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「しろ」のディズニーシーに行った日だけ日記

「しろ」のディズニーシーに行った日だけ日記

おもに「東京ディズニーシー」に行った日だけ 綴られる日記風の文章です。
時には 夫婦2人でのんびり行く「TDR(東京ディズニーリゾート)紀行」になったりもします。

             ×    ×    ×    ×    ×

2004年3月から ディズニーシーに行った時の記録と記憶のために日記を書き始めました。

私は 夫ともうずいぶん長い間一緒に暮らしています。
毎日一緒に過ごしていれば 楽しいことばかりがあるわけではありません。考えなければならないことは日々 次々と生まれます。
でもここでは そんなことはなるべく忘れて舞浜の地で過ごしたことだけを綴っていけたらいいな と思います。

別サイトで以前公開していた2005年2月以前(2004年3月~2005年1月)の日記は こちら から。

(参考:「X」旧Twitter https://twitter.com/ssirro
June 8, 2025
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(…前日​から続く)

目が覚めると、室内は明るくなっていました。

時計を見ると時刻はまもなく6:00になろうかというところ。
きょうはパークにも出かけないし、朝食の予定時間までだってまだ三時間もあります。

…もうちょっとこのままベッドにいたいんだけど…

でもせっかく明るくなっているのだし。
室内から朝の小さなお庭を眺められるよう窓を開けておくことだけはしよう と思い、私はベッドから出てレースのカーテンを開けガラス扉の内鍵をはずして パティオとの間の大きな両開きの窓を開け放ちました。


と、きこえてきたのはとても元気な鳥の声。
(さすがホテルミラコスタの中でも一番「緑」に近い部屋ですね~)
この部屋からは姿は見えないけれど、鳥たちだけではなく ここで働く人たちももうとっくに活動を始めているんだろうなー

パーク内が見渡せる部屋に宿泊している時なら 開園前の早朝にしか見ることができない様々なできごとが気になってしまってこのあたりで私もベッドから飛び起きているところでしょうが、きょうの窓から見えるのは小さなお庭を囲んでいるあふれるような緑だけです。


うん。
やっぱりもうちょっとだけ休もう。
私は扉とカーテンを開け放したまま、ベッドに戻りました。




しばらく目を閉じてうとうとしていると、窓の方からヴェネツィアの運河の周りで流れているような音楽がものすごーく小さな音できこえるような気がなんとなーくしてきました。

んん? 幻聴?錯覚?それとも本当に音楽が流れ始めたの?

どうなんだろう?
ポルトパラディーゾサイドに宿泊している時の経験では確か、6:00になるとメディテレーニアンハーバー一帯にごく小さな音量でBGMが流れ始めるのだけれど、ヴェネツィアも同じなんだっけ?


あーでもない こーでもない と、そんなことをベッドの中で考えているうちに時刻は6:30を過ぎて、上の階や廊下からは かすかではありましたが「確かにゲストがいる」という気配や物音が感じられるようになってきました。
ハッピーエントリーを利用する皆さんはそろそろ起き出してお部屋を出る準備を整えているころでしょうし、朝食のルームサービスだって始まる時間ですものね。

――よーし 私ももう起きちゃおう。

そう決意した私はベッドから離れ 両隣のお部屋のパティオに誰もいないことを確認して、パジャマのまま外へ出ました。
そして柵から思い切り身をのり出して、お庭の面している通路、藤棚下の通路を 左 右 と覗いてみました。



見渡す限り誰もいない。
…そりゃそうでしょう まだ7時にもなってないんだし。
(テルメヴェネツィアのキャストさんだって出勤前でしょうよ。)

いやあこのエリア、本当に静かなのね~…

よ~く耳を澄ますと確かにごくごく小さな音量のBGMが流れているようでしたが、それもこの何とも言えない静けさをおびやかすようなものでもありませんでした。
私はしばらくの間「今までのホテルミラコスタ宿泊時の朝には体験したことのない奇妙な静寂」の中に身を置いて、その後 室内へ戻って身支度を始めました。



「幻聴か?」と勘違いするほど小さな音だったパーク内ヴェネツィア地区のBGMも 7:00を過ぎる頃にはぐんとヴォリュームが上がりました。

パーク内からの音が殆どきこえなかった時には この部屋の窓辺から眺める景色はまるで「都会から離れた緑の中の隠れ家ホテル」のようだったのに、音楽がよくきこえるようになったら途端に「東京ディズニーシーのパークの一部であるホテルミラコスタ」になってしまうから不思議なものです。


7:30近くなってくると、窓の外からは小さなお子さんたちのはしゃぐ声やパティオへ出る扉を開け閉めする音、椅子を動かす音なども聞こえるようになってきました。
近隣のお部屋の皆さんもいよいよ本格的にお目覚めのようですね~

7:30を過ぎた頃には、今度はパーク内のアメリカンウォーターフロントの方向から何やらアラーム音が聞こえてくるようになりました。
それに続いて 何かキャストさん達の間で拡声器を通して連絡をとりあっているような アナウンスのような声も頻繁にきこえてくるようになってきました。

7:50くらいには夫も起き出してきてバスルームへ向かう前に まずは とパティオに出て行きましたが、
「あれれ? 雨が降ってる。」



ほんとだ。
よく見るとパティオの石畳も雨に濡れて色が変わっていました。


その後 夫の身支度が整ったところで、両開きの窓をしっかり閉じて内鍵をかけ、私達は部屋を出て朝食のためにオチェーアノへと向かいました。

まもなく今日のパークが開園時刻を迎えようとする 8:45前頃のことでした。





おなじみ「オチェーアノ」はディズニーホテル内のレストランで私達が一番よく足を運ぶお店ですけれど、朝食時間帯にお邪魔することは滅多になくて おそらく今回が二回目の利用になると思います。

今回も初めは「朝はゆっくり過ごしてチェックアウト後の昼食時間帯にどこかのレストランでランチコースでも」という いつもと変わり映えのしない予定を立てていたのですが、「せっかくパラッツォパティオルームという初めての客室に泊まるのだから 今までと同じパターンではつまらない」と急に思いついてしまって、急遽こちらのお店のブッフェ朝食にお邪魔することに変更したのです。 


で、お店に行ってみると、この時間はちょうどパークの開園時刻と重なるせいかウェイティングエリアにもゲストの姿は一組もなく空いていて、とても落ち着いた様子でした。
大きな窓からは 一般開園時刻を5分ほど過ぎてゲストが続々とピアッツァトポリーノにやってきているのが見えました。



さきほどまで降っていた雨はあがったようです。
良かったですね。



さて。
ウェイティングエリアでゆっくり外を眺める間もなく、私達はすぐにパールのお部屋のテーブルに案内していただけて、さっそく朝食を始めることとなりました。

オチェーアノの朝食ブッフェはお隣ベッラヴィスタラウンジと違って和食コーナーがあるので、夫はまずはカウンターから山盛りのサラダとご飯とお味噌汁、とろろや煮物や卵焼きやしらすおろし、たらこやお漬物や海苔などたくさんのおかずを取ってきて「和定食」を作ったようです。



朝はなかなかエンジンがかからない私の方は 一巡目にジュースやフルーツやヨーグルトやお野菜をいただいてから 二巡目に軽く和食をいただきました。

それから、同じタイミングで夫も私も洋食へ突入。



夫の方は温かいお料理のコーナーからパンケーキも取ってきたようです。


(ヨーグルトやシリアルのトッピング用に置いてあったベリーソースやフルーツ、チョコやナッツを自分でいただいてきて加えていたようです。)

私の食後のデザートはパンナコッタにキウイソースとベリーソースをかけて。


(茶色いのはバナナのキャラメリゼです。)


いろいろなコーナーからいろいろな物を取ってきて 好きなように組み合わせていただけて、とても楽しい朝食ブッフェになりました。

昼食や夕食の時間帯と違ってオチェーアノの朝食ブッフェには季節ごとのテーマやイベント性はありませんけれど、様々な内容のお料理を食べられるのがとても良いです。
また機会があったら来てみてもいいな と思いましたよ。



朝食を終えて、部屋に戻ったのは10:20頃でした。

チェックアウトの時間まで残りの時間はあとわずか、この素敵なお部屋で過ごすことができるのもあと1時間半ちょっとです。



私達は大きな窓をいっぱいに開け放したまま、荷造りをして。

そのあとは、記念写真を撮影したり このお部屋ならではの風景をカメラに収めてまわったり…




(お庭の木々の間からはヴェネツィアサイドのテラスルームが見えました)


(この時間のプールサイドでは キャストさんがメンテナンス作業をしていらっしゃいましたよ)




室内をざっと片付けて部屋を出る準備をし終えてからは、チェックアウトの時間になるまで全開にした窓辺のデスクやパティオの椅子でコーヒーを飲んで過ごしました。



いやあ、ほんとうに期待していた以上のお部屋でした。

室内にいながらにしてこれほどたくさんの緑が目に入ってくるお部屋は、ホテルミラコスタ広しといえども他にはないでしょう。
緑を眺めることは人間の心にとっても身体にとっても良い効果がある というのを今回はまさに実感したように思います。

同じタイプのお部屋にまた宿泊したい と口にしてみたところで、ホテルミラコスタの場合その希望を叶えるのは皆さんご存じのようにさまざまな点で難しいことですけれど、「ご縁があればまたぜひ」と思わずにはいられないくらいの素晴らしい客室でしたよ。
出会いに感謝です。






室内のテレビ画面でチェックアウトの手続きを済ませ 12:00少し前に部屋を出た私達は、ロビーにいらしたベルサービスキャストさんに声をかけて短時間だけ荷物を預かっていただくことにして、ミッキランジェロギフトに行きました。


その後、ロビーを離れてふたりで一緒に駐車場へ。
きょうはこのあと少し用事もあるので、このままホテルを出て帰りに向かいます。



さよならホテルミラコスタ。
これから迎える暑い「夏」の季節は年齢の高い私達にとっては休眠期間になるので、しばらくの間はこの景色ともご無沙汰になるかもしれません。





駐車場から車を出して、ホテルの正面玄関車寄せで荷物を積み込んでいただいて、丘の上のホテルをあとにしたのは13:00前頃でした。

前回宿泊した時は期せずしてふたりきりでのひっそりとした出発になりましたけれど、きょうは明るく元気で溌溂としたまるで昼間の太陽のように笑顔輝くドアサービスキャストさん二人組に見送られ、梅雨時にもかかわらず晴れやかな出発となりました。


一泊二日の のんびりテーマパーク&ホテル。
こんなふうに舞浜で過ごすのもまた いまの私達には合っているのかもしれないね~


あれやこれやと悩み深い日常生活から少しの間だけ離れて ゆったりと過ごすことができた楽しい週末でした。




(おわり)

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。

利用なさってみてください。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇





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Last updated  July 2, 2025 03:02:11 PM
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