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がらくた小説館

呪怨

 許せない人間がいる。
 俺は『呪怨』の塊魂を持ったような人間だ。 
 
 まず俺が許せないのは
『一年振りに友達に会い、お前老けたな』て言うやつ。
 これ結構傷つく。

 それから『告白もしていないのに振られた感が否めない』時。
 これなんか悔しい。

『可愛いオカマに本気になったことがある』人。
 分からないではない。

『あまりにもモテナイので、外国人お見合いを真剣に考えたことがある』人。 
 どんまい

『先生のことをお母さん』と呼んだことがある人。
 たまにあるよね。

『車が好きだが免許を持っていない』人。
 教習所行けよ。

『占いは信じないがおみくじは買う』人。
 どっちなんだ!

『通話終了後に通話料金を見てちょっとへこむ』人。
 昼間の長電話はきつい。

『テレビゲームでマジ切れしたことがある』人。
 コントローラーを投げるな。壊れるから。

『金は無いが夢も無い』人。
 ニート。

『昔、自分には絵の才能があるのでは?と勘違いしたことがある』人。
 一度は思うだろう。

『不細工同士のカップルは応援したくなる』人。
 常識。

『新しいノートを買うと、始めだけ綺麗な字で書く』人。
 いずれ崩れる。

『親友が30人を超える』人。
 それはそれで凄い。

『弾けはしないが、とりあえずギターは持っている』人。
 悲しくなる。

『寝言で眠いと言った』友人。
 俺に何が出来るんだ。

 
 とにかく俺は『ゴキブリを平気な顔して殺せる』ような非常な心の持ち主なのだ。  







 


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