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しあわせ
最近じゃ蛇口をひねれば幸せが溢れてくる スイッチ一つで愛が生まれるって便利な世の中 僕のおじいちゃんの父さんの頃は幸せのために 汗掻いて涙して必死に走ってそれでも最期は運まかせだったんだって 愛なんて見つけるためにはそれ以上がんばらんとダメだったんだって 不便な世の中だったんだね でもなんでだろう おじいちゃんはそんな話しを自慢するんだ それであの頃はよかったって僕等をかわいそうな眼で見るんだ すごく幸せそうにその話しをするんだ だから僕もなんとなく思うんだ それが幸せなんじゃないかって 僕等が蛇口から溢れさせているものはただの作り物で 本物の幸せはおじいちゃん達しか知らないんじゃないかって そう思うと蛇口から出てくる幸せはまったく味気なくて スイッチを押したってそれが何なのかもわからなくなっていた 子供の頃からこんな思いになったことがなかったから 涙が出るまで気がつかなかったけどスゴク悲しかった もう僕は幸せになれないのかなっておじいちゃんに聞くと おじいちゃんは僕に 「気がつかなければ幸せに溺れて暮らせたのに馬鹿な子だ」 ってスゴク幸せそうに言った どうやったら愛を見つけれるって聞いたら 「後は必死に努力すればいいだけだよ」 ってまた幸せそうにおじいちゃんは言った お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.17 00:59:00
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