イラスト工房「MASUNET」　イラスト日記

初・曹操!!　「治世の能臣、乱世の奸雄」(－－〆)

さて、初の曹繰の絵です。実は、今まで、「描こう」という気すら起きなかった曹繰!!　(＠_＠;)（だって今まで、好きじゃなかったし……でも今は描きたいので(笑)）曹操孟徳。初めて聞いた時は、「すごい迫力のある名前だなぁ～(*_*)」と思いました。三国志演義などを見る限り、曹繰は悪です。劉備（蜀）の最大の敵で、ライバルです。彼は大変な野心家で、「治世の能臣、乱世の奸雄」と称されたほどです。意味は、「平和な世の中では、優秀な臣下だが、戦乱の世では、『奸雄』（悪知恵で英雄になった人、ようはずる賢い、邪な英雄）である」と言う意味で、決して良い意味ではありません。(^_^;)しかし曹操は、そう言われた事を逆手にとって「おもしろい!!　ならば俺は、乱世の奸雄となろう！(－－〆)」と不適に笑ったといいます。まさに覇王です。呉とも関連が深いのですが、関羽将軍が斬首された際は、関羽将軍が好きだった曹操は大変悲しみ、手厚く葬り、それが後々関帝廟となったそうです。まぁ、その後、関羽将軍の亡霊の天罰（というか呪い？）で、曹繰や関羽将軍を殺した人達（呂蒙とか）全員、死亡してるんですが……。（さすがは恐るべき軍神、関羽将軍です）トップ画像の曹操は、劉備兄さんよりは身分が高く、聡明な感じを出しました。（服装で違いを出したつもりです）一応、美男子にしてみました。Ｏ(≧▽≦)Ｏそして、劉備兄さんより年上です。でも、知り合いが、「この曹操、何だか優しそうだね！」なんて言ってくれちゃったので、う～ん確かに……と思い、もう一度描いてみました。今度は、乱世の奸雄らしくなったようです。わたしにとって、悪役は、瞳に光りがないので、日本の織田信長のイメージで、冷酷で光が射さない目付きで描いたつもりです。ですが、いくら蜀や呉に勝って、魏王になっても、どこか心が満たされない、寂しさもある瞳かも。強いけど、何か大切なものが欠けている一面もある人です。その欠けているものを、劉備たちが持っているのでしょうね。だから、冷酷さの中に、寂しさを出した瞳にしたつもりです。(^^ゞでも、単に冷酷なだけではないのですね、曹操って。例えば、部下が劉備兄さんや孔明先生に負けて、処刑覚悟で戻ってきた際、厳しさをたたえながらも曹操は許しています。（その部下が優秀で、今まで自分のために尽くしてきてくれたからでしょう）ですから、心が広く、単に「冷酷」の一言で済むような方ではなかったと思います。曹操は、昨日の敵でも、有力な人材は、仲間に迎え入れたそうです。心の器が大きいといえます。関羽将軍との関係も、深いものがあります。「曹操は絶対に悪!!」と決め付ける傾向がある張飛とは違います。（わたしは、実はこの張飛タイプです。(^_^;)）その他にも、「曹操は心が広い」と思えるエピソードが、三国志にはたくさんあります。でも、劉備兄さんや呉にとって、一番脅威の存在が、魏の曹操だったのです。先日、アニメ「横山光輝　三国志」で、関羽の千里行を見たり、曹操と関羽のやり取りを見て、曹操も心が広いなぁ～……と言うか男らしい考えだなと思いました。ついでに、張遼もカッコいいな～と思いました。 三国志演義では悪役といえ、魅力のある方で、実際は本当の主人公です。そのうち、劉備兄さんや関羽将軍と一緒にいるところとか、描いてみたいですね。(#^.^#)