2009.09.26

映画「私の中のあなた」@GyaO!

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カテゴリ:オンライン試写会
 Yahoo!動画と合併したGyaO!さんのオンライン試写会で鑑賞しました。

  
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 映画の話
 11歳のアナ(アビゲイル・ブレスリン)は、白血病を患う姉・ケイトに臓器を提供するドナーとして、遺伝子操作によって生まれたデザインベイビーだった。彼女は、輸血や骨髄移植など様々な犠牲を強いられてきたが、ケイトの病状は一進一退。両親は遂に腎臓移植を決意するが、アナはこれを拒み、弁護士を雇い訴訟を起こす。「自分の身体は自分で守りたい」と両親を訴えるアナ。ケイトを最優先に考え、アナに迫る母親(キャメロン・ディアス)、何も出来ない父親、非行に走る兄、そしてアナの協力がなければ死んでしまう姉。アナと家族の戦いが始まった――。

 映画の感想
 私の苦手な難病物であるが病気を綺麗事として描くのではなく、白血病患者特有の辛い描写も描いてある所に好感を持った。監督はこれまた私の苦手な「きみに読む物語」のニック・カサベテスであり、観る前は不安であったが中々悪くない。

 以下ネタばれ注意

 映画は姉ケイトのスペアパーツとして遺伝子操作で生まれた妹アナのモノローグで幕を開ける。私は原作を未読なので不明であるが、本作は登場人物それぞれのパートがあり、ケイトの病気に対して登場人物それぞれの視点がモノローグと共に語られる構成が興味深いが、モノローグを多様しすぎて映像での解釈が何点か割愛されているのが気になる。

 物語の時間軸も現在を軸としながら随所に回想が挿入される形をとりながら、登場人物の歩んだ道のりを炙り出す手法がとられている。

 映画は姉のスペアパーツとして人生を過ごしてきた妹アナが、自分の体を斬り刻む事に反旗をひるがえし、弁護士を雇い両親に対して訴訟を起こす事で物語が動き出す。弁護士事務所でアビゲイル・ブレスリン演じるアナが初対面の弁護士に対して、CMで観た彼の物真似をするシーンが出てくるが、その前のシーンでオリジナルのCMが描かれていない(編集でカットされたのかも?)ので無意味な演出である。

 本作の核となる登場人物は白血病患者の姉ケイト、その妹アナ、そして母親サラとなるわけであるが、私は母親サラにまったく共感出来なかった。娘の入院する病室内でアナが訴えた訴状を受け取るサラは一緒にいたアナを頭ごなしに怒りをぶつけるは、ケイトのいる病室内で医者と共に娘の死期をしゃべったりで無神経この上ない人物である。サラを演じるのはキャメロン・ディアスなのだが、彼女は基本的に表面的な演技しか出来なく大声でわめき散らすのが関の山である、何とも見苦しい演技には閉口してしまう。

 映画後半でも「ビーチに行きたい」と願う娘の心情を察して父親が無理に娘をビーチに連れ出すのだが、このシーンでもサラはダンナの無謀な行動に憤激して、病人の娘の目の前で大声でわめき散らす失態を犯す。何とも無神経な嫌なキャラクターである。このサラと言う人物は姉の為と称して妹の人間性を無視して無理強いをしてきた人物であり、うんざりとするキャメロンのオーバーアクトと共にエゴの塊のような人物像が私は共感出来なかった。

 映画はケイト闘病記を軸にしながら、ケイトの恋愛話も上手く描かれている。カサベテス監督の演出も緊張感で張り詰めた空気をちょっとした出来事でガス抜きをすることが上手い。ケイトのダンスパーティー用の衣装探しでイライラとした緊張を作った後に、ドレスアップしたケイトを上手く登場させたり、ビーチに出かけるギクシャクとした家族そろっての最後の外出の後に病院で出迎える医者の笑顔など緊張の糸を一瞬「パッと」緩める所が秀逸であり、カサベテス監督の緩急を付けた演出が本作の要なのだろう。

 映画の着地点も無難な幕引きであるが、難病物のジメジメとした演出でない所に好感を持った。しかし病気で家族を亡くした方には覚悟が必要な作品である事は確かである。

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Last updated  2010.02.22 13:13:04
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