ツイスト玉の創り方、きれいな巻き方。
なんて、そもそも自分が知りたいぐらいですよ……。(^_^;)
解説する人がこんなんで大丈夫かなー。
でも一応、わたしが知っている知識を、ここで公開したいと思います。
やはりツイスト棒もガラスですので、ガラスの性質をよく知っていると、上手くいきやすいのです。
なお、ツイスト棒を引くコツは、前回の講座をご覧下さい。
ガラスの性質とは。
1・熱されると、表面張力で丸くなろうとする。
2・丸くなろうとすると、一箇所に集中する。
3・隣接するガラスは、ひとつになろうとする。
ツイスト棒は、炎の少し後ろ側の位置でやわらかくし、少しずつ巻いていきます。
まずはこの位置で、少し棒を温め、少し先端に火が点き始めたなと思ったら、穴の端っこから巻き始めます。
この位置でなければ、他の部分まで温まってしまい、上手くいかないことが多かったりします。
ガラス棒を巻く位置と同様ですが、ツイスト棒は細いので、すぐにやわらかくなってしまいます。
なので、普通のガラス棒よりも炎から離して作業しましょう。
ツイスト棒は慌てて巻いてはいけません。
棒が熔けるこのスピードは、かなりゆっくりです。(^_^;)
わたしみたいな短気な方には、堪えるかもしれません……。
かなりゆっくりということは、逆に言いますと、ここであまり棒を熔かしてはいけないのです。
むしろ、下地玉全てを巻き終えるまでは、滑らかにせず、ツイスト棒の状態を保っておく必要もあるほどです。
なんというか『棒が下地玉にそのまま、乗っかっている状態』です。
何故なのかは、この後説明します。
理想のツイスト棒の巻き方は、下地玉をツイスト棒で、隙間なく上手く包む。
そんな感じです。
実際は、こんなきれいにはいかないかもしれませんが、特に穴付近まで、しっかりと巻きましょう!
これが理想です。
ちなみに、左側からでも、右側からでも、どちらから巻いても構いません。
但し、棒の先端が丸くなりやすいので注意!
最初に細くしておくのも手です。
穴付近のツイスト棒が、離型剤付きシャフトにくっつかないよう注意しましょう!
後でバリになってしまいかねません。^^;
さて、ツイスト棒を巻き終えました。
と、ここで安心してはいけません!
次の大事な作業が待っています。
そのままの状態で熱しても、上のような状態だと、上手くいかないこともあります。
ここで、ガラスの性質は。
1・熱されると、表面張力で丸くなろうとする。
2・丸くなろうとすると、一箇所に集中する。
3・隣接するガラスは、ひとつになろうとする。
このとき、このガラスの性質が曲者になることも。
ガラスは、熱されて丸くなろうとそると、一箇所に集中するのです。
でも、ガラスが何箇所もあれば、それぞればらばらの状態で、まとまろうとするので、それをそのままにしておくと、棒と棒の間に、隙間が出来てしまったりします。
これは、ツイスト棒だけではなく、他のパーツ、パーツを隙間なく埋める花とんぼ玉など、全てに言えることです。
また、穴付近まで棒を巻かないと、その分が足りなくなり、下地玉が見えてしまうことがよくあります。^^;
このとき大活躍するのが、何と言っても巨大ピンセット!!
ウチのツイスト玉は、ピンセットなしでは出来ないとも言えるほどです。(^^ゞ
実は、ピンセットは、先端だけ使うのではありません。
ピンセットの、中心に近い部分もフルに使います。
ツイスト棒を、図のようにピンセットで挟み、間隔を修正します。
このとき、様子を見ながらやってください。
あまりギューッとやってはいけません。
また、下地玉まで挟んではいけません。
挟むのは表面のツイスト棒だけ!
下地玉を動かさず『ツイスト棒だけを移動する』というような感じです。
上図の、断面図です。
ピンセットをフルに使い、例えば隙間があったりする場所をくっつけたり。
上からちょっと押したりして、それぞれ圧力をかけます。
但し、弱い力で少しずつ!
なぜ、巻き終えるまで熔かさず、棒の状態を保つかというと、修正しやすいからです。
ガラスは、ひとつになる前、離れている限りは、それだけ移動できますからね。(^。^)
そうしながら、少しずつ、コテかパレットナイフで全体に圧力をかけ、表面を滑らかにして、様子を見ます。
また、穴付近はこのときにも気を使い、パレットナイフで、穴付近に掛かる棒を穴に向かって押し込みます。
いずれも、少しずつ様子を見ながらです。
そうやって作業していき、表面が滑らかになったら完成です!(^_^)v
さて理論上はこうですが、実際にやる場合は?
……まあ、毎回、なんとかしている状態です。(^^ゞ
もし宜しければ、応援宜しくお願い致します。m(__)m
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