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2016.12.18
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「川崎セブンスター」の漫才を見た。主宰の梅本誠さんは、専修大学のソーシャルビジネスアカデミー事務局で講師の手配、学生のお世話、対外交渉などのお仕事をされていた。現在は行政書士の仕事に変わられた。川崎市主催のかわさき起業家塾の受講生2名から「漫才をやりたい」と相談をうけた。「おおいにやりなさい」と応援したのが切っ掛けで30歳代と60歳代のコンビがスタート。川崎市のコミュニティカフェ「ココデ」がデビューの場だった。芸名が「ウッチーとマッキー」。これが結構うけた。自信がついた。その後、ウッチーが仕事の都合で卒業し、梅本さん自身が相方となり、「ウメッチとマッキー」で漫才をやりだした。

ソーシャルビジネスとは環境、貧困などの社会的問題をビジネスの手法を用いて持続的に解決する仕事で、ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行が典型例である。グラミン銀行は低利融資という方法で貧困層の自立を助けている。駅前でホームレス支援の雑誌を販売されているのをよく見かける。これもソーシャルビジネスといわれるものである。

といっても普通の人には「ソーシャルビジネスって何?」という感じだろう。これを学問的に、かつ実践的に教授してくれるのが、専修大学ビジネスアカデミーだ。受講生は定年真近、定年後の中高年の人が多い。問題意識が高く、人生はこれからと考えている人が主流だ。梅本さんは数年、さまざまな受講生に出会った。これが梅本さんの財産になり、「川崎セブンスター」の発展に役立つ。とにかく個性的、ある種の才能をもった人が多いのに気付く。歌謡、語り部、司会、踊り、フラダンス、これをまとめたらどうか。最初は二人の掛け合い漫才だった。漫才は1本10分、2本やっても20分。「1時間くらい」という注文が多い。漫才だけではとても足りない。高齢者介護施設、障がい者施設、デーサービス等の施設へ出かけて行き、レクレーションの時間が梅本さんたちの出番だ。小学校、生活保護施設。どんな施設かを下見してから、話を聞いて、演目を作る。

ボランティアなのだが、梅本さんの場合、ただのボランティアではない。ソーシャルビジネスの方法と発想が付け加わる。才能をもった人に声をかけていった。手品、歌謡ショー、フラダンスの名人が仲間に加わった。結婚式で司会の仕事をしてたプロも巻き込んだ。芸能集団「川崎セブンスター」の誕生だ。演芸場で落語以外のものを「いろもの」という。「川崎セブンスター」は徹底した「いろもの」集団だ。腹話術、ギター漫談をやる人も入ってきた。川崎市溝口で「のぐち寄席」というアマチュア寄席が年数回開催される。ここにも定期出演する。溝口は大山街道に沿った街で昔から文化レベルが高い人が流入する地域である。高津文化協会というNPO集団も活躍している。

公演回数は3年間で46回数えた。芸達者ばかりが集まったがマネジメント能力が不足していた。そこでプロボノの知恵者の能力を借りることを考えた。プロボノとは自分の才能、技量、技術を生かして、それを求める人に教え指導するボランティアで、これもソーシャルビジネスの一種である。人に教えることで自分の技量が上がるという一挙両得のねらいがある。3人のプロボノのアドバイスは「川崎セブンスター」の目標を与えてくれた。施設に関わる人々が幸せになれるかを真剣に考える、かつプロの訪問集団をめざす、というものだ。

人前で話す、芸を行う。これは簡単なことではない。練習に練習を重ねた上で実践を積み重ねるしかない。資金の問題も出てくる。病院、学校から謝礼金をもらうわけにはいかない。行政支援、企業支援を受けることも考えなければならない。施設の音響設備は貧弱だ。当面は自前の音響機器を持つことが目標だ。ソーシャルビジネスという事業から、とかく高いレベルのものを考えがちだ。自分の好きなこと、やりたいこと、かつてやっていたことをソーシャルビジネスの手法を用いることで拡大、深化をはかることができるということを梅本さんの「漫才」は教えてくれる。ソーシャルビジネスは関係書籍も出ているし、上記のアカデミーで学ぶのもいい。多くの事例が紹介されているが、事例その物を真似るのではなく、その事例を支える発想、アイデアが自分の仕事、やりたいことにどう利用できるか、を考えることが重要だ。

平成29年「のくち寄席」日程

2月4日(土)13時30分開場、14時開演 大山街道ふるさと館イベントホール(川崎市溝口3-13-3 電話044-813-4705)
木戸銭 800円(市内各所に配布されるチラシ持参の方は100円引き)
JR南武線、武蔵溝ノ口駅徒歩7分
東急田園都市線・大井町線溝の口駅徒歩7分

お断り 12月25日、1月1日の配信はお休みします。次回更新は、平成29年1月8日
の予定です。よい年をお迎えください。






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最終更新日  2016.12.18 13:29:39
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Re:「漫才」でソーシャルビジネス(12/18)   マッキ~ さん
色々お褒めを戴き、有難う御座います。
『川崎の地域の方々を、笑顔で元気にする。』事をモットーに活動しています。
この活動を通じて、施設の利用者さんは、勿論のこと、そこで働いておられる方々、利用者の家族の方々にも、喜んで戴けてるのを、発見しました。 皆さん、ご苦労が多いのでしょうね。 でも、お役に立てているのは、川崎セブンスタ~の歓びであり、誇りでもあります。これからも、応援して下さい。 宜しくお願いします。 (2017.02.05 23:58:05)

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