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2011年05月24日
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 5月20日午前7時、新しく民青同盟専従県委員長となった鈴木宏太委員長、党金沢地区の南章治副委員長ら6人で金沢市を出発。宿泊地の、岩手県遠野市にある党遠野市委員会に着いたのは午後6時前。11時間の移動時間でした。

 翌21日、釜石市に入り、一部損壊した地区委員会事務所で、ただ1人の常任活動家である深沢寿郎委員長が迎えてくれました。ここまでの移動中の風景は、「支援ありがとう」との看板が目立つくらいでしたが、党事務所を出て、釜石市の海側に面した商店街に入った瞬間、目を疑いました…がれきの山、山。

 大槌町に入ったときには言葉を失いました。360度見渡す限りのがれきの山…ものすごい匂いの中、原形を残すのみの町役場の前を歩き、表札が残ったままの家の門の手前に三輪車が埋もれている光景、全壊した家から家財品を収集している住民の方の光景に接し、胸のつまる思いでした。

 午後は、入居が始まったばかりの釜石市内の仮設住宅に行き、ご要望をお聞きする活動を、合流した石川県能登地区委員会の議員団とともに行いました。「避難所からここに入れたのは、私たちだけ。回りの人はどんな人たちかはわかりません」とのこと。地域のコミュニティーが壊されてしまったことが気がかりです。夏物の衣類や野菜がほしいとの要望が出されるとともに、驚いたのはお2人が日本共産党となんらかのつながりがある人だったことです。草の根での党づくりの大切さも実感しました。

その後、地区委員会1階に集められた救援物資の仕分けを行い、翌日の無料青空市に備えました。

 翌22日午前は、予定していた青空市が雨のため中止になり、解体予定になっている釜石市の雇用促進住宅に入居している被災者の方々への訪問行動に。「船が流され、先の見通しがたたない」との猟師のご家族に、「船も100%公費で」との党の立場を紹介すると「そうなるようにぜひ頑張ってほしい」と激励を受けました。

 午後には、大槌町の比較的高台にある住宅地へ。この地域の町営住宅は津波被害で住める状態でなく、町の多目的集会所を避難所にして40人ほどが生活していることもわかりました。「目の前まで津波が来た」と当日の恐ろしさを切々と語る方、「家が流された90歳近い兄がこの家に避難しています。姉は亡くなりました」と語る方…。「会社が被災し、仕事を失った。先が見えない。失業保険を受ける期間を伸ばし、金額も上乗せしてほしい…」との声に、国の政治の責任が問われていると感じました。

 わずかな期間の活動でしたが、一口に被災地といっても、実態や要望は一律ではなく、その地域地域、その人その方によって多種多様だというのが実感です。だからこそ現場から出されている声に国がしっかりこたえ、被災者に希望が見えるようにすること、ましてや上からの復興押し付けなどは言語道断であり、党の提言の立場が大事です。被災地の復興支援とともに、現地の党組織の再建に力をつくす必要があると強く感じました。





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最終更新日  2011年05月27日 16時34分48秒
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