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カテゴリ:電験_法規
APC UPS SURT10000XLJ3W Smart-UPS RT 10000 [6U] 3年保証 無停電装置(UPS) 【供給力と予備力】 問1 供給力 需要は一定でなく時々変化する。これに供給するため、電力を発電する必要がある。発電設備には、負荷曲線の各部分に応じた特性が要求される。供給力の種類として次のものがある。 (a)需要のピーク部分の供給力は、負荷変化に応じた急速な出力変化や頻繁な始動・停止に対応でき、調整池方式や揚水式の水力発電などが該当する。 (b)需要の中間部分を受け持つ供給力は、負荷変化に応じての出力調整に対応できることが必要であり、変圧運転方式の火力発電などがその一例である。 (c)需要のベース部分を受け持つ供給力は、長時間安定した継続運転が行え、高い利用率と他界経済性が望まれ、原子力発電、大容量の火力発電などが該当する。 問2 供給予備力 電力系統において、急激な需要増加や系統事故、発電支障事故などの需給状態にアンバランスが生じても安定に電力供給を行うため、適切な予備力を保有する必要がある。その種類、機能は、次のとおりである。 (a)待機予備力(コールドリザーブとも言う): 発電機の起動から全負荷を取るまでに数時間を要するため、需要の想定値に対する持続的増加など、相当の時間的余裕をもって予測し得るものに対応できる供給力である。停止待機中の火力発電所が該当し、起動後は長時間継続運転が可能な設備である。 (b)運転予備力(ホットリザーブとも言う): 即時又は10分程度以内の短時間で発電可能な供給力である。待機予備力が起動して負荷をとるまで継続して発電できる供給力として、天候の急変などによる需要の急増、そのほか、即時または短時間に系統の不足電力に対応できるものである。停止待機中のダム式水力発電所や火力発電所の部分負荷運転中の発電機の余力分などが該当する。 (c)瞬時予備力(スピニングリザーブとも言う): 電力系統の瞬時の周波数低下に対し、ただちに応動を開始して10秒程度以内に急速に出力を上昇させ、少なくとも運転予備力が発動されるまでの時間継続して自動発電可能な予備力である。万一の大電源脱落事故時などの周波数低下に瞬時に対応できるもので、ガバナフリー運転中の発電機のガバナフリー余力分が該当する。 【瞬時電圧低下】 問1 電力系統における瞬時電圧低下の現象 電力系統において雷などによって故障が発生した場合、事故を除去するまでのきわめて短時間の間、電圧が低下する。雷事故時は1線地絡故障となり、抵抗接地系では電圧低下は小幅であるが、直接接地系では大幅な電圧低下となる。2線および3線の地絡故障時の電圧低下は、1線地絡時に比べさらに大幅になる。 問2 瞬時電圧低下が発生した場合の対策 事務機器や生産設備の中には、電圧の変動に対して敏感な機器があり、瞬間的な電圧低下や停電において機能を停止する可能性がある。さらに、これらの設備は、生産設備の制御する装置である場合が多く、瞬時電圧低下により生産ラインの停止や生産活動に支障をきたし被害につながる。瞬時電圧低下の対策としては、電力系統側での対策と負荷側での対策とに分けて考えることができる。 『電力系統側の対策』 1.送電線の地中化 2.電源の分散配置 3.系統の分割 4.高抵抗接地系の採用 『需要家側の対策』 1.無停電電源装置(UPS,CVCF)の設置 2.遅延釈放方式のマグネットスイッチの採用 3.瞬間再点灯型水銀灯の採用 以上、です。 補足は、こちら、です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/07/21 02:32:55 PM
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