映画「ヘアスプレー」@東京厚生年金会館
1日、新宿厚生年金会館大ホールにて「ヘアスプレー」を試写会にて鑑賞した。客入りは7~8割くらいで、小学生位から年配の方まで様々な年齢層の観客が集まった。ヘアスプレー DTSスペシャル★エディション(DVD) ◆20%OFF! 映画の話 おしゃれとダンスに夢中な女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)の夢は、人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」のダンサーになること。ある日、番組のオーディションが開催されると知ったトレーシーは、自分と同じく大柄な母親エドナ(ジョン・トラヴォルタ)の反対を押し切り、オーディションに参加する。 ジョン・ウォーターズの同名カルト作品をリメイクしたミュージカル映画、私はオリジナル版は未見です。監督は『ウェディング・プランナー』のアダム・シャンクマン。 時代は1962年のボルチモア。保身的なアメリカ社会を舞台に、人種差別やキューバ危機など時代背景をある程度予習しておくと楽しめると思う。 映画の感想 ややネタばれ。 これは面白い!オープニングのフィル・スペクター調の60年代アメリカン・ポップスの歌と踊りの幕開けから胸踊る展開で、映画を見ながらニヤニヤしっぱなしである。 丁度「グリース」に通じるミュージカルで、出演者も『グリース』のジョン・トラボルタが主人公の母親役を演じていて、太った巨体に女装という特殊メイクで、私の周りの大人の観客はトラボルタの一挙手一同にクスクス笑いっぱなしである。敵対する主人公のライバルの母親役には『グリース2』のミシェル・ファイファーで、すっかり年を食ってしまい時々研ナオコに見えてしまう。 この映画のいい所は、若い役者の歌とダンスもいいが、何と言ってもリアルタイムで「サタデーナイト・フィバー」「グリース」を見てきた者にとってトラボルタの歌とダンスが見れた事で、Lサイズの洋服店で踊るトラボルタを見ていたら涙が溢れてきた。きっとオールドファンはこのシーンで涙が出ると思う。そしてコミカルなクリストファー・ウォーケンと嫌味なミシェル・ファイファーなど皆自分の役どころを理解していて見ていて気持ちがいい。主人公のトレーシーを演じた新人のニッキー・ブロンスキーの体系からは想像もつかない切れの良いダンスと歌声も良かった。 映画は保身的な時代には避けて通れない黒人問題なんかも真正面から取り組んでいて好感を持ったし、太った人々を邪険にしないで愛情を持った姿勢も良い。 上映時間は116分。まったくそんな長さも感じさせない娯楽作で、最初から最後までワクワク感は途切れる事はなかった。エンドロールも楽しく帰る人が少なかったのも印象的だ、これは個人的に好きな作品だ、面白かった! 是非大きいスクリーンと音響設備の整った劇場での鑑賞をお勧めしたい作品である。 ちょっと野暮な話 映画の中の、白黒ブラウン管テレビがスィッチを入れると直ぐに画面が写っていたけど、昔のテレビはブラウン管に絵が写るまで相当時間が掛かっていた。 それからテレビ番組の中で、黒人がメインを勤める日の事をセリフでは“ニグロ・デー”と言っていたのに、日本語字幕は“ブラック・デー”となっていた、ちょっとその辺がちょっと気になった。 映画「ヘアスプレー」関連商品