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カテゴリ:電験_二次_機械
エクササイズ界のカリスマ ■7日間ダイエットビリーズブートキャンプ■DVD4枚組■8888円■ 問1 以下は、三相かご型誘導電動機の特性に関する記述である。項目(1)~(5)について、正誤を判断し、誤りの場合はその理由を述べよ。 (1)電源電圧が一定であれば、最大トルクは二次抵抗及びすべりに関係なく一定である。また、最大トルクを生じる滑りは、二次抵抗に比例して大きくなる。 (2)L形等価回路では、一般にトルクは電源電圧及び二次巻線の抵抗に比例し、インピーダンスの2乗に反比例する式で表される。 (3)二次入力をP2、二次抵抗損をPc2、機械的出力をPo、滑りをsとすれば、P2:Pc2:Po=1:s:(1-s)の比例関係が成り立つ。 (4)定格周波数60(Hz)の電動機を周波数50(Hz)の電源で運転するとき、最大トルクをほぼ同じ値に保つためには、端子電圧を(60/50)倍に高くする必要がある。 (5)電源電圧が一定であるとき、周波数が低下するとギャップ磁束も比例して減少する。 【解答】 (1)正しい (2)誤りである (理由)一般にトルクは、電源電圧の2乗に比例し、滑りsに比例し、二次巻線の抵抗に反比例する式で表される。 (3)正しい (4)誤りである (理由)最大トルクは、電源電圧の2乗に比例し、周波数の2乗に反比例する。したがって、定格周波数60(Hz)の電動機を周波数50(Hz)の電源で運転するとき、最大トルクをほぼ同じ値に保つには、端子電圧を50/60倍に低くする必要がある。 (5)誤りである (理由)ギャップ磁束は、電源電圧に比例し、周波数に反比例する。したがって、電源電圧が一定であるとき、ギャップ磁束は周波数の低下に反比例して増加する。 問2 2種類の三相油入変圧器がある。一方の変圧器は定格容量が500(kVA)、無負荷損が1.28(kW)、定格負荷時の負荷損が7.35(kW)、短絡インピーダンスが定格容量基準で3(%)であり、他方の変圧器は、定格容量が300(kVA)、無負荷損が0.92(kW)、定格負荷時の負荷損が4.8(kW)、短絡インピーダンスが定格容量基準で4(%)である。また、定格運転時の熱平衡状態での最終温度上昇値はいずれの変圧器も50(K)である。 これらの変圧器について、次の問に答えよ。ただし、電圧及び周囲温度は一定とし、熱平衡状態では巻線と油の温度上昇値は同一とする。 (1)500(kVA)の変圧器2台を平衡運転して700(kW)、力率1の負荷をかけたとき、変圧器1台の全損失(kW)と、熱平衡状態に達したときの最終温度上昇値(K)を求めよ。 (2)500(kVA)及び300(kVA)の変圧器各1台を並行運転して700(kW)、力率1の負荷をかけたとき、各変圧器の負荷分担(kW)を求めよ。ただし、各変圧器のインピーダンス降下の位相差は無視するものとする。 (3)上記(2)の運転状態における各変圧器の全損失(kW)と、熱平衡状態に達したときの最終温度上昇値(K)を求めよ。 【解答】 (1)同一変圧器2台を並行運転するので、それぞれの変圧器が分担する電力は1/2ずつになる。題意から負荷電量kが700(kW)、力率1であるから、変圧器1台の分担電力P1は350(kW)となる。変圧器の鉄損Pi1は、負荷電力の大きさによらず常に一定である。一方、銅損Pc1は、負荷電力の2乗に比例する。したがって、この変圧器の定格容量をPn1とすれば、変圧器1台分の損失電力Pl1は、 Pl1=Pi1+(P1/Pn1)^2・Pc1 =1.28+(350/500)^2・7.35 =4.881(kW) となる。次に、この変圧器の定格負荷時の損失電力Pln1は、題意から、 Pln1=Pi1+Pc1=1.28+7.35=8.63(kW) 変圧器の最終温度上昇は、損失電力に比例するので、定格負荷時の最終温度上昇をΔT、並行運転時のっ最終温度上昇をΔT1とすれば、 ΔT1=(Pl1/Pln)・ΔT =(4.881/8.63)×50 ≒28.3(K) (2)変圧器の負荷分担は、変圧器の短絡インピーダンスの逆比となる。300(kVA)の変圧器の短絡インピーダンス%Z20を500(kVA)ベースに換算した値を%Z2とすれば、 %Z2=(500/300)×%Z20 =(500/300)×4=6.666(%) となる。よって、500(kVA)の変圧器および300(kVA)の変圧器がそれぞれ分担する負荷電力をP1’およびP2’とし、500(kVA)の変圧器の短絡インピーダンスを%Z1とすれば、 P1’=%Z2/(%Z1+%Z2)×P =6.666/(3+6.666)×700≒483(kW) P2’=%Z1/(%Z1+%Z2)×P =3/(3+6.666)×700≒217(kW) (もちろん、700-483=217、でも良いとは思いますが) (3)問(2)の運転状態における500(kVA)の変圧器および300(kVA)の変圧器のそれぞれの全損失をPl1’、Pl2’、300(kVA)の変圧器の定格容量をPn2、鉄損をPi2、銅損をPc2、熱平衡状態に達したときの変圧器の最終温度上昇値をそれぞれΔT1’、ΔT2’とすれば、 Pl1’=Pi1+(P1’/Pn1)^2×Pc1 =1.28+(483/500)^2×7.35=8.138(kW) Pl2’=Pi2+(P2’/Pn2)^2×Pc2 =0.92+(217/300)^2×4.8=3.431(kW) よって、 ΔT1’=(Pl1’/Pln1)・ΔT =(8.138/8.63)×50≒47.1(K) ΔT2’=(Pl2’/Pln2)・ΔT ={Pl2’/(Pi2+Pc2)}・ΔT ={3.431/(0.92+4.8)}×50≒30.0(K) 以上、です。 補足はこちら。 電子機械制御入門第2版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/10/18 10:44:17 AM
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