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カテゴリ:日記&稽古日誌
今日は、朝の6時まで五輪中継を見てしまった!
そう!見てたのではなく、見てしまったのだ! 何の競技かというと、 『女子棒高跳び』 最初は何気なくTVをつけたら、何気なくやってたから見てたんだけど、 見てるうちに完全に目が離せなくなった。 あれはすごかった! ルール的には、3回の試技でバーを跳べばいいんだけど、パスっていうのがあって、 例えば、4.5Mに挑戦して失敗したら、次にまた同じ高さに挑戦するか、 パスして次の高さに挑戦するか選べるわけ。 ただし、パスした場合は残りの試技回数が2回になるから、 その2回で失敗した高さよりも高いバーを跳ばなければならないって事になる。 どんな高さでも、クリアすれば試技回数は3回に戻るんだけど (もちろんクリアしていない高さに限るが) 失敗すれば、残りは1回… もちろんここでもパスは出来る。 それこそ究極の選択だが… で、昨日の競技では、まさにその究極の選択の部分があった。 最終的に、2強と呼ばれるロシアの2人の直接対決になった。 今年は2人で7回世界新記録を更新したらしい。 で、現在の世界記録は4.9M。 一人は確実に1回の試技でクリアしていく中、もう一人が4.7Mぐらいで初めての失敗! そこで失敗したほうはパス。 バーが4.75Mに上がり競技再開。 一人は2回目でクリア。 もう一人は失敗。 そこでこの選手が選んだのがなんとパス。 バーの高さは4.8Mだ。 世界記録より10cm低いだけ。 しかも、残された試技回数は1回のみ! しかもスタンドからは何万という観衆が見つめている。 オイラはこの選手の選択に正直びびったよ… こんな究極なプレッシャーありえない! しかも自分から選択をするなんて!! なんかルール的にいうと、2以上の選手が同じ高さで終わったとき 試技回数の差が順位の差になる、みたいなことがからんでるらしいんだけど そんなみみっちい問題じゃねぇだろ。ここまでくると。 彼女には『金』しか見えてないんだろ! 銀以下は全て同じってことさ。 完全に自分との戦いだよ! オイラはその心意気にもちろん乗りましたよ! そんな気持ちのいい人間久しぶりに見たからね! 目の前には4.8Mにセットされたバーと、何万という観衆。 もちろん割れんばかりの大声援! みんなわかってるんだよね… こういう瞬間てっ… 自分に何かを言い聞かせるように精神を集中させて、いざスタート! 徐々に加速をしていき、トップスピードに乗ったときボックスに棒を突き刺す! きれいにしなった棒は、その反動で彼女の身体を4.8M地点まで誘う… 「いけーっ!!」 オイラの思いよ届けーっ! と、TVの前で叫んだ次の瞬間… 「やったーっ!!」 と、声を荒げる実況の声と共に 全てのプレッシャーに打ち勝った者だけが見せる、 歓喜の表情の彼女の姿があった。 いやぁ、やっぱりリアルに勝る感動はないね! どんな映画も、どんなドラマも、リアルの感動前にかなわないだろう。 僕たちが携わっている『演劇』というのも、 現実にお客さんの前で生で行うリアルな世界である。 あの選手と同じ感動を与えることが出来る可能性がある 世界にいるのだからもっと精進しなければいかんと痛感しました。 ちなみに、棒高跳びのその後の結果は… 調べてちょーだい(笑) 今日はオチはなしです… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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