|
全て
| カテゴリ未分類
| 漢詩・漢文
| 生活を楽しむ
| 映画を楽しむ
| 食を楽しむ
| 住まい
| 学習・教育
| ゲームを楽しむ
| 音楽を楽しむ
| ケータイ
| インターネット
| 国漢文
カテゴリ:漢詩・漢文
送邵州判官往南(一作皇甫冉詩) 劉長卿
看君發原隰、駟牡志(一作去)皇皇。 始罷滄江令、還隨粉署郎。 海沂軍未息、河■(「六」のしたに「兄」。エン)歳仍荒。 征税人全少、榛蕪虜近亡。 新知行宋遠、相望隔淮長。 早晩裁書寄、銀鉤佇八行。 【韻字】皇・郎・荒・亡・長・行(平声、陽韻)。 【訓読文】 邵州判官の南のかたへ往くを送る。 君を看れば原隰を発し、駟牡志(一に「去」に作る)皇皇たり。 始めて罷む滄江の令、還つて随ふ粉署の郎。 海沂軍未だ息まず、河■(エン)歳仍ほ荒れたり。 征税人全く少に、榛蕪虜近く亡(に)げん。 新たに知りぬ宋に行くことの遠く、相望めども淮を隔つること長きを。 早晩書を裁ちて寄せよ、銀鉤八行を佇(ま)たん。 【注】 ○邵州判官 未詳。邵州(治所は邵陽県、すなわち今の湖南省邵陽市に在り)の刺史で、かつて判官を務めた者。 ○原隰 高原と低湿地。 ○駟牡 四頭だての馬車をひく雄馬。 ○皇皇 大きなようす。 ○粉署 尚書省。漢代に胡粉を壁に塗ったのでいう。 ○海沂 黄海と沂水のほとり。山東省と江蘇省の一部。 ○河■(エン) 黄河と■(エン)水のほとり。山東省西北部。 ○歳仍荒 その年、農作物がよく育たぬこと。凶作の年。 ○征税 租税をとりたてる。 ○榛蕪 草木茂り荒れ果てる。 ○虜 捕虜。 ○宋 河南省商邱県あたり。 ○裁 みごとな詩文を錦繍にたとえるので、詩文を仕上げるのを「裁」といったものか。 ○銀鉤 草書の筆勢がみごとなこと。 ○八行 律詩。 【訳】 邵州の刺史で、かつて判官をつとめていた友人が南方へ出掛けるのを見送った詩。 きょう君馬車に駒つなぎ、高原湿地あとにする。 滄江の令やめたのち、尚書の郎となられよう。 黄海あたりまだいくさ、山東あたり飢饉とか。 税をとるにも民離散、捕虜も林へにげかくる。 いまさらながら宋遠し、淮水なかを隔ており。 いずれ律詩を詠み贈れ、達筆の詩を待ち望む。 【参考】 送鄒判官赴河南(一作劉長卿詩) 皇甫冉 看君發原隰、四牡去皇皇。 始罷滄江吏、還隨粉署郎。 海沂軍未息、河畔歳仍荒。 征税人全少、榛蕪虜近亡。 所行知宋遠、相隔歎淮長。 早晩裁書寄、銀鉤佇八行。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[漢詩・漢文] カテゴリの最新記事
|