ようやくのんびり クリスマス。( ~ディズニー・クリスマス・ライナー と ベッラヴィスタ・ラウンジ など)
(…前日から続く)まだ目覚まし時計も鳴らぬ前の5:50頃。目が覚めてしまった私の目に入ってきたのは窓の向こうのパークの空、グレーがかった紺色の空でした。起き上がって窓の外を覗くと、誰もいない日の出前のパーク内では街灯が点いたまま。それでも、ピアッツアトポリーノを囲むホテルミラコスタには照明が明るく灯る窓がちらほらあり、廊下の方では人が行く気配も感じられ。…そろそろパークへお出かけする方もいらっしゃるんだなあ… 私だって昨日はこの時間にはもう起きて仕度もし終わっていたものねえ… なーんてぼんやり思いながら、私は再び目を閉じて眠りに落ちました。次に目が覚めたのは6:30を過ぎた頃。日の出かな? なんか明るい窓辺に寄るとパーク内はずいぶん明るくなっていて 夜間照明も既に消灯。朝陽はまだ昇ってきてはいないようでしたが、もう間もなく といった感じ。…もう起きちゃおうかな 目覚まし鳴る前だけど…テレビモニターで確認できるホテルからのご案内によると 今日のディズニーシーのパーク開園時刻は昨日と同じ8:30、ハッピーエントリーは8:15開始だそうです。でもね。ハッピーエントリーの始まる5分前くらいになると 部屋の窓の真ん前に広がるパーク内ピアッツァトポリーノで「ちょっと楽しいことが起こる」ということを 私は知っているのです。なので、できれば8:00になる前には支度を整えて 窓辺に落ち着きたいところです。(開園風景も眺めたいですしね~)と なれば、やっぱりそろそろベッドから出た方がいいよねえ。どうしようかなあ…などと温かいお布団の中で逡巡している間にも 窓の外はどんどん明るくなっていきます。ようやく決心がついてベッドから出るころには朝陽も顔を出したようで プロメテウス火山のてっぺんは陽の光に照らされてオレンジ色に染まり始めていました。7:00になると、パーク内にはBGMが流れ始めました。この時期にしか聴くことができない厳かなクリスマス音楽です。本当に細ーくしか開けることのできない窓の隙間から流れ込んでくるその音を聞き逃さないように、私は小さなティーテーブルを窓辺に寄せてひとりでお茶を飲み、身支度をすることにしました。7:30を過ぎると、部屋の中では時間差をつけてセットしてあった目覚まし時計やアラームが次々と鳴り出して夫が起床。バスルームへ向かっていきました。そして、その夫が概ね身支度を済ませて窓辺にやってくるころには、窓の外では大きな変化がありました。あと10分ちょっとでハッピーエントリー開始時刻になるという8:00数分過ぎ頃。特徴あるエンブレム付きのえんじ色のジャケットを身に着けたキャストさんが数名出ていらしたのです。これは いよいよか?…と思って広場を注視していると。ミラコスタ通りの中からキャラクター達が元気に飛び出してきました。時刻は8:12くらい。エントランスの入園ゲート前で開園を待つゲストに一通り挨拶をした後、お出迎えグリーティングをするためにピアッツアトポリーノににやって来たのですね。5月の宿泊時にも見た光景です。キャラクター達はしばらくの間は広場に散らばって それぞれ違う方向のホテルミラコスタの窓に向かって盛んに手を振ってくれていました。その後 8:15ちょっと前には全員が集まってきて一列に並び。ポーズも決めて いよいよハッピーエントリー開始時刻です。ハッピーエントリー開始から1分ほどが経つとピアッツアトポリーノには一番最初のゲストがゆっくり歩いて到着。(朝一番に入っていらっしゃる皆さんは今朝はお行儀が良い方ばかりでした。急ぎ足で駆け込んでくる方はひとりもいらっしゃいませんでしたよ。)キャラクター達の周りには緩やかにゲストの輪ができていきました。(余談ですが、たまたまだと思いますけれどこの日はミッキーだけがハッピーエントリー開始後数分でどこかへ行ってしまい 広場からいなくなってしまいました。何か急用でもあったのかしらん??)ハッピーエントリーゲストとのゆったりした交流を10分近く繰り広げた後、キャラクター達は今度は一般ゲストお出迎えに向かうため広場から退場。入れ替わるようにして8:28頃 ピアッツアトポリーノ正面水際にはディズニーシーマリタイムバンドがやってきました。そして8:30。東京ディズニーシーは一般開園時刻になり、1分後にはピアッツアトポリーノには多数のゲストが流れ込んできて パークはあっという間に「いつものディズニーシー」の姿になっていきました。開園風景を上階の窓から眺めた後、私はカメラを手に部屋を出てエレベーターホールへと向かいました。今はきっと館内パブリックスペースが一番空いている時間帯だろうから、ホテルミラコスタの落ち着いた様子を眺めることができるんじゃないか と思ったからです。中央の吹き抜けのある回廊に出てみると、眼下にはクリスマスツリーのあるロビー。(8:38頃。)エレベーターで2階に下りると、やはりパーク開園から間もないこの時間は宿泊者の皆さんもそれぞれいろいろとお忙しいのか ロビーも人が少なくて静かです。もう何度も撮影したでしょ! と言われてしまうかもしれませんが、朝の光降り注ぐロビーに立つクリスマスツリーの姿は美しいので やっぱり撮ってしまう。この景色が見られるのも一年で今だけですものね。館内をしばらくお散歩した後は部屋に戻って、ミッキランジェロギフトで購入した物や部屋に備え付けのコーヒーなどで軽く朝食をとりました。お部屋に置いてあるコーヒーのセットは 今年の春あたりからでしょうか フリーズドライのインスタントコーヒーから簡易ドリップ方式の物に切り替わっているので、以前より美味しくいただけるようになりました。お部屋にはこの他 緑茶(粉茶)も備え付けられていますが、あとは紅茶やハーブティーのティーバッグなども置いていただければ嬉しく思う方が増えるんじゃないでしょうかね~そのあとは荷物を片付け お部屋の中を整えて、ふたりで記念写真を撮影するなどして過ごしました。11:30が過ぎる頃にはテレビモニターのリモコンを操作して荷物預かりの手配をし、明細を確認してエクスプレスチェックアウトの手続きもすぐにできるように万全に支度をして 水上グリーティングの開始を待ちました。と、パーク内から「11:45のディズニー・クリスマス・グリーティングはシステム調整のため中止」とのアナウンスがきこえてきました。あらあら… と思いましたけれど、ご挨拶だけはする(ごく短いご挨拶バージョンになる)とのお知らせも同時にあったので そのまま待っていると。11:45になって水上に出てきた大きな船にはいつものようにサンタクロースとキャラクター達の姿があったようでしたが…どうやらドナルドだけが今日この回は欠席のようでした。メンバーが足りないので通常のパフォーマンスができなくて「システム調整」、短縮バージョンになったということなんでしょうかね~(今朝のウェルカムグリーティングでもミッキーがすぐいなくなってしまったし… 偶然かな?と思いましたが、大人なので真相を追及するのはこのあたりでとどめておこうと思います。)身をのり出すようにしてゲストに向かって目いっぱい手を振るキャラクター達をのせた大きな船は ハーバーの水際をゆっくりと一周して 最後は中央寄りに航路をとって4~5分で去っていきました。船影が消えた後、私達は部屋を出ました。水上グリーティングが完全版で行われていたとしたら最後までみてしまった場合はチェックアウト期限ギリギリになってしまうところでしたが、短縮版になったおかげで少々の余裕ができて慌てずに済みました。それからはいったんホテルミラコスタを出て、PS(プライオリティシーティング)をお願いしてある昼食までの間 ディズニーランドホテルのクリスマスツリーを見に行くことにしました。アンバサダーホテルのクリスマスデコレーションは一昨日見ることができたけれど、ディズニーランドホテルのはまだ見ていないものね。パーク側の入口が入館制限してないと良いんだけど。リゾートラインのディズニーシーステーションで一日フリーきっぷを購入し、改札を入ったのは12:15くらい。すぐにやってきたリゾートラインに乗り込むと …なんだこれ?かわいいじゃないの。期間限定で運行中のディズニー・クリスマス・ライナーでした。道理で混雑しているわけだ。車内の扉や座席の横にはそれぞれキャラクターの姿なども見つけられましたけれど、非常に混雑していたので写真撮影はできず。公式サイトを確認すると今日はこのあともまだちょっと運行しているようだったので、あとで撮影にチャレンジしてみよう と考え、私達は予定通りディズニーランドステーションで下車しました。ディズニーランドホテルのパーク側玄関にはこの時間(12:30頃)はキャストさんの姿もなく、自由に入退館できる状態でした。ホテルに足を踏み入れると、左手に見えるレストランカンナの前にはクリスマスツリーが立っていました。階段を上った3階ロビーには 例年通りのクリスマスツリーが。こちらのホテルのクリスマスデコレーションは ホテルの屋根の上から毎日たっぷり魔法の粉をふりかけてくれているという「ティンカーベル」が隠れているのが特徴的です。ホテル内のショップ「ディズニー・マーカンタイル」の入り口前にもクリスマスツリーが立っていました。ホテルを出てからはディズニーランドステーションに行って通常のリゾートライナーに乗車。お隣のベイサイドステーションで一度下車してスーベニアメダルをチェックした後、やってきたディズニー・クリスマス・ライナーに乗り込みました。今度は先ほどよりも車両内が空いていたので、ちょっとずつ写真を撮って回ることができました。床がアーガイル模様になっているんですよー座席の横にはクリスマスツリーのイラストの他、キャラクター達の姿も。この↓グーフィーは本来の姿よりもかなり可愛らしい感じです。窓にはリースの他、クリスマスのロゴも。ガーランド、クリスマスツリー、リースにお菓子やプレゼント。大人も子供も みんなの大好きなクリスマスが詰まったリゾートライナーでした。リゾート内を二周ほどしてディズニーシーステーションで下車し、ホテルミラコスタ館内に戻ったのは13:50くらい。すぐにベッラヴィスタラウンジへ行き、名前を告げて テーブルまで案内していただきました。こちらのお店でも、現在はヴーヴクリコをおすすめ中とのこと。せっかくのおすすめですが、夫はこのあと運転があるので飲めませんから 申し訳ないので(?)私だけヴーヴクリコをグラスでいただくことにしましたよ!お料理の方は、ポーク大好き夫はメインに米沢豚のあるベッラヴィスタラウンジ・ランチコースを。私は“ディズニー・クリスマス”ランチコースをメインをお魚にしてお願いすることにしました。(シャンパンいただいていたら窓の外ではクリスマスグリーティングが始まりました。今回は午前中の回とは違い 無事に通常版で行われていたようでした。ドナルド ちゃーんといましたよ!)それでは、お料理の記録を簡単に。まずは「”ディズニー・クリスマス”ランチコース」から。前菜は美しいクリスマスカラーのサラダ。アオリイカ、アンディーブ、炙った鮪のマリネの入ったサラダです。他に使われているお野菜は芽キャベツや各種大根など。ソースは赤いのがビーツ、水玉状のグリーンは春菊、白いのが西洋わさび。トリュフ塩とライムのすりおろしも添えてあり、私は全部合わせていただいてしまいました。いつものことながら、この最初の一皿だけで「ごちそうさま!」と言ってしまいそうな、見目麗しく食べても美味しい 味と香りが爽やかなベッラヴィスタラウンジらしい前菜でした。二皿目は今回はリゾット。主な具材は鴨肉とカルチョフィ。(カルチョフィとはアーティチョークのことだそうです。)上の紫色のお野菜はトレヴィ―ゾというチコリの仲間。焦がしバターと醤油のソースで仕上げてあるとのことでした。メインはお魚料理、真鯛とつぶ貝のインパデッラです。真鯛は、表面パリッパリ 中はふっくら で本当に美味しかった。(いつも美味しいんですけれどね~)添えられているお野菜はグリーンオリーブの他、蕪、ラディッシュ、ミニ青梗菜など。魚介類やお野菜が気持ちよさそうに浸かっているのはアドリア海沿岸地方の郷土料理「ブロデッド」風の魚介だしスープ。通常はトマトを加えて煮込むそうですが、こちらはサフラン風味仕上げでした。一滴残らずいただきました。デザートプレートにはリルリンリンが登場。左の小さな可愛いお友達が並んでる乗ってる「そり」のようなのがレアチーズムース。右のリルリンリンの手前は苺ミルクのジェラート、雪玉を模っているのでしょうか。ロゴの周りの水玉ソースは、赤いのがすぐり、グリーンは青りんごとのことでした。雪遊びをしているリルリンリン といったところかな?夫の方のコースも料理名だけ簡単に記しておきます。前菜。「チキンのマスタード風味 キノコのヴェルッタータ」パスタ。「リングイネ シーフード ドライトマト」メインはお肉。「米澤豚一番育ちのスカロピーネ ポワローとポテトのサルタート」デザート。「ラズベリーヴァシュラン バニラジェラート」このデザートは相当美味しかったらしいですが、私はお皿のこのロゴ↓がうらやましかったです。食事を終える頃には15:30を過ぎ、陽も大きく傾いて、ベッラヴィスタラウンジの店内にはシェード越しの光が差し込んで山吹色に染まっていました。入り口脇にあるクリスマスツリーの写真を撮らせていただいて、お店を出たのは16:00少し前ごろでした。今年はこのあと舞浜を訪れる予定もないので、私達の東京ディズニーリゾートでのクリスマスもこれで終わり。何かと忙しくクリスマスイベントにそんなに注力できない今年の私達ですが、最後をしめくくったのがここベッラヴィスタラウンジでの昼食だったので なんだか例年通りの心持ちに戻れて「穏やかで楽しいクリスマス」を取り戻せたような気がします。昨日はずいぶん忙しい一日だったけど、きょうは自分たちのペースでゆったり過ごすことができて良かったです。これで血圧も平常値に戻りそうです。(冗談です。)ありがとうございました。ベルデスクに立ち寄って預けた荷物を車寄せに回してくださるようにお願いし、駐車場から車を出したのは16:00過ぎ頃でした。正面玄関で荷物を積み込んでいただいて舞浜を発つ頃には、日没迫る舞浜は既に夕景になっていました。大好きだけれど人出の多いシーズン「クリスマス」を舞浜で思い通りに過ごしたいと考えると、何度かちょこちょこと足を運ぶか、あるいは宿泊地を確保してゆったりした滞在計画を立てるか の二択になってしまっている最近の私達。どちらを選んでも、計画→手配→実行 までには膨大な時間と手間がかかります。「舞浜を訪れること(その準備も含めて)」に費やす時間が少しずつ少しずつ減っていって、もう気にも留めないくらい少なくなった時に私達はこの場所から離れるのでしょうけれど、毎年この時期 確実に「幸せなクリスマス」を感じさせてくれる貴重なこの場所からは やはり離れがたいというのが正直な気持ちです。いつまでこんな平和な心持でのんびりした舞浜クリスマスを続けられるのかわかりませんけれど、 とりあえず来年のクリスマスも一度はパークに足を運べるといいなあ……そう思いながら 大きな夕陽をしみじみ眺めた帰り道でした。(おわり)* ベッラヴィスタラウンジ の ベッラヴィスタラウンジ・ランチコース 本日のメニュー *・チキンのマスタード風味 キノコのヴェルッタータ・リングイネ シーフード ドライトマト・真鯛とツブ貝のインパデッラ サフラン香るブロデット グリーンオリーヴ または 米澤豚一番育ちのスカロピーネ ポワローとポテトのサルタート・ラズベリーヴァシュラン バニラジェラート・コーヒー または 紅茶 ・・・・・・2024年11月8日~12月19日(5200)** ベッラヴィスタラウンジ の ”ディズニー・クリスマス” ランチコース **・マグロのマリネ アオリイカとアンディーヴのインサラータ ライムヴィネグレット トリュフ風味・リゾット 鴨 カルチョフィ・真鯛とツブ貝のインパデッラ サフラン香るブロデット グリーンオリーヴ または 牛フィレ肉のビステッカ 百合根のピュレ 根菜とグレモラータ・レアチーズムース ストロベリーとミルクのジェラート・コーヒー または 紅茶 ・・・・・・2024年11月8日~12月19日(6700)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇