映画「彼が二度愛したS」@ヤクルトホール
主権はラジオ日本「イエスタディ・ポップス」、客入りは7割ほど。彼が二度愛したS 映画の話 ニューヨークの孤独な会計士ジョナサン(ユアン・マクレガー)は、ある日ハンサムな弁護士のワイアット(ヒュー・ジャックマン)と出会い、身分の高い人たちのためだけに存在する秘密クラブに誘われる。そこでジョナサンは女性たちとの情事にのめり込んでいくが、そんな中ミステリアスな美女(ミシェル・ウィリアムズ)と知り合い……。 映画の感想 とってもエロティックな作品で予備知識無しで見たらビックリ! 映画の導入部はとてもミステリアスで何が起こるのかワクワクして見ていると、「そんな話かよ!」と突っ込みを入れたくなるエロエロな男と女の秘密クラブの話になり、主人公のジョナサンが秘密クラブの女性たちと一夜限りの男女の関係を繰り返す描写がエロティックに描かれる。ジョナサンがワイアットと知り合いお互いの携帯電話を取り違えた事で強制的に秘密クラブの女性と会う設定なのだが、「アメリカの携帯電話って人の物と間違える位に携帯の種類って少ないのかなぁ?」と疑問を持ちながら見てしまう。 それにしても、この秘密クラブの客のキャスティングが豪華だ。「スピーシーズ」シリーズで主人公のシルを演じたナターシャ・ヘンストリッジ、シャーロット・ランプリング、マギー・Qなど、会員は仕事をバリバリとこなすキャリア・ウーマンで恋愛する暇が無いが体の関係だけを求める女性達で、会員同士の名前もプライベートも知り合う事は厳禁というルールである。 秘密クラブの女性達と肉欲に走るのがユアン・マクレガー演じるジョナサンなんだが、「スター・ウォーズ」ファンから見ると、この手の役をユアンが演じるのを見ると酷く違和感を持ってしまった。大体、ユアンがモテナイ男と言う設定に無理がある。この役だったら「リプリー」の頃のマット・デイモンあたりに演じて欲しかった。対するジョナサンを別世界に引きずり込むワイアット演じるヒュー・ジャックマンがいい!謎めいた男で危険な匂いと胡散臭い匂いをプンプン漂わせている。それに驚いた事にヒュー・ジャックマンが高身長と言う事に初めて気づいた。ネットで調べたら身長189cmだそうです、デカイ訳だ。 映画の話は主人公がSと言う女に入りあげた事により意外な方向に向かいだす。様々な媒体で「ヒッチコック的」みたいな事と評しているが、確かに謎のブロンド美女に惑わされる主人公の姿は「めまい」に通じるミステリアスなものであるが、私はどちらかと言うとSEX絡みの物語は「ブライアン・デ・パルマ的」であったり「ポール・バーホーヴェン的」である様に感じるが、彼らの作品ほど下世話では無く本作はクールな佇まいだ。後半の展開は先にも書いた「リプリー」のオリジナルとなる「太陽がいっぱい」を思い出してしまう。 かなりエロイ(特に前半)作品であるが、前半と後半で意表を突いた展開などなかなか楽しめた。これは出来れば先入観無しで見た方が楽しめる作品なのかも。試写会で子連れの観客がいたが、本作は大人のエロティック・サスペンスなのでくれぐれも子連れでの鑑賞は厳禁だ。 映画「彼が二度愛したS」関連商品 ヒュー・ジャックマン出演作ヒュー・ジャックマン/X-MEN:ファイナルディシジョン ユアン・マクレガー出演作 アレックス・ライダー / アレックス・ペティファー ミシェル・ウィリアムズ出演作【ワゴンセールEX】 ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション(DVD) ◆63%OFF!