皆さま、現在ではあとは最終回を残すのみとなった、ドラマの「怪物くん」はご覧になっておりますか。(^^ゞ
実は、あの大野くんが主演の怪物くんの性格が、実はアスペルガー症候群的なのです。
ドラマを見ていて、そう感じました。
怪物くんは、怪物ランドの王子なのでかなりわがまま。
ある意味真っ正直なのですが、人間界では、常識外れに見える言動をしてしまうことばかり。
この場合、怪物ランドでは通用していたことが、人間界では通用しないのです。
第1話で、怪物くんがウタコちゃんにこう言われました。
「人を守るためにつく、優しい嘘もあるんだよ」
ところが怪物くんは、自分に嘘をついたヒロシくんを絶対に許そうとしません。
この出来事の前に、嘘は悪いことだと、お供の中で一番博識なドラキュラに教えられていた怪物くんは、ヒロシくんが悪いことをしているんだと思い込み、さびしいから嘘をついたという事情に気付きません。
最終的には気が付きました。
第2話では、お金がテーマです。
お金というものが分からない怪物くん。
ウタコちゃんのバイト代を使い込んでしまい、ウタコちゃんが激怒。
でも、怪物くんは何故怒られたのかわからないのです。
「拾っただけなのに何故怒る?」
という感じでした。
「明日からどうやって生活していこう?」
「お金がなきゃダメなのに!」
お金がなくなったウタコちゃんは本当に悩みます。
そこを悪魔族につけこまれてしまいます。
誰でもお金に対して欲望がありますよね。
そこをリアルに演じていました。
「働く、もらう、使う、嬉しい」
怪物くんは、最後にお金と働くことを徐々に理解していきました。
第3話では、ヒロシくんが怪物くんが友達だと作文を書いていましたが、その内容が、最初の方は怪物くんが誤解するような内容で、怪物くんは激怒して。
「お前なんか、友達やめだっ!!(-"-)」
と、絶交宣言。
でも最後は元に戻ります。
「悪口を言えるってことは、それだけ仲がいいんだよ!!(-"-)」
でも、アスペルガーの人には、それが理解しにくいと思います。
悪口を言うことは仲が悪い、となります。
第4話では、お年寄りが分からない怪物くん。
「なあドラキュラ。お年寄りってなんだ?」
「お年寄りとは、長く生きている人間のことざます」
「どのぐらいだ」
「平均して80歳以上ざますね」
「何だよ80年かよ。若いじゃねーか!
パパ(怪物大王)なんてなー。
○○百年生きてんだぞ!(-"-)」
怪物くんは、怪物なので何百年も生きていますよね。
だから、怪物くんの言うことは間違いではないのです。^^;
怪物くんたちからすれば、人間の老人でも若いわけです。
でもはたから聞くと、おかしな人に見えますね。
ヒロシくんたちが父親と母親のお墓に話しかける姿を見る怪物くんは、首を傾げます。
「おい、こいつら大丈夫かよ?(-_-;)」
「これがお墓参りざます^^;」
ちなみにこの回では、かなり号泣しました(T_T)
第5話では、ドラキュラが恋をして、やはり恋という意味が分からない怪物くんは。
「恋ってのは、ロクなことがねーんだな……。(-"-)」
と、恋がよいことなのか悪いことなのか、よく分からないでいました。
最終的には友情(愛情)と、恋を勘違いしていました。
この回は、ドラキュラが切なかったです。(/_;)
第6話では、ヒロシくんの参観日に出席した怪物くん。
しかしみんなの前で常識外れな行動をとってしまい、ヒロシくんの担任には
「最近はモンスターペアレンツが多くて困るんですよ!(-"-)」
と言われてしまい、教室を追い出されてしまいました。
怪物くんは分からない顔をして、またドラキュラに尋ねます。
「なあ、モンスターペアレンツって何だ?(?_?)」
「え~、モンスターペアレンツとは、回りに迷惑をかけるような、怪物のような親のことざますね(^0_0^)」
「怪物!? 正体バレちったかな(@_@)」
「いえいえ、そういう意味ではないざますよ(^_^;)」
そして、ウタコちゃんとヒロシくんの親が死んでいることを聞かされ、怪物くんはヒロシくんを喜ばせようと、死んだヒロシくんの父親に変身しましたが、それを知ったヒロシくんは怪物くんに激怒してしまいます。
何故、ヒロシくんが怒ったのか、全く理解できない怪物くんは、納得できない様子。
お供の3人も怒り出します。
特に、狼男は怒り方がすごかった。(@_@)
お供3人までが、何故怒っているのかも、怪物くんは分かりません。
父親の怪物大王とも上手くいかない怪物くん、イライラが募ります。
でも最後は、親のありがたさが少し分かったようです。
第7話では、悪い記憶を消したいというのがテーマ。
でも、例え悪いことでも、記憶が消えてしまうというのは悲しいものだと、怪物くんは気が付きました。
記憶が消えていた悪魔界の王子、デモキンはいい人でしたねー。
彼の場合は記憶が戻らずに、あのままだったら良かったのかも。(^^ゞ
記憶のないデモキン(正義くん)は言いました。
「記憶が消えることほど辛いことはありません!(>_<)」
この言葉が印象的でした。
その記憶が悪いことでも記憶はあったほうがいい。
しかし、デモキンの場合は……。
記憶が戻ると悪魔界の王子にふさわしく、卑劣で悪辣な、策士に変貌していました。
複雑です。(>_<)
第8話では、怪物ランドに戻れることになって、もうすぐヒロシくんとウタコちゃんとお別れ……でも2人は、怪物くんと別れることが寂しくなさそうです。
本当は、怪物くんと別れたくなかったヒロシくんですが、ドラキュラたちに言われて、わざと明るく振舞っていたのです。
でも、怪物くんには通じません。
2人の言葉をそのまま受け取り、
「冷たいやつらだな!!(-"-) 最低だ!!
もうお前らなんか友達じゃねえ!!」
と、2人に絶交宣言してしまいます。
あとで、本当は離れたくなかったというヒロシくんたちの気持ちに気が付き、怪物くんはぶっきらぼうに
「別れたくないなら素直に言え!!(-"-)」
と言いました。
いや、これは全くその通りだと思います。(^_^;)
わたしにもちょっと理解できなかったです。
ところが、その後は緊急事態が。
怪物くんは単純で真っ正直な性格のため、記憶が戻った正義くんこと、実は敵であるデモキンの策略に気が付かず、最後は騙されてしまい、その結果、怪物大王が石にされてしまいました。(>_<)
怪物ランドが大ピンチ!
さて、最終回という感じです。
ちょっと極端ではありますが、あの怪物くんが、アスペルガーのような性格なのだと思います。
あいまいなことが分かりにくい。
言葉に出したことをそのまま受け取る。
そうではない場合、混乱する。
自分が良いと思ったことが、人には逆効果になることもある。
周りには、『わがままな人間だ』と誤解される。
怪物くんは王子さまなので、本当にわがままかも?
特に第一話の、嘘が悪いことか良いことか分からないとか。
すごくアスペルガー的だと思います。
人間のあいまいさが理解できない、怪物くんの不満と苦悩がよく現れていたと思います。
アスペルガーの人は、こんな風に、自分では正しいと思っていることが通じず、さまざまな不満や鬱憤を抱えています。
「言われた通りにやっているのに、正しいのに。
何でなの!?」
いつもそう思っています。
だって合っているのですから。
間違っていないのですよ?
それでなんで、間違っているといわれなきゃならないのですか。
何故、健常者がいつも正しいのですか?
健常者もアスペルガーの人も、同じ人間ですよ?
それでいつも、
「間違っているのはお前だ!」
というようなことを言われて、パニックになるのです。
わたしは、このような憤りを抱えている全てのアスペルガーの人に、言いたいです。
「あなたは、決して間違っていません!」
「例え、大事な人たちまで分からなくても、わたしは分かっていますよ」
ってね。
わたしたちを否定せず、
「こういう考え方もあったんだよ」
と、不足していた部分を補ってくれると、これほど嬉しいことはありません。
わたし自身、このように言われてきませんでした。
いつもいつも。
アスペルガーと診断を受けた後も。
「お前おかしいんじゃないのか!?」
「変! ありえない! おかしい!」
「大多数の人に合わせなさい!」
という言葉を、何千回、何万回と浴びせられてきています。(T_T)
怪物くんのように素直で正直なのが、アスペルガーの人だと思います。
でも複雑な意味をとっさに考えるのが難しいのです。
言葉通りに受け止めることしか、出来ないのです。
これは、訓練しても、脳機能の偏りの影響で、なかなか治りません。
怪物くんも、相手になかなかわかってもらえず、かなり苦労していました。
パニックになると、
「うるさーい!!(-"-)」
と言っています。
早くこの障害がたくさんの人に伝わるといいなぁ。
そう思います。m(__)m
怪物くんは、アスペルガー的な性格!(@_@) 言葉をそのまま受け止める。(^^ゞ