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masalaの辛口映画館

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劇場2010

2010.11.28
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カテゴリ:劇場2010
 プレミアスクリーンの客入りは3~4割ほど。「高校生¥1000」キャンペーンを行っているせいか客年齢は若い。一番後ろの席に陣取った女子高生と思われる若い女子集団が上映中に普通の声でしゃべってうるさい。何故彼女達は黙って映画を見れないのだろうか?


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 映画の話
 アメリカ旅行から戻って来たばかりの春花(青山倫子)は、弟の幸一(中村蒼)と父親の3人暮らし。ある朝春花が目覚めると、部屋の物が知らないうちに移動していることを察知する。彼女は弟の悪ふざけだと決めつけるが、幸一は自分はやっていないと言い張ったため、部屋にビデオカメラを設置して事の真相を確かめることにする。

 映画の感想
 フジテレビ深夜枠で不定期に放送するフェイクドキュメンタリー「放送禁止」長江俊和監督作品という事で期待をして見たが、可もなく不可もなくと言ったところだ。作品の設定はほぼオリジナル版を踏まえた設定で、まるでデ・ジャヴのようであり長江監督も「パラノーマル・アクティビティ」と言う与えられた枠の中で個性を発揮出来ずに、無難なオリジナルの焼きまわし的な演出に終始してしまった。これから鑑賞される方は一応オリジナル版は見ておいた方が良いです。

  以下ネタばれ注意

 映画前半~中盤まで、まるっきりオリジナルの設定を東京に置き換え、カップルが姉弟になり、カメラの台数もオリジナル1台に対して本作は3台とバージョンアップしている。登場人物もオリジナルはたしか4人だったところが、本作では姉弟+父親、弟の友達3人、霊のお払いをする神主と助手、タクシーの運転手と病院の職員という10名になった。

 物語は何故か一般家庭には不似合いなライト付きの立派なビデオカメラで自分撮りをする弟の姿で幕を開け、アメリカで事故に遭い両足を複雑骨折して車椅子生活になってしまった姉がタクシーで自宅に帰ってくる。姉の部屋は妙に鏡が多く、家族の食事風景もビデオカメラをテーブルの上に置き映像を収める不自然な設定がしばらく続き、姉・春花が「寝ている間に車椅子が勝手に移動した」と言う告白で、弟は姉の部屋に盛り塩を施してビデオカメラを勝手に仕掛ける。翌朝、盛り塩は不自然に崩れ広がっていた。

 ここから先は正にオリジナルにそっくりな映像表現となる。姉の部屋を定点から撮影した青み掛かったビデオ映像にはタイムコードが右下に表示され無駄なシーンは早送り映像となる。そして、重要なシーンは標準スピードに戻り核心に迫る、と言ってもオリジナルと同じように重低音が鳴り響き、怪音がしたり、扉が勝手に開くといった怪現象が起こる。はじめは姉の部屋だけだった怪現象は食卓や弟の部屋でも起こり始め、弟の部屋にも定点カメラで撮影が始まり、姉と弟の部屋が左右対称に2画面表示になる。あまりの怪現象の酷さに弟がお祓いを依頼する辺りはいかにも日本人的な選択である。お祓い後、怪現象は収まったと思わせておいて数日の沈黙の後、怪現象は再び起こりだしてエスカレートしてしまう。

 しかし、驚いた事に本作はちゃんとオリジナル版の続編になっているとは思わなかった。私はただオリジナルの設定を日本に置き換えたリメイクなのかと思っていただけに、物語後半に姉がアメリカで起こした交通事故の真実を告白した時に、私の頭の中のモヤモヤがパッと晴れ、点と線が結びつく感覚を味わった、この辺の脚本は実に上手い、思わず「その手があったか」とニヤリとしてしまった。

 本作の見所はラスト10分位であろう。複雑骨折で歩けないはずの姉が異音と共に立ち上がり、極めて不自然な姿勢で歩き出す展開は正に“ジャパニーズホラー”的な展開になり始める。まぁ、本作はこの10分の為に我慢してきたと言えるだろう。「あっ」と驚く急展開と、これまた不自然な霊安室の定点カメラ映像はなかなかである。それにしても本作を見て素直に「怖い」と思える観客が羨ましい。あまりにも酷かったオリジナル版で免疫がついた私にしても、パターン化された恐怖演出には苦笑いするしかなかった。

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Last updated  2011.03.06 13:13:14
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2010.11.14
カテゴリ:劇場2010
 毎月14日は入場料金が¥1000のTOHOシネマズデイだ、って事で3D料金プラス¥400払って「SAW」見てきました。客入りは6~7割くらい、客層は20~40代くらいの観客で男が多い。

   
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 映画の話
 ジグソウ(トビン・ベル)の発案した殺人ゲームから奇跡的に生還した人々は心に深い傷を負い、救いを求めていた。彼らは自身もゲームの犠牲者であるとともに生存者でもある精神的指導者、ボビー(ショーン・パトリック・フラナリー)のもとに集まってくる。だが、次第にボビーの暗い過去が明らかになってくるにつれ、新たな恐怖が忍び寄る。

 映画の感想
 「油田が枯れるまで」と言う言葉があるが、本作は正に油田が枯れるまで古いネタを穿り返し無理やりこじつける。そんな作り手の強かさには舌を巻かれ、ここまできたら笑うしかない、実に楽しい作品だ。そんな中、苦言を言いたい。本編上映前の「ソウ」シリーズ恒例になった総集編が本作のネタばれになっているのが駄目だ。誰がどう見ても「この中に犯人が居る」と、言わんばかりの馬鹿丁寧なダイジェスト版を見せられて「まさか?」と思ったらそのまんまでした。総集編を作った配給会社の頭の悪さを露呈した親切行為には閉口してしまった。これから劇場で見る方は総集編2Dは見る必要が無いと思う、と言うか強制的に見せられてしまう。

   以下ネタばれ注意

 それにしても近年のジグソウって言うか、後継者は闇の仕置き人みたいになってしまい、ジクゾウ事件とはほぼ無関係な悪人たちに処刑ゲームをさせている。その事が顕著なのがオープニングに強制的に処刑ゲームをさせられる三角関係のカップルだ。どう見ても、ただの痴話喧嘩なのにあんな酷い目にあって気の毒である。それも、あんなどデカイ装置をどうやって街中に仕掛け置いたのかが気になってしまった。まぁ、これはオープニングの3Dデモンストレーション映像みたいなもので、暗い色調の多い「ソウ」シリーズの中でここまでカラフルな色使いは珍しい、だが本編とは特に関係ないと思われる。このシーンではあまりにも残酷な描写の為に画面の色彩が一瞬暗くなっていた。

 本作のテーマは“サヴィヴァー”“嘘”なのだろう。物語はジグソウ事件で生き残った人々がトラウマを抱え、そのトラウマを克服する為に“ジクソウ事件被害者の会”みたいなものが発足される。その中の象徴的人物が本作のいけにえとなるボビーだ。ジクゾウ事件の生存者として本を書き、メディアに登場して金儲けしているみたいだ。しかし、ボビーの真実は・・・、でジグソウの鉄拳を仲間共々と食らうことになる。この話と並行してジグソウの後継者として悪事を働き続けるホフマン刑事とジグソウの妻ジルとの因縁の対決が描かれるわけだが、「ソウ」シリーズは基本的にストーリーなんて有って無いようなもので、いかに痛い映像を作り出し観客を恐怖と痛みのどん底に落とすことが目的に映画が作られていると私は判断する。「ソウ」シリーズはハリウッド映画最強のサディスティック映画である。

 サディスティック映画のルーツを辿ると、生きた人間を肉を引っ掛ける巨大フックに吊り下げる「悪魔のいけにえ」に辿り着き、人間の皮膚に鎖を突き刺し貫通させる荒業を見せた「ヘルレイザー」シリーズに辿り着く。「ソウ」シリーズの上手いところは先人の作り出した映像技術を旨く引用しながら、見ていて非常に痛い映像をクイック映像を混ぜた編集でスタイリッシュに描いていることだ。この映像を作り出したのが6作目と本作の監督で「ソウ」シリーズ1~5まで編集を担当したケヴィン・グルタートだ。流石にグルタート監督はシリーズ全てに参加しているだけに観客の見たい映像を熟知している。

 今回も「良くネタが尽きないなぁ~」と感心させられる殺人装置が次々と登場する。オープニングの三角関係電動ノコギリ綱引きに始まり、ボビー一派の密室殺人ゲーム、車のシートに固定された人種差別者の皮はぎゲームとか、痛い映像の連続に脳が麻痺してしまい顔がニヤニヤしてしまう。個人的に好きなギミックは女性の目と口にパイプ状の突起物が突き刺さる仕掛けは、イタリア人映画監督で「サンゲリア」のルチオ・フルチや、「サスペリア」のダリオ・アルジェントが作り出しそうな映像を、最新技術で作り出した作り手達のセンスには感銘を受けた。そして痛い映像を盛り上げる効果音の付け方も実に旨い。

 まぁ、本作最大ビッグゲストは何と言っても1作目以来の登場となる、「ダイ・ハード」などで知られるハリウッド大物プロデューサーと同じ名前を持つローレンス・ゴードン医師だろう。一作目で散々いたぶり続けられ死んだと思われた彼がなんと復活だ。なんかゴードン医師を演じるケアリー・エルウェズには大金が転がり込んだのか一作目より顔つやが良くなり太ったようだ。御大登場+総集編で提示されたとおりの結果には拍子抜けしたが、無理やりこじつけた1作目以降のゴードン医師の活躍を回想シーンで繋げたシリーズ恒例の答え合わせは不覚ながら鳥肌が立ち感動してしまった。よくもまぁ後付の嘘話を旨くつなぎ、1作目の舞台となった洗面所にもって行き“ゲームオーバー”とした着地点は抜群でファンも納得の着地をした。

 04年に始まり年一本ペースで作られてきた「ソウ」シリーズもこれでゲームオーバーとなるのかは不明であり、シリーズによって出来不出来が激しい作品であった事は否めないが、痛さと恐怖を追求した作り手たちの努力は確実に実になった事は確かだ。

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Last updated  2011.01.30 00:08:23
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2010.10.28
カテゴリ:劇場2010
  
SP 野望篇 オリジナル・サウンドトラック

 映画の話
 チームリーダー尾形(堤真一)の、耳を疑うような発言に疑心をぬぐい切れない井上(岡田准一)は、表面的には平和な姿をしている日常の中に、特殊能力で脅威の存在と四六時中シンクロしていた。そんなある日、六本木で大規模テロ事件が勃発(ぼっぱつ)。テロリストの魔手は笹本(真木よう子)ら第四係のメンバーにも向けられていた。

 映画の感想
 私はオリジナルとなるドラマは見たことありません。その為に登場人物のキャラクター設定やバックボーン、人間関係など一切不明です。誤解している部分があったらごめんなさい。まぁ、それを抜きにしても中々楽しめる、硬派なアクション映画と言ったところだ。出演者のアクションは「素晴らしいの」の一言であり、特に主人公を演じた岡田准一はスタントマンも真っ青なアクションを堂々と演じきり、彼が本作にかけている勢いが伺える。

   以下ネタばれ注意

 オープニングは正に今、自分が歩いて横切った広場で、映画を見ている映画館がある六本木ヒルズアリーナで爆弾テロ事件が勃発する。大観衆の中にいかにも怪しい奴を登場させフェイントをかけてから本丸の登場だ。SPたちが警戒する中、傘型の爆弾をステージに登壇するターゲット目掛けて投げつけ爆破させると言う、テロリストのかなり乱暴な計画が実行され六本木ヒルズアリーナは大爆破されてしまう。「うわぁ~、大変だ!」とオープニング早々ヒビってしまうが、これが岡田准一演じる井上の予知能力って事らしく、「ニコラス・ケイジ主演『NEXT ネクスト』と同じじゃん」と一人突っ込みを入れている暇も無く、犯人とSPの壮絶な追跡劇が始まる。

 犯人とSPの追跡劇は基本的に走りによる追跡劇だ。走って逃げる犯人を追う井上は道路を横切り、普通に車にはねられたり、車の上を走ったりで、彼の身体能力を引き出したアクションシーンは驚きの連続である。仕舞には大型トラックの荷台で犯人と一対一のさしの勝負を繰り広げたりで、オープニングの15分位はえらくテンションが上がり、日本製アクション映画のクオリティを大幅に向上させている。追跡劇のコースは六本木ヒルズから地下鉄麻布十番まで、映像を見ながらどんなコースを辿っているか確認しようとしたが判別できず。

 ドラマ中盤は井上と堤真一演じる尾形との確執やら、香川照之演じる胡散臭い議員の話やら、SPと公安警察の確執など、映画初見の者にかなり判り辛い話が続く。井上が頻繁に頭痛の様な痛みに苦しんでいる描写も出てくるが良くわからない。本作は基本的にドラマを見ている観客向けに作られているようで、細かいディティールの説明は無いのが難点であろう。まぁ、そんな不満も後半、北朝鮮問題で緊急に国会に召集された官房長官をSPが警護して送り届けると言うエピソードで帳消ししてくれる。

 官房長官自宅付近から執拗に襲撃してくるテロリスト集団とSPの壮絶な戦いは中々良く出来ている。SPは拳銃を持っているのに最終手段にならないと拳銃を使わない。基本は警棒を使い接近戦で対象相手をねじ伏せる肉弾戦を繰り広げる。SPとテロとの互角な勝負の第一波に続き、路上での第二波攻撃ではSP役の真木よう子まで男テロリスト相手にリアルファィトを繰り広げるのにも驚いた。第三波攻撃ではハリウッドからスタッフを招いて作り出した「あっと、驚く」VFX映像も見れて面白い。それにしても、第一波~第三波まで、あれだけの騒ぎを起こしているのに警察が一切出てこないのはちょっと疑問だ。

 映画は2部構成の為か、テロリストの黒幕は判らずじまいで幕を閉じてしまうが、映画を見た満足度は高い。初見の者でもこれだけ楽しめたのだからテレビシリーズを見てきたコアなファンの方にはたまらない作品になっている事だろう、第二部「革命篇」も楽しみである。

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Last updated  2010.11.03 16:26:13
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2010.09.22
カテゴリ:劇場2010
 客入りは女性客を中心に20名弱くらい。
   
   恋するナポリタン
 映画の話
 ある男性からプロポーズを受けた幼なじみ・瑠璃(相武紗季)の伝言を聞いたイタリア料理のシェフ・武(塚本高史)は、長年の思いを伝えようとした瞬間、ピアニスト・槙原佑樹(眞木大輔)が起こしたアクシデントで命を落としてしまう。しかし、奇跡的に助かった佑樹が取り戻した記憶は武のもので、佑樹は瑠璃が慣れ親しんでいる武の料理を鮮やかに作ってみせる。

 映画の感想
 何とも安直なタイトルで見る気が失せるが、ちょっと意外なファンタジーの入ったラブドラマとして少し楽しめる。映画を見始めるとテロップには「恋も仕事も腹八分目」製作委員会だったかフィルムパートナーズと表記されている。違和感を持つ名称はエンドロール後にも表記されている。その事から推測すると、映画完成時のタイトルは「恋も仕事も腹八分目」で完成したが、何らかの事情でタイトルを変えざる得なかった。その事情を考えると、丁度同時期公開で3つの言葉を組み合わせた似たタイトルとなるジュリア・ロバーツ主演「食べて、祈って、恋をして」と被ってしまったからだと推測する。それにしても何でこんな安直なタイトルにしてしまったのだろうか?映画は一見、レストランを舞台にした単純なラブドラマかと思っていたが、ちょっとひねりが効いていた。主役も相武紗季塚本高史かと思ったらEXILEパフォーマーの“マキダイ”こと眞木大輔だった。

   以下ネタばれ注意

 映画は塚本高史演じるイタリア料理店のシェフ・武が、長年好きだった相武紗季演じる幼馴染の瑠璃の結婚を知り、彼女に思いを伝えようと向かった先でビルの屋上から落ちてきたマキダイ演じる佑樹とぶつかり命を落としてしまう。落下してきた佑樹は奇跡的に助かるが、記憶をなくした上に武の記憶を受け継いでしまう、と言ったちょっとひねりのあるストーリーに興味が出る。それにしても最近の塚本高史はこんな役ばかりだ。これから公開の「恋愛戯曲~私と恋におちてください~」では主人公を演じた椎名桔平の当て馬的な役だったし、「ラブコメ」でも香里奈の元彼役で主人公のライバルだったりで、こんな短い間に彼の同じような出演作品を3本も見てしまった。

 ファンの方には申し訳ないが主役を演じたマキダイの演技は、お世辞にも上手いとは言え無いもので人物の雰囲気で演技をしている感じだ。そんなマキダイ効果で「NECKネック」ではダメダメだった相武紗季の演技が上手く見えてしまう不思議な現象が起こってしまった。作り手もマキダイだけでは駄目かと感じたのか、彼の父親役にはなんと北大路欣也を投入している。何も知らずに見ていた私は北大路欣也が出てきた時には驚いてしまった。良くこんな大物を引っ張り出したものだ。北大路欣也が演じるのは著名な音楽家役でピアノ演奏シーンも披露している。まぁ、北大路欣也の演技は相変わらず素晴らしいものの、彼ではまったく音楽家に見えないのが難点だ。私の希望では野村芳太郎監督「砂の器」で天才音楽家を演じた加藤剛が演じていたら楽屋落ち的で面白いと思ってしまった。

 映画は武の記憶を受け継いだ佑樹が、武と同じ料理を作ってしまったり、瑠璃との大切な思い出を語ってしまったりで、外見は武を殺して仕舞った佑樹なのに、中身は武の男が目の前に現れ取り乱す瑠璃の心の葛藤が本作のポイントであろう。同じように自分の記憶の中に他人の記憶が混在してしまった佑樹の葛藤も見所であるが、マキダイの表面的な演技ではどうも映画を見ていて心が動かない。本作は役を演じているマキダイがマキダイ本人にしか見えないのが一番の失敗の様に感じる。映画は佑樹の存在に戸惑いを感じながら結婚の道に進む瑠璃と、病気を患いながら前向きに歩こうとする佑樹が描かれる。まぁ、本作はテレビドラマかVシネマの様な作品で出演者のファン以外の方には強いてお勧めはしない、DVDにでもなったら見てあげてください。

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Last updated  2010.09.27 13:11:34
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2010.09.14
カテゴリ:劇場2010
 当日は鑑賞料金が¥1000の“TOHOシネマズデイ”と言うことで「混んでるかな?」と思っていたが、蓋を開ければ私が見た644席のスクリーン7には平日昼間のせいか60~70名くらいと閑散としたものだった。

   
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 映画の話
 ウイルス感染のまん延で世界は荒廃し、人間は滅びつつあった。そんな中、生き残りの人間を探して世界中を旅するアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、ロサンゼルスの刑務所に隠れて生き残る人間たちを見つける。彼らを刑務所から脱出させるため、アリスはアンデッドとの闘いに挑む。

 映画の感想
 本作をシリーズ1作目の監督でミラ・ジョヴォヴィッチの旦那ポール・W・S・アンダーソンが再び監督する、と言うことで期待をしてみたが面白いのはオープニングの東京と、その地下にあるアンブレラ社だけで、その後はかなり単調な展開だ。その上、ロスの刑務所に行ってからは何処かで見たようなデジャヴな映像と展開にテンションが上がらない。

   以下ネタばれ注意

 オープニングの中島美嘉が感染者として登場する渋谷のスクランブル交差点のシーンと、アリスのクローン達がアンブレラ社を急襲するアクションや銃撃戦は文句のつけようの無いクオリティに思わず頬も緩みぱなしでテンションも急激に上がる。続く、東京の核爆発~飛行機で脱出したウェスカーとアリスが富士山に激突までは本当に素晴らしい。映像も「ここぞっ!」と言うときに使われるスローモーションが映像に緩急が付き映画的なカタルシスを感じる。しかし、本作の勢いもここまでで急激に物語は失速してしまう。

 映画は月日が流れ、アリスが生存者が居るとラジオ放送されているアラスカ「アルカディア」にセスナ機で目指す辺りから急激に勢いがなくなってしまう。ラジオから生存者情報がラジオから流れている設定は「アイ・アム・レジェンド」と酷似している。アラスカに到着するものの誰も生存者はおらず、同じように放送を聴いた生存者が乗ってきたと思われる数十機のセスナ機があるだけで落胆するアリスであったが、3作目で一緒に戦ったクレアが胸に変な物を取り付けられた記憶喪失状態で発見する。彼女をセスナに乗せてロスに戻るがロスの街全体がアンデッドに支配されていた。

 本作はホラー的な要素は低くアンデッド(ゾンビ)目当てに見に行くと肩透かしを喰らってしまう。アンデッドはあくまでもドラマの背景に成り下がってしまい、登場人物達からもアンデッドに噛まれる恐怖感があまり無いように感じるのが難点であり、要塞化した刑務所では外的から襲来を防ぐ事が出来る安心感が生まれてしまうのも駄目だ。ロスの刑務所に逃げ込み生存者と合流するアリスの姿は何処かザック・スナイダー監督「ドーン・オブ・ザ・デッド」の構図に似ている。アンデッドに建物を包囲され逃げ道を失った生存者が目指す逃げ道が港に浮かぶ「アルカディア」と言う大型船であり、双眼鏡で大型船に逃げる方法を模索している姿も「ドーン・オブ・ザ・デッド」で向かいの建物に逃げる方法を考えている登場人物達の姿に似ている。しかし装甲車で脱出する方法はあまりにも「ドーン・オブ・ザ・デッド」に似てしまうと作り手も判断したのか、これは却下され地下の下水からボートに乗って逃げる案になっている。

 それから、アリスたちの前に立ちふさがる頭巾を被り巨大斧を振り回す大男・処刑マジニも「サイレントヒル」にも同じようなキャラクターが出てきた。似ていると言えば、口から四つに割れるもう一つの口が出てくるマジニや、体が真っ二つに割れる犬・アジュレなんかを見ると、ジョン・カーペンター監督「遊星からの物体X」でSFXを担当したロブ・ボッティンがアナログ技術で作り出したギミックに良く似ていて、何か映画全体が過去のゾンビやモンスター映画の手垢の付いたギミックを焼きまわしをしているように感じた。

 まぁ、映像の見せ方は非常に上手くケレンミのあるスローモーションの使い方は近年の作品の中でも指折りな事は確かで、アリスが飛びながらクルクル回ったり“ライダーキック”みたいなのがあったりで作り手のアイディアは秀逸だ。ラストの船の中の白い空間でのウェスカーとの戦いは、まるで「マトリックス」を見るようで笑ってしまったが、これはこれでご愛嬌だ。それにしてもゲームを原作として、ここまで成功した作品は珍しい訳で、興行もすこぶる良いようなのでジョヴォヴィッチ&アンダーソン夫妻のライフワークとして、これからも夫婦でシリーズの続投を願いたいと思わせる作品だった。

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Last updated  2010.11.26 00:39:18
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2010.08.22
カテゴリ:劇場2010
 お盆休みのチネ4には40~50名位の客入りだ。アンジェリーナ・ジョリー主演作にしてはかなり寂しい客入りだ。客層は大人しか見に来ていない、若者たちはアンジーに興味が無いのかも?
   
   
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 映画の話
 CIAエージェントのイヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は、何者かの陰謀によってロシアスパイの嫌疑をかけられてしまう。逃走を図ったソルトはCIAの追跡をかわしながら、自らの容疑を晴らすべく、たった独りで真相究明に乗り出すが……。

 映画の感想
 これは面白い、予備知識無しで見たのが良かったのだろう。オープニングの北朝鮮のシーンから何か凄い展開になりそうな予感を覚える。それにしても本作の脚本はいつ書かれたのだろうか?北朝鮮は「007 ダイ・アナザー・デイ」でも極悪非道に描かれていたが、本作でもいきなり捕まえた主人公ソルトを拷問している。しかし、映画だからあんな物であるが、実際の拷問はもっと凄まじい拷問であるはずだ。とりあえず北朝鮮はとてもタイムリーな設定である。

   以下ネタばれ注意

 しかし本編のメインとなる悪役はロシアである。う~ん、何か随分と古い設定の様であるが、そんな固定観念を吹っ飛ばすくらいに本作は勢いがある。CIAに捕えられたスパイの取調べ途中から、ソルトにロシアの二重スパイ容疑が掛けられ、ここから先はほぼノンストップで走り続ける。それにしてもソルト自身は何処まで自分がロシアのスパイと意識していたのだろうか?映画冒頭はどう見てもソルトに二重スパイを思わせる要素が無いが、いざ自分が窮地に陥ると完全に戦闘モードにスイッチが入ってしまい大暴れである。

 多分、ソルトのロシアスパイとしての戦闘モードのスイッチは取調べをしていたロシアスパイ・オルロフの発言の中に、何らかの暗号が含まれていたのだろう。往年のスパイ映画でチャールズ・ブロソン主演「テレフォン」でも、洗脳されたスパイが電話の指令でテロ行為を行うという作品があったし、近作だと「スター・ウォーズEP3 シスの復讐」の中でも、クローン兵に秘密裏に刷り込まれた暗号“オーダー66”が発令されクローン兵は全て帝国に寝返ってしまうと言った描写があった。本作でのロシアスパイ・オルロフの発言の中に同じような暗号が含まれていたようだ。

 ここから先はソルトの逃亡劇が続く。私は正直アンジーは苦手な女優であるが、ここまで切れの良いアクションを見せられると感服せざるえない。彼女は「トゥームレイダー」シリーズでも凄かったが、オートバイを乗りこなせると言うのはアクション女優として非常にポイントが高い。ソルトの得意技は接近戦と爆弾作りと言うことで、映画の中でも接近戦やら爆弾攻撃などソルトが子供の頃から洗脳され続けた技が炸裂し、映画を見ていてアドレナリンが大放出してしまう。多分、このアイディアは本作の脚本を担当した「リベリオン」「ウルトラヴァイオレット」の監督カート・ウィマーのセンスが上手く作品に融合したのだろう。

 CIAの追跡をかわし、ロシア大統領暗殺の任務を成功したソルトに次のスイッチが入るのが、彼女の夫マイクを目の前でロシアスパイに殺された事で、次なるスイッチが入ったのだろう。自分の先生に当たるオルロフと子供の頃に一緒にスパイに洗脳された兄弟スパイ丸ごとぶっ殺し、ソルトはアッと驚く最終任務を決行する。

 監督はフィリップ・ノイスだ。全盛期は「パトリオットゲーム」「今そこにある危機」と言ったジャック・ライアンシリーズを監督し、花形監督となったノイス監督であったが、近年は何故かメインステージから遠ざかり人間ドラマを描いていた。しかし、ノイス監督の手腕は落ちぶれていなかった。かなり破天荒な物語であるが、スター女優アンジェリーナ・ジョリーと言う逸材とのコンビネーションで全盛期と変わらぬテンションの作品を作り上げてしまった事に驚いた。

 そして本作にはもう一人アメリカ映画を支えてきた重鎮が参加している。それは編集を担当したスチュワート・ベアードだ。「オーメン」の編集で頭角を現し、「スーパーマン」「リーサル・ウェポン」シリーズと言ったリチャード・ドナー監督作品の多くを編集をし、96年には「エグゼクティブ・デシジョン」、98年に「追跡者」を監督した逸材だ。アクション映画編集を知り尽くしたベアードならではのテンポが本作の勢いを作り出したのだろう、面白かった。

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Last updated  2010.11.27 00:25:08
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2010.08.19
カテゴリ:劇場2010
 「ヒックとドラゴン」を上映するチネ7にはお盆休みと言うことで、ちびっ子を含むファミリー層を中心に6~7割位の客入りだ。今回は3D吹替え版を鑑賞した。

   
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  映画の話
 以前より、バイキングとドラゴンとの戦いが続いているバーク島。ある日、平凡な少年、ヒックはケガをしたドラゴンのトゥースと偶然に出会う。本来なら敵同士であるヒックとトゥース。しかし、二人の距離は少しずつ縮まり、やがて誰にも知られないように友情を育んでいく。

 映画の感想
 とてもシンプルでバランスよく仕上がっている。少年少女が別生物と交流するという設定はアメリカ映画が描いてきた普遍的テーマといえるだろう。現在のアメリカ映画がCGで描くキャラクターは大きく分けて2極化されている。「ベオウルフ/呪われし勇者」と言った人間に近づけようと人間ソックリなキャラクターが活躍するリアル志向と、本作のように人間に似せようとせずに割り切った3DCGアニメがある。本作は1コマずつクレイモデルを動かしながら制作するストップモーションアニメ「ウォレスとグルミット」に近いクレイアニメ風CGアニメである。

 本作は基本的に実際のバイキングが行う極悪非道な行為は完全にマスキングされ、バイキングという設定だけが活かされ主人公ヒックにスポットが当てられている。バイキングの掟にそぐわない弱虫少年ヒックが傷ついたドラゴンのトゥースと出会った事で、自身の弱点を克服して弱虫のレッテルを剥がし英雄になる、と言ったシンプルなストーリーで子供でもすんなりと受け入れる事が出来るだろう。そんなシンプルなストーリーに様々なサイドストーリーが練りこまれ感動に繋げる手腕は「リロ・アンド・スティッチ」の監督コンビならではの物であろう。

 本作のポイントはドラゴンのトゥースの描き方である。下手な作家が作るとトゥースが言葉を喋り主人公と交流する所であるが、本作は主人公ヒックがトゥースに語りかけるだけで意思疎通が出来ている所がポイントである。トゥースも登場シーンでは恐ろしいドラゴンであるが、ヒックと交流する事でどんどん表情豊かなドラゴンへと変貌するので感情移入しやすい。ドラゴンも様々な種類のドラゴンが登場し、子供たちがドラゴン退治のトレーニングに励む姿を描き、子供たちの性格付けや、ドラゴンたちの特徴を観客に提示するスタイルも面白い。子供たちの描き方はとても現代的であるが、ヒックの台詞が妙な現代若者風の喋り方が若干気になる。

 話の軸はヒックとトゥースの交流であるが、クライマックスは思わぬ方向に話が進みだし、昔ながらドラゴン退治を推進するバイキング族の野蛮な行動により一大スペクタクルなる展開はエキサイティングしてしまう。まぁ、それにしても現在のアメリカ映画は皆似たアイディアなのは何故だろう?「アバター」でも主人公がアバターの体を手に入れ、怪鳥にまたがり人間と戦っていたし、本作も子供たちがクライマックスでドラゴンにまたがりボスキャラドラゴンと戦っていた。この辺のデジャヴ感が本作唯一の欠点なのだろう。

 映画は大変優等生的な仕上がりと思わせていながら、最後の最後に英雄となったヒックに対して、とても世知辛い痛みを伴う代償を与えているのが本作のポイントである。子供映画として見ると、とても衝撃的な展開に泣き出す子供が居ても可笑しくない位のショックを与えている。丁度、私が中学生の時に見た「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」の主人公ルークがダース・ヴェイダーとの戦いで失った腕以来の衝撃を覚えた。本作はファンタジーと言う非現実を描きながら、戦いという愚かな行為に対しての代償を子供たちに判りやすく描き、戦いの無い世の中を考える作家の願いが込められているのかもしれない。本作は早くも続編の制作が決定しているという。この作品のクオリティを乗り越えるには相当なアイディアと労力が費やされる事だろう、続編も楽しみである。

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Last updated  2010.12.01 00:31:49
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2010.08.02
カテゴリ:劇場2010
 「プレデターズ」を上映する76席のプレミアスクリーンには、日曜日のファーストデイと言う事で満席だ。それも男女比9:1と言う圧倒的男ばかりの熱気に包まれて映画を見た。

   
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 映画の話
 ある惑星にやって来た傭兵(ようへい)のロイス(エイドリアン・ブロディ)。ロイスをはじめとする囚人や軍人、工作員などから成る集団は、地球外生命体に選ばれた戦闘のエリートたちだった。しかし、実は自分たちが新種のプレデターに狩りの獲物として呼ばれたこと知り……。

 映画の感想
 シリーズ3作目、「AVSP」シリーズを含めるとシリーズ5作目となる本作は、密林ジャングル物にシンプルなストーリーと言う1作目のプロットに原点回帰した事により「プレデター」シリーズの面白さが復活した傑作である。一応「プレデター」の続編の様な、リメイクな様なポジションである。この手の手垢の付いたシリーズ物は、いかにして観客の期待を裏切らずにアッと驚く仕掛けを施すかがポイントになってくる。

 以下ネタばれ注意

 映画は起承転結で言う“起”の部分をバッサリと切り捨て、観客を登場人物と共に未知の世界に放り込む。次々とパラシュートで未確認の土地に落下してくる人々は各国の兵士、傭兵、用心棒、殺人犯、医者、ヤクザなど、何の接点も無い人々が同じ場所に落下して集められた設定に観客は判らない。しかしダニー・トレホ演じるクッチーロが「白い光に包まれて、ここにやって来た」と言う台詞で直ぐに観客は「プレデターに“アブダクション”されたんだ」と判り、SF心をくすぐる脚本の上手さを感じる。

 本作は所々に「プレデター」シリーズをリスペクトするデジャヴな描写や台詞が多々盛り込まれている。パラシュートで最初に落下したエイドリアン・ブロディとダニー・トレホが携帯型ガトリングガンで集中砲火を浴びせさせられるシーンは、正に携帯型ガトリングガンが映画初登場した「プレデター」へのオマージュであろう。そして、本作でヒロインを演じるアリシー・ブラガも「プレデター」に出演した女性兵士と通じるラテン系の女性と言うのも良い。ジャングルに落下した兵士たちが最初に原始的な罠にはまり危機一髪の状況も「プレデター」でアーノルド・シュワルツェネガー演じるダッチがプレデターに仕掛けた罠をリスペクトしたものだろう。兵士たちが遠くを見渡せる高地で見る想像絶する光景は「猿の惑星」の自由の女神像とならぶショッキングなシーンである。

 猟犬をかわして初期型プレデターが捕獲されていた場所には、人間やプレデターの骨と混じってエイリアン頭部の骨が燃えていたのもご愛嬌である。この場所にあった檻の中から逃げた生物はどうやら「エイリアン4」に出たニューボーンエイリアンと同じ、人間とエイリアンのハーフエイリアンだったようだ。

 台詞にも注目したい。捕獲されていた初期型プレデターを見たイザベルが「1987年に特殊部隊が南米グアテマラで遭遇した生物に酷似する」と言う台詞を聞くと、どうやら本作は一作目と地続きに繋がった続編のようだ。それから、自分達が地球とは違う惑星にプレデターの「ハンティング用に集められた生物」と言う事を気づいたロイスが、プレデターが乗ってきたスペースシップを奪い地球に帰ることを思いつき、スペースシップを操縦する為に捕獲されていたプレデターを使う事を決意する時に言った台詞が「敵の敵は味方」は「エイリアンVSプレデター」の中で、最後に生き残った主人公がプレデターと同盟を組む時に言った台詞だ。

 台詞ではないが変わった所で、惑星で生き残った軍人を演じたローレンス・フィツシュバーンが鼻歌まじりで口ずさむのがワーグナー作曲「ワルキューレの騎行」だ。彼のデビュー作「地獄の黙示録」で象徴的に使われた楽曲を口ずさまさせたのは監督から彼へのオマージュなのだろう。本作はキャラクターも個性的である。特に日本人から見るとヤクザを演じたルイス・オザワが良い。ジャングルの中でグレースーツ姿が違和感バリバリで可笑しいが、結構美味しい役だ。最終的にはプレデターと日本刀で一騎打ちするシーンはゾクゾクとしてしまった。

 映画のアクションもデジャヴを感じる。兵士たちが崖を滑り落ちて水の中に着水は「プレデター」でも同じようなシーンがあったし、クライマックスのボスキャラのプレデターと主人公の一騎打ちは完全に一作目のデジャヴであり、一作目が泥によってプレデターの熱感知装置を回避したのに対して、本作では泥と火の熱で回避していた。それにしてもプレデターの装置は相変わらずアナログ方式であり、シリーズが進んでも進化していない所が可笑しい。

 エンディングも実に面白い。エンディングがまた映画のオープニングとループする悪循環がSF的で良い。映画が暗転して掛かる楽曲が「リトル・リチャード/ロング・トール・サリー(のっぽのサリー)」と言うのも実に粋な計らいである。この曲は一作目で任務に出陣する兵隊達の乗るヘリコプターのラジカセから流れていた曲である。

音楽について
 本作音楽を担当したのはジョン・デブニーだ。本作の製作総指揮ロバート・ロドリゲス作品「スパイ・キッズ」「シン・シティ」で手腕を発揮した作曲家だ。本作の音楽は基本的に「プレデター」1&2を担当したアラン・シルベストリの書いたスコアを叩き台にしてシルベストリ風のパーカッションを交えたダイナミックなスコアが鳴り響く。映画前半は「シルベストリに似ているなぁ」程度だったのが、後半では「プレデター」のテーマやら劇中曲をアレンジしフィーチャーしたスコアが実に心地よい。エンディングタイトルには「プレデター」エンドテーマ曲にロックビートを交えたスコアから始まり、最終的には一作目のエンドタイトルと同じ曲になると言う音楽デジャヴを味わった。これも「プレデター」ファンとして実に気持ちよかった。

 追記0810
 文中、「檻の中にいた生物はニューボーン・エイリアン」と書いてしまいましたが、どうやら違ったみたいです。あの生物が未だに何かは不明ですがDVDが発売したら再度確認してみます。

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Last updated  2010.11.02 23:50:13
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2010.07.13
カテゴリ:劇場2010
 公開から4日目の平日夕方、客入りは非常に悪く、このシネコンで一番大きいスクリーン5(542席)に30名位と閑散とした客入りでした。今回私は3D日本語吹き替え版を見ました。
 
 
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 映画の話
 アンディがおもちゃで遊んでいたのも今は昔。アンディは大学に入学する年齢になり、カウボーイ人形のウッディたちおもちゃは託児施設に寄付されることになった。しかし、そこに待っていたのは乱暴な子どもたち。ウッディは脱出に成功するものの、アンディの元へ行くか、仲間たちを助けに戻るかの究極の選択を迫られる。

 映画の感想
 ピクサーらしい圧倒的な情報量を持った映像と物語をサラリと作ってしまう底力を感じる作品である。映画はおもちゃたちの持ち主アンディの成長で役目が終わったおもちゃたちの運命が描かれる。

 以下ネタばれ注意

 まず映画は西部劇調のオープニングエピソードが秀逸だ。「007」「インディ・ジョーンズ」シリーズのオープニングをも思わせるダイナミックなアクションはピクサーならでは大盤振る舞い大サービスで作品への期待が高まる。

 映画のポイントは少年の成長と別れである。通常、成長しないアニメキャラクターをあえて成長させる事でピクサーは物語を作った事に感心した。しかし、アンディの造型がイマイチ子供の頃のアンディとかけ離れてしまいイケメン風青年になってしまったのにはやや違和感を持ったし、赤ちゃんだったモリーもすっかりおませな女の子になってしまい、私もオモチャたちと同じように寂しい思いに浸ってしまう。

 映画前半はアンディと共に大学行のウッディと誤ってゴミ箱行のおもちゃたちの対立からはじまり、ゴミ箱行のおもちゃたちが自力で選んだ“サニーサイド”託児所での新生活が面白おかしく描かれる。新天地サニーサイドでは先輩おもちゃたちに快く歓迎されるおもちゃたちだったが実は・・・・、と言うブラックな展開はピクサーらしい。

 まぁ、それにしても本作は幼少の子供たちの無邪気な残酷性を上手く描いている。私が初めて子供の残酷性を感じた作品はスティーヴン・スピルバーグ監督「未知との遭遇」の中で、主人公の次男が妹の人形をベッドの縁に叩きつけ壊して楽しんでいる姿だったのだが、本作も同じように子供たちがおもちゃを投げる、回す、舐める、壊すなど無邪気な残酷性を嫌と言うほど見せ付けてくれる。

 映画は地獄の様なサニーサイドから脱出を試みるアンディのおもちゃたちと単身脱出したウッディと託児所の少女ボニーとの出会い、サニーサイドのおもちゃたちを牛耳る熊のぬいぐるみロッツォの正体と生い立ちが描かれる訳だが、ロッツォの生い立ちは正に「トイ・ストーリー2」で語られたジェシーの生い立ちを彷彿させるセンチメンタルなエピソードである。しかし、ロッツォは負のパワーを発揮して間違った道へと歩き出す辺りが本作がポイントなのだろう。映画の対立関係はロッツォの支配下に置かれたサニーサイドのおもちゃたちとアンディのおもちゃたちへと変わりクライマックスを迎える。

 映画はおもちゃが辿る残酷な運命が描かれるが、このシーンはまるで昨年公開のディザスタームービー「ノウイング」状態である。自分の運命が自分の手で何も出来なくなると、人間と同じようにおもちゃたちも手に手を取り合って死を受け入れるしか出来ないなんて・・・(涙)。しかし、目の前の危機はファミリームービーなのであっと驚くサプライズで回避してしまう、流石UFOキャッチャー出身の3人組である。このシーンはアメリカの映画館であったら拍手喝采になるであろう。

 映画の幕引きはただ、ただ、涙である。おもちゃたちに思い入れがなくなったと思っていたアンディが見せるおもちゃ一つ一つへの愛情が、おもちゃたちと共に観客のわだかまりを全て解消してくれる。アンディの少年期の別れをシンプルに描いたシーンであるが逆に効果的であった。新天地にたどり着いたアンディのおもちゃたちのその後も気になるが、アンディのおもちゃたち時代の3部作は有終の美を飾った

しかし、一点だけ文句を言いたい「所ジョージのバズ・ライトイヤーの吹き替えは酷すぎである。」ディズニーは何故こんな酷いキャスティングをしてしまったのだろうか?唐沢寿明の好演ぶりとは対照的に、所ジョージのダメダメな吹き替えが文句のつけようの無い作品の唯一の不満点である。

 音楽について
 本作の音楽を担当するのは「トイ・ストーリー」シリーズ全てと他のピクサー作品を手がけたランディ・ニューマンである。本作はニューマンの書いた曲を大胆にアレンジされ、スリリングでダイナミックなスコアが採用されている。そんなランディ・ニューマンの良きパートナーとなったのが「マトリックス」シリーズの音楽を担当したドン・デイヴィスである。本作のクレジットでは“オーケストレーション”となっていたが、スコアを聞く限り、かなりドン・デイヴィスの手腕が発揮された事であろう。

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Last updated  2010.10.25 23:40:53
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2010.04.30
カテゴリ:劇場2010
 平日の昼間、客入りは悪く107席のチネ1には20名ほどの観客で客年齢が非常に高い。
  
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 映画の話
 19世紀末、兄の行方不明の知らせを受けて帰郷した人気俳優のローレンス(ベニチオ・デル・トロ)は、到着早々無残に切り裂かれた兄の遺体と対面する。犯人の捜索中にウルフマンに襲われた彼は自らもウルフマンに変身し、満月の夜になると殺人を犯すようになってしまう。そんなローレンスを父ジョン(アンソニー・ホプキンス)はわざと凶行に走らせ、警察へ引き渡すが……。

 映画の感想
 私の好きな「ロケッティア」の監督ジョー・ジョンストン作品という事で期待して見たが、実に真面目な作品でオリジナル(こっちは未見)の呪縛に囚われてしまったのか、面白味に欠ける作品に仕上がってしまった。

 映画の時代設定も1891年と言うことで、物語と共に古風な仕上がりになってしまった事は否めない。物語はホラードラマの古典と言うべき展開で先の展開はほぼ読めてしまうのも難点であろう。以外なのはアンソニー・ホプキンスベネチオ・デル・トロが親子と言う事だ。イギリス出身のホプキンスとプエルトリコ出身のデル・トロでは「人種が違う」と突っ込みたかったが、映画はちゃんとその辺を心得ていて母親がラテン系の方と言う設定でフォローしていました。

 以下ネタばれ注意

 まぁ、物語は判りきった事なので注目すべき点は「狼男アメリカン」以来のリック・ベイカーの狼男メイクである。CGで何でも描ける時代にベイカーは、あえて昔ながらのアナログメイクを駆使して本作の狼男を作り出したらしい。狼男への変身シーンは基本的に「狼男アメリカン」と似ていて、手の指が変な角度に曲がり、足の甲が縦に伸びる、眼球が狼っぽく変化する。今回のポイントは「狼男アメリカン」では顔が狼の様に鼻から前に突き出たパターンであったが、本作はオリジナル版を作ったユニバーサル作品だけに、顔は人間型の丸顔に対して毛むくじゃらになるパターンである。本作には狼男以外にも狼男のルーツとなる奇怪な少年の薄気味悪いメイクも見所である。

 本作で最大の見せ場は警察に捕まった主人公が拷問の末、大勢の観衆の前での変身シーンは素晴らしい。通常、アナログメイクは暗がりや早いカット割りでメイクの粗を誤魔化してしまうが、本作は明るい室内で長いカット割りでじっくりと変身シーンを見せてくれる、この辺はリック・ベイカーの自信の表れであろう。続く、変身後の主人公がロンドンの街で大暴れは「ジュラシックパーク3」を監督したジョンストンだけに観客の見たい映像の連続に大満足である。

 本作の狼男のポイントは走るシーンにある。走り出しは2足で走り出すが、スピードが出てくると4足走行に変わる所が本作のポイントであろう。そして、身のこなしは過去の作品では考えられない位にスピーディーになっているのもポイントだ。

 本作は変身人間物ならではの主人公の苦悩や、主人公の兄の婚約者との恋愛エピソードや、主人公を追う刑事の活躍などを描きながら、最終的には狼男の原点と言うべき父と主人公の一騎打ちが見せ場だ。私も流石にそんな展開は予測していなかっただけにホプキンスVSデル・トロのウルフマン対決はエキサイトしてしまった。本作のメイクはちゃんと演じている俳優の顔から作り出した狼男メイクが秀逸であり、デル・トロ版も良いが、ホプキンス版は更に良い。更に多くの変身人間物での不満点は、変身シーンは丁寧に描かれるが人間に戻るシーンは割愛される事が多いが、本作は短いながら人間に戻るシーンが描かれているのに好感を持った。

 近年、ユニバーサル映画は「ヴァン・ヘルシング」の中でも狼男をフィーチャーしていたが、今回新たにユニバーサル映画の看板作品として打ち出した訳だが、これだけ様々なホラー作品が公開されている中では古風過ぎる存在であり、“狼男”と言う枠から抜けきれないのが残念であった。

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Last updated  2010.10.20 00:26:42
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