

   きみがくれた未来
 映画の話
 ヨットで大学のスポーツ奨学金を得たチャーリー(ザック・エフロン)は、高校の卒業式の夜、運転中に追突事故に遭う。そのとき助手席に同乗していた弟サム(チャーリー・ターハン)は帰らぬ人となり、チャーリーは激しく自分を責める。それから5年後、彼は大学進学もヨットもあきらめ、弟が埋葬されている墓地の管理人として働いていた。

 映画の感想
 一見、兄弟愛を主軸に置いた青春ドラマのような作品であるが、蓋を開ければ強引な設定のスピリチュアルドラマだった。私はザック・エフロン主演と聞き、勝手に陽気な兄ちゃんの楽しいドラマと期待していたが、陽気な兄ちゃんは映画冒頭15分位で、ある重大事故が起こってからは5年間も自責の念から抜け出せられなくなり思い悩む兄ちゃんになってしまう。

 以下ネタばれ注意

 映画は冒頭に迫力のヨットレースを通してチャーリーとサム兄弟の絆&主人公の輝かしい人生の瞬間を描き出す。主人公兄弟の母親役はスクリーンで久々に拝見したキム・ベイシンガーだ。彼女の出演シーンは冒頭15分位で、あっという間に映画から消えてしまう、もったいない。そして、チャーリーが運転する車が事故に遭い、助手席に同乗していたサムは命を落としてしまう。交通事故でチャーリーも一度は命を落とすが、レイ・リオッタ演じる救命士の懸命な蘇生処置で蘇る。彼は予定していた進路を変更して弟が眠る墓の管理人となり5年が過ぎていた。まぁ、ここまではよくある物語であるが、映画はここから先が強引な設定に変貌する。

 墓の奥にある森にチャーリーが入っていくと死んだサムが待っていた。サムの体は映像加工もされず、まったく生前とまったく同じ服装で登場する。この設定はM・ナイト・シャマラン監督「シックスセンス」で使った手法を流用して、チャーリーだけには成仏出来ずに現世をさまよう魂が見えるのだ。映画の中では彼が霊体が見える仕組みは説明されていなかったが、たぶん彼自身も一度死に、蘇生により蘇った事で霊体が見えるのだろう。ここまではスピリチュアルドラマとしてOKであるが、なんと彼は霊体の弟と生前約束していた「毎日、日没前にキャッチボールをすること」を普通に実行してしまう。非常に奇天烈な展開であるが、ここから先は観客も頭を柔らかくして作り手のルールに乗っかるしかない。

 弟を亡くして以降、人と接する事を避け墓管理人として隠遁生活を送るチャーリーに転機が訪れる。ヨットレースのライバルで高校の同級生テスが、ヨット世界一周をする予行テストの為に地元に帰ってきていた。彼女と急接近するチャーリーが描かれ、観客も「やっと彼も前向きに歩き出すのかな」と思わせておいて、作り手は第2弾目のギミックを投入する。テスとラブラブになりSEXまでしてしまったチャーリーに信じられない言葉が告げられる。「テスが3日前にヨットで遭難して消息不明になっている」。観客は「え~っ!テスも死んだの?」と混乱するはずだ。傷の手当をしてSEXまでした相手が霊体なんて、もうこの映画は反則行為のレッドカードものであるが、映画は力ずくで観客をねじ伏せてぐいぐいと走り抜ける。

 それにしても「レイ・リオッタは結局何だったんだ?」。彼の遺品となったペンダントもその後物語に絡んでこなかったし、作り手は投げたボールを投げっぱなしで回収しないのは腑に落ちない。まぁ、本作はザック・エフロン・ファンの為の映画なのだろう。クライマックスにはエフロンの鍛え上げられた裸体も披露されるので、女性ファンには目の保養になるのでは?

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Last updated  2010.12.17 00:31:52
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2010.11.29
カテゴリ:試写会2010
 客入りは7~8割くらい。

   
【27%OFF】[Blu-ray] GAMER ゲーマー
 映画の話
 天才クリエイター、キャッスル(マイケル・C・ホール)が開発したオンライン・ゲーム“スレイヤー”では、生身の人間が遠隔操作され、激しい戦闘を繰り広げていた。無実の罪で投獄され、スレイヤーの戦士となったケーブル(ジェラルド・バトラー)は、30回勝ち抜けば釈放という条件にあと1回と迫り、世界中の注目を集めていたが……。

 映画の感想
 私がイメージしていた作品とは随分違う乱暴な近未来SFアクション作品だ。絵と音は凄まじい迫力で騒々しく、アイディア先行で登場人物に感情移入出来なく映画として面白味が無い。映画の設定は死刑囚ケーブルが遠隔操作で戦闘ゲーム「スレイヤーズ」の駒としてプレイヤーに操られ戦闘をし続ける。ケーブルたちはスレイヤーと呼ばれ、30回戦闘を勝ち続ければ釈放と言う無茶苦茶なルールだ。死刑囚が強制的にゲームに参加させられる設定は「デス・レース」などでお馴染みなパターンだ。

 主人公の分身が違う世界で大活躍という設定の作品は過去にも沢山あった。「トータル・リコール」「マトリックス」、最近だと「サロゲート」「アバター」なんかもこの手のSF作品になる。しかし、本作はスレイヤーとなった主人公が脳内のナノ細胞をコントロールされて、別人プレイヤーに遠隔操作されて戦うという新しい発想だ。彼をコントロールしているのが17歳の天才プレイヤーという設定だ。スレイヤーの操作方法も「マイノリティ・リポート」で登場して驚かせられた体の動きだけでPCをコントロールするパターンだ。今ではipadやゲームでも体の動きで動作するマシーンも普及して、当たり前の操作方法になってしまったが、本作のプレイヤーは寝っ転がって足で操作しているのには笑ってしまうと同時に、未来の日常風景を上手くさりげなく描いている。

   以下ネタばれ注意

 物語は無実の罪で死刑囚となった主人公が妻と子供を救い出す、と言った良くある設定だ。ちょっと「インセプション」の子供と会う為にミッションをこなす主人公とも共通する。ケーブルの妻も街ゲーム「ソサエティ」のスレイヤーとして収入得ている設定だ。彼女をコントロールするのは体から得体の知れない液体を噴出させている太った半裸の男と言うのも未来的だ。彼は太り過ぎて動きが取れないのか電動車椅子で移動している。この辺もピクサー作品「ウォーリー」で描かれた未来の人間の姿に似ている。

 本作は色々な映画をリスペクトしているようだ。「ソサエティ」でスレイヤーとして働く妻の衣装替えのシーンで、一瞬「ブレードランナー」でダリル・ハンナが演じたレプリカントと同じメイクをしたキャラが登場したり、ラストは思いっきり「ブレードランナー」であるし、クラブで動くオブジェの中の女性は「時計じかけのオレンジ」だったり、ケーブルと「スレイヤーズ」の生みの親キャッスルとケーブルの一騎打ちで、キャッスルが腹に3本の傷が付くのは「燃えよドラゴン」だったりで作り手が先人クリエイターに向けたオマージュが色々入っている。

 まぁ、映画全体はかなり騒々しい内容で、ケーブルと彼の妻が二人ともゲームの駒として生きている設定に無理がある。本作の場合、戦闘ゲームの駒として生きるケーブルだけをメインターゲットとして描き、妻は囚われの身位で良かった様に私は感じた。本作は欲張って主人公夫婦をバラバラのゲームの駒とした事で、映画全体のトーンに統一性を感じられず、観客が感情移入をし辛いものになってしまったのが惜しい。

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Last updated  2011.04.12 23:22:34
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2010.11.17
カテゴリ:試写会2010
 客入りは若干空席がある位のほぼ満席。

   武士の家計簿
 映画の話
 会計処理の専門家、御算用者として代々加賀藩の財政に携わってきた猪山家八代目の直之(堺雅人)。江戸時代後期、加賀百万石とうたわれた藩も財政状況は厳しく、加えて武家社会には身分が高くなるにつれ出費も増えるという構造的な問題があった。直之は、家財道具を処分し借金の返済にあてることを決断し、猪山家の人々は一丸となって倹約生活を実行していく。

 映画の感想
 個性的で癖のある演出が得意な森田芳光監督作品の中では実に正攻法であり、主人公となる猪山直之の生き様のように実直な作品である。映画は直之の息子・成之が語り部となり映画は進行して行く。作品のジャンルとしては時代劇となるがチャンバラは無く、“そろばん侍”or“そろばんバカ”と呼ばれる主人公の倹約生活にスポットが当てられ、現在の不景気世の中とリンクする作品だろう。

 本作は加賀藩の御算用者(経理係)として働く直之が、家計の破綻に気づき倹約生活をする事で家計を立て直す物語であるが、ちゃんと仕事をしている武士の家計が破綻に陥るという展開がいまいちわかり辛い。確かに立派な屋敷に住んではいるものの、派手な暮らしをしている訳でもないのに、いきなり家計が財政難になった設定が私は突拍子無く感じた。その辺は試写会入場時に配られたチラシに解説としてフォローされていたが、ここは映画の中でちゃんと描くべき一番大事な描写だと思う。

 家計が財政難に陥った猪山家の為に直之がとった行動は、家にある金目の物を売り払いお金に換え借金を減らす方法だ。今で言う“任意整理”と同じ方法を使い、債権者に残った債務をむこう10年間無金利で返済する方法に切り替えてピンチを乗り越える。任意整理は今ではわりとメジャーな借金返済方法であるが、当時の武士のプライドを考えると思い切った返済方法を使ったものだ。直之を演じるのは堺雅人なのだが、この手の神経細かそうな役柄は彼にピッタリであるが、彼ではいささか線が細すぎて債権者に対して大胆な提案をする神経の図太さが見えないのが難点かもしれない。他の猪山家のキャストもいかにも無難なキャスティングであり、直之の妻・お駒を演じる仲間由紀恵も彼女らしい個性が発揮できず無難に役を演じているようでもったいない。

 本作は猪山家の三世代を描いた長き物語であるが意外とアッサリとした印象を持った。特に長い時代を描いているだけに家族の死が随所に挿入されるが、何か絵空事の様にサラリと描いてしまっているので心に引っかからない、この辺は森田監督不得意な表現描写なのかもしれない。そんな中「森田監督らしい」と思ったのは座敷で家族揃って食事をするシーンだ。家長を上座に置き、家族が左右対称に並んで座っている所を、横にカメラがスライドしながら家族の食事風景を撮影しているショットが、「家族ゲーム」(83年)の中の食卓を捉えたカットを思い出してしまった。

 武士の倹約生活を描いた物語は並行して語り部となる息子・成之の成長物語でもある。財政難に陥った猪山家を目の当たりにしながら成長する成之は、子供の頃から家計簿を付けさせられ一銭たりとも誤差を生じない様に父からきつく教え込まれたおかげでそろばんの腕は上達し、青年となった暁には新政府軍から見初められ海軍主計大監となる。彼の青年時代ももう少し掘り下げれば物語に幅が出て面白かったかもしれない。本作はそろばんと共に時代を生きた武士を描いた作品なのだが、森田監督にとっても“そろばん”は縁のある小道具なのかもしれない。それは森田監督が86年に演出したとんねるず主演映画のタイトルも「そろばんずく」なのだから、これも何かの縁なのだろう。

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Last updated  2010.12.11 00:38:53
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2010.11.05
カテゴリ:試写会2010
 客入りは7~8割くらい、客年齢は高い。
   最後の忠臣蔵
 映画の話
 忠臣蔵として有名な赤穂浪士の吉良邸討ち入りでは46人が主君に殉じ切腹するが、二人の男が生き残った。討ち入り前日に逃亡した瀬尾孫左衛門(役所広司)と、討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。正反対の運命を背負う二人が16年ぶりに再会。瀬尾はなぜ討ち入りから逃げたのか、寺坂は元同志が抱えてきた秘密を知る。


 映画の感想
 かなり仰々しいタイトルで、私はてっきり忠臣蔵の新解釈バージョンかと思っていたが、ふたを開ければ忠臣蔵の“後日談”もしくは“外伝”と言ったところだ。これからご覧になる方は「忠臣蔵」についてザッと予習をした方が映画が楽しめると思う。本作は私の大胆な解釈であるが「スター・ウォーズ」シリーズと良く似ている。

 【以下ネタばれ注意&「スター・ウォーズEP3」の核心に触れています

 「スター・ウォーズEP3」の最後、アナキン・スカイウォーカー(後のダース・ヴェイダー)と女王アミダラとの間に双子の子供が生まれる。ダークサイドに堕ちてしまったアナキンの手に子供達が渡らぬようにヨーダの策略により、女の子(後のレイア姫)はオーガナ卿の元で、男の子(後のルーク・スカイウォーカー)は、タトゥーインに暮らすアナキンの義兄弟オーエンの元で秘密裏に育てられる事になる。ジェダイ戦士のオビ=ワン・ケノービもタトゥーインで名前を変え、隠遁生活をしながらルークの成長を見守る事になる。

 私が本作を見ていて「スター・ウォーズ」と結びつけたシーンがある。大石から密命を受けた孫左が雪降る山道で赤子を懐に抱き歩いている回想シーンを見ていて、「EP3」のラストシーンを思い出し、そこから後は邪道であるが「スター・ウォーズ」と対比しながら見てしまった。「スター・ウォーズ」シリーズで言うと、丁度「EP3」と「EP4」の真ん中を描いていると思うと面白い。本作の主人公で役所広司演じる瀬尾孫左衛門は正に「スター・ウォーズ」シリーズのオビ=ワン・ケノービと良く似ている。忠臣蔵討ち入り前に大石内蔵助直々に自身の愛人・可留(市川崑監督「四十七人の刺客」の中で宮沢りえが演じた人物)との間に生まれる赤子を秘密裏に育てあげる使命を与えられ隠遁生活に入る。そんな密命を知らない他の武士達からは、討入り前に逃げ出した孫左衛門を卑怯者としてなじる。

 そんな孫左を16年ぶりに見つけるのが佐藤浩市演じる寺崎吉右衛門だ。彼も大石から生き証人という密命を受け、浪士遺族の援助をする為に日本中を旅している。彼と孫左の関係は設定が変わってしまうがオビ=ワンとアナキンみたいだ。自分の使命を明かすことの出来ない孫左と寺崎が刀による戦いを始める辺りは「EP3」でのクライマックス、オビ=ワンとアナキンのライトセーバーによる真剣勝負を見るようだ。
 
 それにしても孫左を見ているとつくづく不憫である。自分の出生を知らない大石の隠し子・可音に振り回され、墓参りに行けば柴俊夫演じる元赤穂の武士に切り捨てられそうになり免れるが足蹴にされたり、家に帰れば後を付けてきた寺崎と斬り合いになってしまう。孫左の生き様を見ていると、47人の刺客として歴史に名を残すのと、可音と共に16年間慎ましく暮らすのと、どちらが良いのか判らなくなってしまう。まぁ、映画を見ると感動的なクライマックスの後に壮絶な武士としての最後が待っている訳で、忠臣蔵版「スター・ウォーズ」は日本人流の決着の付け方で、アメリカ映画と違うズシリと重い後味を残してしまう。

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Last updated  2010.11.05 18:31:13
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2010.10.18
カテゴリ:試写会2010
 試写会の主権はTBSラジオさん、954情報キャスターの白井京子さんの前説があっての上映だ。客入りは満席、観客はほぼ女性ばかり、小さなお子さんも来場している。
   
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 映画の話
 母の愛を知らずに育った、徳川将軍・秀斉の十七男、清水斉道(岡田将生)。心の病にかかった斉道は、静養のため瀬田村へ向かうことに。道中、瀬田山の中腹で、落雷に撃たれたイチョウの根元に桜が芽をつけた奇妙な巨木、雷桜の下で、斉道は雷(蒼井優)と呼ばれる自由奔放な娘と運命の出会いを果たす。

 映画の感想
 同日昼間にスティーブン・セガール新作映画試写を見て、私のハードルが思いっきり下がった状態で見た為か、中々良い、結構好きな作品だ。監督は私の嫌いな作品「余命1ヶ月の花嫁」の廣木隆一なので初めから諦めていたのも良かったのかもしれない。キャスティングが「悪人」「おにいちゃんのハナビ」とかぶりまくりなのが可笑しい。特に「悪人」と2本立てで見ると非常に面白いと思う。

   以下ネタばれ注意

オープニングでの雷の登場シーンは思いっきり宮崎駿監督「もののけ姫」を実写化した様な映像で面白い。村人から“天狗”と呼ばれている雷に追いかけられるのが高良健吾柄本佑だ。彼らの出演シーンはオープニングのみでほとんどカメオ出演の様な扱いだ。その後、猟師の様な衣装姿の蒼井優演じる雷が被っていた帽子を脱ぐと、フワッとウェーブの掛かった長い髪の毛が露出するシャンプーのCMみたいな描写も、まるっきり宮崎駿監督が大好きな演出を真似ている。って言うか、あんな江戸時代にツヤツヤ、サラサラのウェーブの掛かった髪の毛は違和感がバリバリである。本作の宣伝文句は「日本版『ロミオとジュリエット』」だそうだ。まぁ、私の主観だと「ロミオとジュリエット」をベースに、インディアンとイギリス人の恋を描いた「ポカホンタス」とか、色々なドラマを江戸時代に置き換えて描いているようだ。

 庄屋の娘として生まれた遊(後の雷)は赤ん坊の時に、陰謀により時任三郎演じる理右衛門に連れ去られ殺されるはずだったが、桜の木におちた雷によって救われる、理右衛門が雷によって神から啓示を受けたと言う設定らしい。対する岡田将生演じる斉道は幼少期に母親に捨てられ、心の病を抱え悶々と日々を過ごし、押えられない感情が爆発すると刀を振り回し乱心を繰り返すが、興奮しすぎると気絶してしまう若者である。まぁ、斉道の幼少期はちょこっと斉道の夢として描かれるが、もう少しじっくりと描いて欲しかった。そんな二人が雷がテリトリーとする山で出会い惹かれあうと言うシンプルな物語は非常に判りやすい。

 本作の見所は若い二人の恋愛話となるが、先にも書いたとおりに二人を取り巻くキャスティングが面白い。斉道を幼少期から世話してきた御用人・榎戸には「悪人」で岡田将生と敵対する関係だった柄本明なのだから笑ってしまう。柄本明は「桜田門外ノ変」に引き続き武士役だ。本作での彼の演技の見所は何と言っても、乱心しまくりの殿を制するために、自らの身を挺して切腹するシーンだろう。約1分位の切腹シーンは柄本明の役者魂を感じ取れる素晴らしいシーンである。そして、雷(遊)の母親が宮崎美子だ。「悪人」での柄本明の妻役を筆頭に、「君が踊る、夏」、「おにいちゃんのハナビ」で主人公の母親役を連続して演じている。それから斉道のお付となる助次郎を演じた小出恵介は相変わらず良い演技をしている、彼は「風が強く吹いている」など裏方に回った役を演じると上手い。

 主役の岡田将生、蒼井優ももちろん良い。特に蒼井は男言葉でしゃべる野生児を上手く演じている。彼女が大声でがなるシーンは若干台詞が聞き取りづらかったが熱演である。とてもシンプルなストーリーで無駄を省いた視点も中々良い。時代劇に現代風のポピュラー音楽の使い方は賛否があると思うが、あれはあれでアンバランスの妙を感じた。捻りの効いたエンディングも心地よく、お涙頂戴シーンをダラダラと描かず、俯瞰のショットで素早くフェードアウトさせた事で余韻が残り映画を好印象にしてくれた。

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Last updated  2010.10.20 17:14:32
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2010.09.29
カテゴリ:試写会2010
 客入りは8割ほど、客年齢高め、試写会の主権は講談社さんだ。

 今回久しぶりに一ツ橋ホールを訪れたのだが、東京の試写会場で2番目にボロかった一ツ橋ホールが客席と床とスクリーンをリニューアルしていた。客席は東商ホールと同じイスに変わり、スクリーンも新しいものに張替えられ高さも少し上に上がり前の人の頭も気にならなくなった。

   
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 映画の話
 水戸藩士の下級武士の家に長男として生まれ、30歳のときに迎えた12歳年下の妻・ふさ(長谷川京子)や長男の誠一郎(加藤清史郎)と共に穏やかな暮らしを送っていた関鉄之介(大沢たかお)。しかし、藩主父子が井伊大老(伊武雅刀)の専断により処罰されたという急報が、彼の日常に影響を及ぼし始める。

 映画の感想
 私は様々な媒体で「好きな映画は?」と書く場所があると決まって書く作品がある。それが本作の佐藤純彌監督が75年に演出した東映作品「新幹線大爆破」だ。この映画は私が子供映画以外で初めて映画館で見た劇映画だ。佐藤監督は翌年には大映作品「君よ憤怒の河を渉れ」、続き、角川作品「人間の証明」、角川作品「野生の証明」とハイクオリティなエンタメ作品を連続で打ち出し、92年「おろしや国酔夢譚」まで大作を安定したクオリティで描いてきた。しかし、94年「超能力者 未知への旅人」、97年「北京原人 Who are you?」と言う2本の問題作を残し長い沈黙に入ってしまった。その佐藤監督が華麗なる復活を遂げるのが05年「男たちの大和/YAMATO」だ。

 さて前置きが長くなりましたが本作です。佐藤監督にとって初の長編時代劇と言う事で期待をしたが駄目でした。私は原作を未読の為に比較できないが構成が良くない。まず物語冒頭に井伊直弼暗殺を描き、何故この様な状況になったかを回想シーンを多様して観客に説明するのだが、現在と過去が行き来し過ぎて歴史に疎い私は混乱してしまった。その上、異常に多い登場人物の整理も大変だ。テロップを多用した説明も非常に観客に不親切であり、日本人が見てもこんなに混乱してしまうのだから外国の観客が見たら訳判らない作品になってしまうだろう。

 また公開次期も悪い。丁度、多くの観客はエンタメ時代劇「十三人の刺客」を楽しんだ後に本作に挑む訳になると思うが、本作は非常に堅苦しく作風も生真面目過ぎて活劇として楽しめない。佐藤監督独特の荒唐無稽な演出が完全に封印されてしまい持味が出ていない。それでも何とか佐藤監督らしさを映画を見ながら探していると似ている作品があった。それが先に書いた「新幹線大爆破」だ。独断で政府をやりくりする大老を暗殺した実行犯たちの逃亡劇が本作のポイントとなっている訳だが、「新幹線大爆破」も事件を起こした実行犯たちの葛藤にスポットが当てられていた。そんな全く接点のなさそうな作品であるが似た描写が随所にあった。

   以下ネタばれ注意

 まず、井伊直弼襲撃後に斬り捨てられた直弼の護衛たちの死体を回収される中、襲撃犯の死体は地面に引きづられ無残な状態をさらす。その姿を仲間の襲撃犯が野次馬に混ざって涙しながら見つめている描写があったが、これは佐藤監督得意の演出だ。「新幹線大爆破」でも実行犯の無残な死を必ず主犯格を演じた高倉健の目線で描いていた。同じ様に回想シーンの使い方も「新幹線大爆破」を思い出した。実行犯が新幹線に爆弾を仕掛けた犯行の理由付けは、全て現在進行形の事件と並行してフラッシュバックを使いながら観客に説明していた。しかし、その手法は「新幹線大爆破」では成功しているが、本作では失敗している様に感じる。

 本作の場合はちゃんと時系列通りに物語を描き、何故実行犯達がこの様な襲撃事件を起こしたのかを観客にキッチリと説明した上で襲撃事件を描くべきである。「十三人の刺客」の成功はちゃんと暴君となってしまった者の悪行を徹底して描いた事で、観客の情が素直に刺客たちに感情移入出来たが、本作の構成ではまったく感情移入できない。それから先にも書いたがテロップに頼りすぎているのも良くない。例えば、映画の最後に襲撃実行犯達が捉えられ刑の執行寸前まで描かれているがその後が無い。全てテロップで名前と年齢と執行された刑が記されているだけで踏みとどまっている。ここは刑の執行を描く必要は無いが刑が執行され、ござが掛けられた状態みたいな死体を写すだけでも、高い志で襲撃を行った有志たちの道半ばで命を散らした運命を知り観客の情に訴えられたと思う。

 本作は当時の桜田門を再現した見事なオープンセットと言う一点豪華主義に走り、今時、挿絵を使った説明やフラットなライティングなどバランスの悪い金の使い方は否めない。佐藤監督も前作「男たちの大和/YAMATO」で精根尽きてしまったのだろう。監督のファンとして実に不甲斐無い仕上がりにガックリである。

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Last updated  2010.10.12 23:45:53
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2010.09.17
カテゴリ:試写会2010
 試写会の客入りは7~8割くらい。小さなお子さんからお年寄りまで幅広い年齢層の観客だ。

   
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 映画の話
 病弱な16歳の華(谷村美月)の療養のため、新潟県の小さな町に5年前に引っ越してきた須藤一家。毎年、世界一の花火が打ち上げられる“片貝花火まつり”の日、急性白血病による半年間の入院生活を終えた華は、兄の太郎(高良健吾)が自室に引きこもっていることを知り、町の成人会に参加させようとする。

 映画の感想
 本作は私の苦手な“難病もの”となる作品であり、展開もとてもベタである。しかし、その直球ぶりが素直に心に入り久々にポロ泣きしてしまった。実話を基にした物語であるそうだが、出来ればチラシも予告編も何も見ない先入観無しの方が楽しめる作品だと思う。監督は数多くのテレビドラマを演出してきた国本雅広監督の劇場作品デビュー作になる。国本監督の演出は基本的に直球なのだが、突然大胆なボールを投げたり、変化球を投げたりで、観客の心をつかむのが実に上手い。多分テレビドラマで培った確かな演出力なのだろう。

   以下ネタばれ注意

 映画はオープニングから大胆な演出で幕を開ける。谷村美月演じる華が入院していた病院から退院する所から始まるのだが、元気そうな華がタクシーに乗った途端に被っていたカツラを脱ぎ捨て丸坊主頭をさらす。こんな驚きの描写で華が難病である事を観客は知る凄い演出だ。そして、タクシーを運転しているのが大杉蓮で、ただの運転手役かと思って観ていると、タクシーが華の自宅に到着すると、大杉蓮は華の父親だと判る。ほんの短いシーンで2つも仕掛けが施されている大胆な演出が上手い。大杉蓮のタクシー運転手役は北野武監督「TAKESHI’S」以来になるのかな?

 本作は華の白血病だけの話かと思ったら、自宅には高良健吾演じるひきこもりの兄・太郎が居て、本作は太郎と華の二人の物語なのだと判る。まぁ、それにしても白血病の娘とひきこもりの息子を持った家族は大変な物で父と母は朝から晩まで働きづめである。母を演じるのは「悪人」「君が踊る、夏」でも母親役だった宮崎美子だ。彼女はまだ独身なのにすっかり母親役が板についてしまった。

 ひきこもり生活ですっかり両親から見限られてしまいネガティブになった太郎の心を開くのが華だ。ポジティブな華は、太郎が華の部屋と通じる引き戸の前に壁を作るように置いた本棚を丸ごとぶっ倒す、華が兄の心の壁をぶち壊す事をイメージ化した象徴的な凄いシーンだ。更に華は兄を外に引っ張り出す為に、自宅で偽装火事まで引き起こし兄を外に連れ出す。監督の大胆な演出が可笑しく実に気持ちよい。そして華は太郎に無理やり新聞配達のバイトをさせて社会復帰を導いてゆく。この新聞配達のシーンが良い。無表情で伏し目がちな太郎の顔が、華と一緒に新聞を配るうちに良い表情がドンドン出てくる。顔なじみのおばあちゃんと仲良くなったりで太郎の心が解放されてゆく過程が丁寧に描かれる。

 私は本作を見ていてふと、クリント・イーストウッド監督「グラントリノ」を思い出した。妻を亡くし心を閉ざしてしまった老人が隣家に住む姉弟により心が解放されてゆく。そう、本作は高良健吾版「グラントリノ」状態である。もう、とにかく高良健吾のひきこもり演技が上手い。相手と目線を合わせずオドオドとした青年が、ギクシャクとしながらも一歩づつ前に進む姿を見ていると自然に目頭が熱くなってくる、「グラントリノ」を見た時と同じ状態である。本作には地方ならではの閉鎖的な人間関係も描かれる。成人式を迎える兄を華は地元の成人会に入れようとするが、一部のメンバーが引っ越してきたよそ者を快く受け入れようとしない。地方の難しい人間関係を真正面から取り組んだ描写が後々の展開に効いてくる。

 もう、後半はただ、ただ涙である。見た方は判ると思うが“あのメール”は反則だ。クライマックス前の両親の驚きの行動から美しい花火大会、そして天国から華の贈り物とツボを得た直球演出がバンバンと決まる。一番泣けたのはずっと感情を表に出さなかった父親が、最後に太郎を心から受け入れた瞬間は大杉蓮の演技と相まって涙のピークとなった。映画を見る前は「どうせ、駄目な映画だろう」と先入観があったが、映画を見た後は「いい映画を観た」に変わっていた、これはお勧めな作品である。
 
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Last updated  2010.09.24 00:13:49
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rose_chocolat@ ブログ運営終了。 その可能性は大いにあると思います。 Twi…
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