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テーマ:伊勢神宮へお参りに(318)
カテゴリ:伊勢松阪地方の情報
故郷の斎宮跡の記事を新聞で見つけました。 約30年前の学生時代 アルバイトで斎宮跡の発掘をした経験があります。 土の中から出てくる土器の不思議な魅力に感動した事を思い出します。 三重・斎宮跡:最古の平仮名「いろは歌」 土師器に墨書、出土
女人しのぶ「いろは歌」
三重県明和町の国史跡斎宮跡から「いろは歌」が墨書された土器片が出土したニュースを、十八日付朝刊で報じました。平仮名で書かれたいろは歌としては最古。平安時代後期、十一世紀末から十二世紀前半、女官が字の手習いに書いたと推測されています。 この四十七字の歌、誰がいつ、何のために作ったか、はっきりしていません。解釈もいろいろ。「散りぬるを」「常ならむ」「浅き夢」など諸行無常を感じさせる言葉から、仏教思想が背景にあるのは確かなようですが、暗号説も。 「いろはにほへと」から始まって「ちりぬるをわか」…と七字ずつに区切っていくと文末が「とかなくてしす」。「科(とが)なくて死す」つまり「罪がないのに死んだ」と読めるからで、江戸時代に作られた四十七士の浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」も、それを意識していたという説があります。 とはいえ土器片の流れるような筆跡からは、謎多い斎宮の女人の生活が、にわかに優雅に浮かび上がってくるかのよう。権勢を誇った白河院のころか、平清盛の時代にも重なります。字を書く機会がめっきり減った現代。筆跡から人をしのぶ心が、思い出されました。千年の時空を超えて。
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最終更新日
2012年01月22日 19時58分32秒
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